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日本初公開のドキュメント「オードリー・ヘプバーン」5月公開

(C)Sean Hepburn Ferrer

銀幕で数々の名作を残し、世界中の人々に時を超えて愛されるオードリー・ヘプバーン。彼女の素顔に迫ったドキュメント映画「オードリー・ヘプバーン」が、5月6日より劇場公開される。配給はSTAR CHANNEL MOVIES。

オードリー・ヘプバーンは、「ローマの休日」で主演女優として抜擢され、初の主演作で24歳にしてアカデミー賞主演女優賞を受賞し、世界で最も称賛を浴びる偉大なミューズとされた人物。一世代に一人と言われた圧倒的な美貌、そしてハリウッド黄金期の伝説的スターと称された彼女の独自の流儀やライフスタイルは今も人々にインスピレーションを与え続けている。

(C)PictureLux/The Hollywood Archive/Alamy Stock Photo

――幼少期に経験した父親による裏切り、そしてナチス占領下のオランダという過酷な環境で育った彼女は、過去のトラウマと一生涯向き合わねばならなかった。この経験は彼女のバレエダンサーになるという夢を奪い、私生活にも影を落とすこととなった。

「ローマの休日」から、彼女は輝かしい映画女優として活躍する一方、幾度の離婚を繰り返して愛に破れていくが、育児のために女優業を休業するなど、子供達への深い愛情を注いでいく。そして後年、ユニセフ国際親善大使として自身の名声を善のために尽くすことで、ようやく心穏やかに過ごす方法を見出す。最初は戦争の犠牲者として動き出した人生を、のちには慈善活動を通して大勢の人たちに癒しと救済をもたらしたことで、オードリーは自分の力で満ち足りた人生を送ることができたのだった――

本作では、貴重なアーカイブ映像、リチャード・ドレイファスやピーター・ボクダノヴィッチ監督ら俳優時代の仲間、そして息子や孫、家族ぐるみの友人など、プライベートに迫るインタビュー映像を盛り込み、名声に隠された本当の姿が描かれるという。

監督はヘレナ・コーン。出演は、オードリー・ヘプバーン、ショーン・ヘプバーン・ファーラー(オードリーの長男)、エマ・キャスリーン・ヘプバーン・ファーラー(オードリーの孫)、クレア・ワイト・ケラー(ジバンシィの元アーティスティックディレクター)、ピーター・ボクダノヴィッチ(アカデミー監督賞ノミネート)、リチャード・ドレイファス: アカデミー賞受賞俳優(「アメリカン・グラフィティ」、「ジョーズ」)ほか。