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乙一×天野喜孝「exception」やWIT STUDIO新作など、Netflix新アニメ
2022年6月9日 12:33
Netflixは、開催中のオンラインイベント「Geeked Week」の【Day3:アニメ】にて、アニメの新情報を一挙公開。安達寛高(乙一)×天野喜孝によるスペースホラー「exception」の場面写真公開や、冲方丁×肥塚正史×WIT STUDIOの新作「ムーンライズ」の制作決定のほか、「異世界おじさん」の配信決定などが発表された。
発表された作品と新情報は以下の通り
- 安達寛高(乙一)×天野喜孝が手掛けるスペースホラー「exception」:場面写真公開
- 冲方丁×肥塚正史×WIT STUDIO「ムーンライズ」:制作決定、ティザービジュアル公開
- 「七つの大罪」スピンオフ映画「七つの大罪 怨嗟のエジンバラ 前編」:12月配信決定、キャラクターのネーム資料公開
- 「伊藤潤二『マニアック』」:制作決定、伊藤潤二による紹介映像公開
- 「異世界おじさん」:配信決定、場面写真公開
「exception」
年内に配信開始予定の「exception」は、小説家・映画監督として活動し、「ジョジョの奇妙な冒険」を題材にした小説「野良犬イギー」でも知られる安達寛高(乙一)脚本、ゲーム「ファイナルファンタジー」シリーズのキャラクターデザイン等で知られる天野喜孝がキャラクターデザインを務める、“恐怖”のスペースホラー。
物語の舞台ははるか遠い未来―。地球を追われ、テラフォーミングの対象となった惑星に到着した先遣隊……。生体3Dプリンターを使い“人間”を出力し“住人”を増やそうとするが、その過程で思わぬ事故が起き、出力中のひとりに致命的なエラーが発生。それをきっかけに、次々と予測不能な事態が先遣隊に降りかかることとなるが、彼らの運命は果たして――? 「現代的なテーマも盛り込まれ、“恐怖”を身近に感じてしまうこと間違いない」としている。
初公開された場面写真では、舞台となる惑星や船内には既に独創性が垣間見え、神秘的な中に恐ろしさを携えた唯一無二の世界観が描かれている。
「ムーンライズ」
制作決定が発表された「ムーンライズ」は、「蒼穹のファフナー」「PSYCHO-PASS サイコパス」など人気アニメのシリーズ構成・脚本も務める、小説家・脚本家の冲方丁が原作のアニメシリーズ。
舞台はTS西暦2XXX年――。人類は“緩やかな世界政府”を樹立。全ては国際AIネットワーク〈サピエンティア〉に委ねられ、人々はその合理的判断に従って生活を送っていた……。しかし〈サピエンティア〉が進めた“月開拓事業”は、汚染物や犯罪者を月に送ることで平和を保つ地球と、貧困な生活を強いられる月の格差を生み、独立戦争の火種となりつつあった。
ある日、爆破テロに巻き込まれた 主人公のジャックは、地球からの解放を企てていた月の反乱軍によって家族を奪われる。復讐を誓ったジャックは、地球軍の調査兵として仲間と共に月へ向かうことを決意する―。
「進撃の巨人」等を手掛けてきた肥塚正史が本作の監督を務め、「ついにこの日が来ました。これまで多くの方々と練り上げ、準備してきたこの『ムーンライズ』というタイトルを皆さんにお伝えする時を迎え、武者震いが止まらないです。この作品で最高のクリエイター達と出会い、最高の作品を作れると確信しています! 月を舞台に織りなすSFアクション・エンターテインメントアニメ!お楽しみにお待ちください!」と熱く語っている。
「七つの大罪 怨嗟のエジンバラ 前編」
