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ゼンハイザー、コンシューマ事業譲渡完了。プロ向け事業へ集中投資

ゼンハイザーグループは、コンシューマー向け事業について、3月1日付けで補聴器ブランドのフォナックなどを展開するスイスSonovaに正式に事業譲渡した。ゼンハイザーブランドは維持される。

ゼンハイザーでは、再びプロ事業に完全注力するとし、「Pro Audio」、「Business Communications」、「Neumann」(ノイマン)事業への集中投資を決定。ゼンハイザー共同CEOのダニエル・ゼンハイザー氏は「これにより高い成長率を実現し、世界市場におけるさらなる地位向上を図るとともに、事業範囲を順次拡大していく所存です」とコメント。

Pro Audioでは、最適なワークフローに必要な最新のソフトウェアソリューションを導入し、サービス/商品の幅を拡大。「成長機会については、オーディオフォービデオなど、成長著しいセミプロ向けアプリケーション市場において見つけていきたい」としている。

Business Communicationsでは、今後、大学および企業会議室向けオーディオソリューションのポートフォリオを大幅に拡充。最終的には、世界中の主な教室および会議室にゼンハイザー商品を設置し、ハイブリッドな仕事/学習環境が抱えるさまざまな課題に応えることを目標にするという。

Neumannは、デジタルワークフローへの高度なフォーカスと広範なソフトウェアおよびサービスソリューションに、楽器の近接マイキングといった新製品も導入し、未来に向けて拡充を図るとしている。「成長機会は、モバイルワーク、ストリーミング、イマーシブオーディオの各分野におけるお客様の新たな要望の中から生まれることを期待している」とする。