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『閃光のハサウェイ』BD&4K UHD発売。「第2部は空撮が多いかも」
2021年12月3日 18:30
12月2日に、丸の内ピカデリー DOLBY CINEMAにて実施された「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」Blu-ray&DVD&4K UHD BD発売記念舞台挨拶のレポートが到着した。
11月26日に「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」のBlu-ray&DVD&4K UHD BDが発売されたことを記念して、全国84館の劇場にてドルビーシネマ/4DX/MX4Dのラージフォーマット上映が12月2日の一日限りで復活。丸の内ピカデリーでは、土田晃之、AKB48の卒業を間近に控えた横山由依、小形尚弘エグゼクティブプロデューサーが登壇する舞台挨拶が行なわれた。
まずはなぜこの二人を起用したのかという質問に、小形は「土田さんはガンダムエースで連載していたコラムのランキングで、私が携わった作品はランキングがいつも低めだった(笑)」と言いつつガンダム有識者として率直な感想を伺うためにお願いしたことを明かし、横山については「『閃光のハサウェイ』を作るとき、ガンダムの今までのファンの方々は30代40代の世代が多かったので、ぜひ、若い世代にも観てもらいたいと思って作ったんです。また、ハサウェイはマフティーという若者たちが集う組織を束ねているリーダーなので、若いリーダーといえば横山さんだと思った」と、起用理由を述べた。
そして本作を観た感想として土田は劇場版の中では一番好きだと言い、「映画として本当に面白かった。子供向けではなく、ストーリーの展開の上手さ、戦闘シーンも今までと別格でかっこよかったです。ハサウェイが浜辺を歩いているシーンが綺麗すぎて、歩き方も“実写!?”と思って、ストーリーよりも気になってしまい腹がたっちゃいました」と、熱く語りながら絶賛した。
他にも、甲板を歩くところなどをあげ、小形はそれらが村瀬修功監督が自分で原画を書いたカットだと裏話を明かした。
ガンダム作品を初めて観た横山は「めちゃくちゃ面白かった」と述べ、「今までの関係値がわからない部分があるんですけど、これからガンダム作品を色々と観てみたいなと思いました。また、最近はカメラが趣味で、ピントが奥にあったり前にあったりと、レンズの距離感もアニメで表現できるの!?」と感激した様子で感想を語った。
本作は、108万人を動員し、興行収入22億円を超える、大ヒットとなった。その本作のヒットの要因を聞かれ土田は「ストーリーが面白いのはもちろんですが、表現の仕方が本当にすごい。冒頭のやりとりがその話の肝だと思うのですが、本作はおしゃれでわかりやすい」と述べ、さらには「親戚のおじさんのような気持ちでした。ブライトさんとミライさんを知っているので“大きくなったなハサウェイ“という気分」とガンダム好きならではの視点で分析した。
そして主人公のハサウェイが反地球連邦政府運動の若きリーダーであり、ブライトの息子という葛藤が描かれている。横山は「走馬灯になっているシーンがあり、自分が新しく出会った人間関係と、今まで自分がやってきたこと、自分のことを優先するのか、チームのことを優先するのか、というのが自分とも重なった」とハサウェイとの共通点を語った。
話題は好きなキャラクターの話へ。土田は冒頭のシャトルの乗客たちで心掴まれたと言い「キャラクターのそれぞれの感じがよく表れていて、一人一人がとても気になった。窓から中に入っていくカメラワークなどの映像も相まって」と思い出しながら話すと「やばい、もう一回見たい」と気持ちが高ぶっている様子だった。
横山はギギが一番気になったといい、「どういう女性なんだろう? ミステリアスなのかと思いきや少女っぽくて、とても魅力的なキャラクターだった」と述べ、横顔や髪の毛の間から目が見えたりと「生きてる感が伝わる」キャラクター作りと絶賛し、土田も賛同した。
そして今回のBlu-ray&DVD&4K UHDの特典で気になったものの話へ。横山は「映画を観る上で音楽が一番印象に残ったり、聞くだけでシーンを思い出すきっかけになる」とサウンドトラックCDを推した。
土田は「演者の方達の裏話が聞けたりするのでオーディオコメンタリーですかね。あと予告編も何パターンもあり、このカット本編にはないな? 第2部か第3部で出てくるのか? と思ってワクワクしていました」と特典の推しポイントを伝えた。ちなみに、本編カットにない予告編のシーンは、予告編用に作られたシーンだったと小形が明かした。
そして第2部の話に。土田から「次いつですか?」と尋ねられた小形は、現在鋭意制作中ですと答え、村瀬監督が次の舞台であるオーストラリアにご時世的になかなか行けないので、フライトシュミレーターを使って上空を飛んでいると明かし「第2部はやたら空撮が多いかもしれないですね(笑)」と笑いを誘った。
そして、第2部を待っている間に見たほうがいい作品ありますか? と横山から質問が。小形は「機動戦士ガンダム 00」を勧め、土田は「『機動戦士ガンダム』いわゆるファーストガンダムの劇場版3部作を観てアムロとシャアの関係性を知り、ハサウェイを知るために『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』を観るととてもよくわかる」とアドバイスした。
また、最後にすでに発表しているサブタイトル「サン オブ ブライト」の意味について小形は「お父さんの“ブライト”、息子、太陽、など様々な意味を考えていただくためにあえてカタカナで発表しました。ブライトさんが登場します」と第2部を待つ時間も楽しみな情報が明かされ、舞台挨拶を締めくくった。