アニメ「七つの大罪」シリーズのスピンオフ作品であり、原作者の鈴木央先生描き下ろしで贈る映画「七つの大罪 怨嗟のエジンバラ 前編」は12月に配信決定。前編・後編に分けて、「七つの大罪」本編の主人公・メリオダスとエリザベスの息子であるトリスタンを軸に、新たな物語が展開されていく。
前編の配信月と併せて公開されたのは、「週刊少年マガジン」本誌でのみで掲載されていた、原作者・鈴木央による貴重なキャラクターのネーム資料。トリスタンの姿をはじめとして、謎の妖精族・タイロンやクルミルたちの姿や巨人族の娘・ミニカに加え、聖騎士の集団〈蒼天の六連星〉のひとりとして、かつてリオネス王国に仕えたデスピアスの年齢を重ねた姿まで描かれている。
両親から大きな力を受け継いだものの、その制御に悩むトリスタンは、新たな仲間と出会い、愛する家族を守るためエジンバラ城へ向かうことに。まだ誰も見たことないの“七つの大罪の物語”が始まる。
「伊藤潤二『マニアック』」
日本を代表するホラー漫画家、伊藤潤二の漫画を題材にした新プロジェクトが始動。伊藤潤二作品の中から20タイトルが「伊藤潤二『マニアック』」としてアニメ化されることが決定。併せて伊藤本人による紹介映像が公開された。
これまで数々の作品で読者を奇怪な世界へ導き、伊藤潤二ワールドの“被害者”を今もなお生み出す鬼才・伊藤潤二。今回発表された、新たに映像化される3作品はどれも珠玉の名作ばかり。
まずは、デビュー作にして代表作「富江」シリーズ。男たちを虜にし破滅へと導く美少女につきまとわれる“恐怖”を描く。関係性のもつれにより殺されてしまっても、平然と蘇る富江……。美しさとグロテスクさが同居した唯一無二の作品。
続いて「双一」シリーズ。陰気な性格で、常に釘を咥えている少年・双一が、呪いで人々を恐怖におとし込む様を笑いも交えつつ描く。そして「首吊り気球」。伊藤曰く「巨大なアドバルーンに首を吊られた死体がぶら下がったものが、空に浮かんでいるイメージ」から作り上げたという本作は、奇怪な設定とビジュアルで、読者の記憶に強い恐怖を刻んでいる。
これらのタイトルを、多くの才能豊かなアニメーターが映像化に挑戦。伊藤は「彼らの創造力が、私のキャラクターたちを、どのような不気味な世界へ導いていくのか楽しみでなりません」と期待を語っている。
「異世界おじさん」
累計180万部超のメガヒットコミックで、7月よりTV放送予定の「異世界おじさん」が、Netflix でも配信決定。場面写真も一挙公開された。
17年間の昏睡状態から目覚めたおじさんは、異世界からの帰還者だった……!? という設定で贈る異世界コメディ。昏睡状態から目覚めた叔父の病室を訪れた甥のたかふみが目にしたのは、異世界「グランバハマル」から帰ってきたと話す叔父の姿。
魔法を使うおじさんの力を金にかえて食っていこうと決めたたかふみは2人でルームシェアを始める。おじさんから聞かされる、異世界での冒険譚と溢れんばかりの SEGA 愛。世代の離れた男二人、団地の片隅にて繰り広げられる、捧腹絶倒の異世界コメディ。
そのほか、PCオンラインゲーム「リーグ・オブ・レジェンド」を原作とする、戦争の危機がせまる都市の運命を描く「アーケイン」のメイキング映像や、「セブン」「ソーシャル・ネットワーク」を生み出してきた巨匠デヴィッド・フィンチャーが製作総指揮を務める、SF、ファンタジー、アドベンチャー、ホラー、コメディなどあらゆるジャンルを横断し描かれる「ラブ、デス&ロボット」Vol 3の舞台裏を映した特別映像、テクノロジーと身体強化に取りつかれた世界で、サイバーパンクとして知られる無法者の傭兵になる道を選ぶ少年の物語を描く、ゲーム「サイバーパンク 2077」のスピンオフアニメ「サイバーパンク エッジランナーズ」(9月配信)のティザー映像とキービジュアルなども公開された。