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キヤノン、RFマウント初のAPS-Cミラーレス「EOS R7」。約20万円
2022年5月24日 14:31
キヤノンは、RFマウント初のAPS-Cミラーレスカメラ「EOS R7」を6月下旬に発売する。価格はオープンプライス。キヤノンオンラインショップでの価格はボディ単体が19万7,780円、「RF-S18-150 IS STM」レンズキットが24万6,180円。
新開発の約3,250万画素APS-CサイズCMOSセンサーと、映像エンジンDIGIC Xを搭載。「APS-C EOS史上最高の解像性能を達成」したという。
メカシャッター/電子先幕での撮影において、EOS Rシリーズでも最速となる高速連続撮影を実現。ローリングシャッター歪みを気にせず、野鳥やスポーツ、車、飛行機などを撮影できるという。連続撮影時の調光制御も可能。
電子シャッター使用時は最高約30コマ/秒の、AF/AE追従による高速連続撮影が可能。連写中でもシャッター音が抑えられるため、コンサートや講演、野生動物などの撮影にも活躍するという。シャッター駆動によるカメラブレも抑制した。シャッター方式はメカシャッター/電子先幕/電子シャッターの3種類から選べる。
電子シャッターによるRAW画像の連続撮影機能としてRAWバーストモード(AF/AE追従)を搭載。クロップなしの最大約3,250万画素で最高約30コマ/秒の連続撮影が可能。シャッターボタンを全押しした瞬間の約0.5秒前からの「プリ撮影」にも対応。鳥が飛び立つ瞬間など、レリーズのタイミングが間に合わなかったシーンをカバーする。
デュアルピクセルCMOS AF IIを搭載。高速・高精度・広範囲なAFに加え、被写体ごとに高精度な被写体検出性能とトラッキングが可能。測距エリアは被写体検出時で画面の横:最大約100%×縦:最大約100%。全画素が撮像面位相差AFと撮像の機能を兼ねており、広範囲AFと高画質を両立するという。
人物か、動物か、乗り物か、カメラが被写体の特徴を検出。対峙した動体を粘り強くトラッキングできるとのこと。「画面いっぱいに動き回る被写体を撮るときも、カメラを動かすことなく構図に集中したまま、高速・高精度なAFが可能。電子シャッター時最高約30コマ/秒の高速連続撮影に対応しつつ、高いピント精度が得られる」という。
動画性能も追求。より高画質な4K、強力な手ブレ補正、EOS R3のAF技術を継承する高精度な被写体検出とトラッキング、さらにCanon Log 3への対応も実現した。
以下の、3種類の4K動画モードを搭載。
- 4K UHD Fine:画角と画質の両方を重視/クロップしない、画角重視の4K。7Kオーバーサンプリングプロセッシングの採用により、低感度から高感度まで優れた解像感と色再現性が得られる(29.97fps、23.98fps)
- 4K UHD:記録をフル画角で行ない、60p記録が可能。低感度から高感度までスタンダード画質で対応でき、汎用性に優れる(59.94fps、29.97fps、23.98fps)
- 4K UHDクロップ:APS-Cの望遠効果(約1.6倍)に加え、さらにクロップ効果による望遠撮影が可能。被写体に近づけない撮影でも4K/60p記録が可能(59.94fps)
4K UHD Fineの7Kオーバーサンプリングプロセッシングは、記録時に、高画質ディベイヤーアルゴリズムを採用。CMOSセンサーから読み出したRGBの信号から、それぞれ7Kのデータを生成。7Kで1フレームの画像を生成した後、4Kにリサイズする。これにより、「優れた色再現性と鮮明なディテール描写を実現し、モアレやジャギーも低減。幅広いシーンで高画質な動画を記録できる」というもの。
4Kタイムラプス動画撮影や、4Kフレーム切り出し、さらにフルHD/119.88fpsまで対応するハイフレームレート動画も撮影できる。
外形寸法は約132×91.7×90.4mm(幅×奥行き×高さ)。重量は約612g(バッテリー、カード含む)。