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DAZN値上げは「適正価格」。配信コンテンツ数5年間で8倍に

DAZNは、2021年の視聴動向や配信コンテンツ、今後の方針について説明。サービス開始から2021年までの5年間をサービス拡充の投資期間とし、2022年からは「DAZN JAPAN 2.0」と題し、新たなフェーズへ向かうと述べた。

2016年のサービス開始から5年が経ち、サービス提供範囲は4カ国から200以上の国と地域まで拡大し、配信コンテンツ数はグローバルで約8.5倍増加。日本での配信コンテンツ数は約12,000となり、2016年比で約8倍となった。

グローバルでの総ストリーミング時間は10億時間近くまでのぼり、その内2.2億時間以上が日本でのストリーミング時間となっている。これは2016年比で約270倍と大幅な増加になったとしている。

今回の価格改定についても説明。既報の通り、DAZNは2月22日より利用料を従来の月額1,925円から月額3,000円に改定。年間プラン(一括払い)についても従来の19,250円から27,000円に改定する。サービス6年目を新たなフェーズとし、これからさらに成長を目指していくと考えた際に、このタイミングで値上げが必要であると判断したという。

DAZN Japan エグゼクティブバイスプレジデントの山田学氏は、これまでに拡充されたコンテンツ数に対して適正な価格設定であるとし、「同業のスポーツ専門OTTプレーヤーと比較してもかなり競争力のある価格設定であると自負している」と述べた。

DAZN、月額3,000円に値上げ。2月22日から

2021年の視聴ランキングでは、アジアサッカー連盟との長期契約に合意し放映を開始したAFCアジア予選 -Road to Qatar- の日本代表戦各試合が上位を占めた。海外サッカーでは南野拓実選手(リヴァプール)、冨安建洋選手(アーセナル)の注目度も高まり、プレミアリーグの視聴数が飛躍をみせたとしている。

また、DAZNでは競技別の視聴動向からユーザーを“クラスタ”として分類しており、そのうち、Jリーグクラスタ、プロ野球クラスタ、F1クラスタの数が過去最高の数字を達成したという。欧州サッカーの視聴数も良好で、AFCアジア予選の試合を目的に加入したユーザーが海外のビッグマッチを視聴する傾向が見られたという。

オリジナルコンテンツでは、配信開始から1周年を迎えた「やべっちスタジアム」、数々の海外で活躍する現役日本人選手や国内サッカー界の重鎮をゲストに迎えた「内田篤人のFOOTBALL TIME」が、引き続き常時高視聴数を記録。

複数エピソードにわたるオリジナルドキュメンタリーシリーズも充実し、プロ野球では読売ジャイアンツを題材にした「2021 GIANTS -INSIDE-」、モータースポーツでは角田裕毅選手にスポットを当てた「THE BIRTH OF AN F1 DRIVER」が好評。試合がない日にも多角的にスポーツコンテンツを楽しめるよう、ノンライブコンテンツの制作・配信にも引き続き投資していくとした。

人々が店舗に集まってスポーツ観戦を他社と楽しむ文化を創ることを目的に行なっている商業施設利用販売についても好調だという。新型コロナウイルス感染症の影響を受けながらも、2021年12月時点で1,400を超える店舗と契約。契約店舗数は前年比で1.4倍となり、インターネットカフェ業界においては約60%の店舗との契約を締結したとしている。

そのほか、スポーツを通じてダイバーシティ(多様性)、エクイティ(公平性)、インクルージョン(包括性)をサポートする活動(DEI)をグローバル全体で推進。中でも女性スポーツの地位向上、また女性スポーツやアスリートの認知向上に注力し、その一環として2021年は女子コンテンツの権利獲得及び試合配信に多く取り組んだという。

9月には国内初の女子プロサッカーリーグ「Yogibo WE リーグ」が開幕し、DAZNはオフィシャルブロードキャスティングパートナーとして試合のライブ配信を実施。10月には「UEFA 女子チャンピオンズリーグ」も開幕し、DAZNならびにYouTubeチャンネルで全試合の配信を行なったとアピールした。