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Campfire Audio「Trifecta」降臨。Dan Clark Audio上陸

Campfire Audio「Trifecta」

フジヤエービック主催「秋のヘッドフォン祭 2022」が9月18日に中野サンプラザで開催された。1日のみの開催で、入場は事前予約制。ここでは、ミックスウェーブ、Dan Clark AudioやAUDEZEの新製品をレポートする。

ミックスウェーブ

Campfire Audio「Trifecta」

ブースで神々しい美しさで注目を集めているのが、Campfire Audio「Trifecta」。世界限定333台、日本では50台を販売予定。国内予想価格は429,000円前後というハイエンドイヤフォンだ。

ドライバーは、フルレンジ 10mm A.D.L.C ダイナミックドライバー×3で、イヤフォン筐体はナイロン製。ノズルにはステンレススチールを使っている。金メッキドライバーケースやNewデザインの銀メッキ銅リボンケーブルを採用した。

MASON FS Le Jardin

Unique Melodyからは、発売中の「MASON FS Le Jardin」を出品。ユニバーサルモデルで、世界限定40台。価格はオープンプライスで、実売は1,100,000円。カスタムIEMバージョンは世界限定5台で、既に販売は終了している。国内での価格は1,298,000円。

BA+銀、パラジウム合金骨伝導のハイブリッド構成で、ドライバー数は13ドライバー。Low×4、Mid×4、Mid/High×2、High×2、Full Range(骨伝導)も搭載する

Maven Pro

Unique Melody「Maven Pro」は9月末発売予定。ユニバーサルモデルは予想価格258,000円前後、カスタムIEMは予想価格396,000円前後。

筐体はチタン。ドライバーはBAと静電型のハイブリッドで、個数は全12ドライバー。Low x×4、Mid×2、High×4、Ultra High×2(静電型)。

U-Free

Unique Melody「U-Free」は完全ワイヤレスイヤフォン。日本での発売時期や価格は全て未定。ダイナミックと骨伝導のハイブリッドで、アクティブノイズキャンセリング機能も備えている。バッテリーの持続時間は最大7時間(ANC オン時)、最大8時間(ANCオフ時)。充電ケースで2回分充電可能。防水性能はIPX5。対応コーデックはSBC、AAC、aptX。開放型イヤーピースが付属する。

試作品イヤフォン2機種も登場

ここまでは比較的製品発売が近い製品だが、開発途中のイヤフォンも2つ出展。「試作品1 ver.2」は、4ドライバーで、構成はLow×1(ダイナミック)、Mid×1、High×2(静電型)。

「試作品2 ver.2」は7ドライバーで、構成はLow×1(ダイナミック)、Mid×4、High×2(静電型)。来場者から、音質について意見を集めていた。

Oslo MKIV

Beat Audioのケーブル新製品も紹介。「Cyclone」は9月末~10月上旬発売予定で、オープンプライス。店頭予想価格は4wireが145,000円前後、8wireが210,000円前後の見込み。導体素材にはOCC銅を採用。OCCの細い糸を撚り合わせで出来た糸を更に撚り合わせ、幾重にも構造を重ねた導体にリボン状のOCCを巻いた二重螺旋構造となる。

発売時期・価格ともに未定だが「Oslo MKIV」と「Silversonic MKVII」も参考出品されている。

Dan Clark AudioとAUDEZE

完実電気のブースでは、Dan Clark Audioのヘッドフォン「STEALTH(ステルス)」が試聴できる。フジヤエービックにて、638,000円で販売中。

Dan Clark Audio「STEALTH」

Mr.Speakersとしてヘッドフォン祭にも登場し、日本国内でも流通していたメーカーが、創業者の名前を取った新ブランドネームDan Clark Audio(ダンクラークオーディオ)に生まれ変わり、平面振動板を採用した新製品として投入したのがこの「STEALTH」。

この製品のために開発されたAcoustic Metamaterial Turning System(AMTS)を投入。サウンドウェーブの拡散させ、定在波は減らすだけでなく、共鳴効果による正確で広帯域に効果のあるフィルター機能で、3kHz以上の帯域で効果を発揮。密閉型では難しいと言われる滑らかなサウンドステージを実現したという。

vPlanar振動板を採用した第四世代の平面磁界ドライバーは新規設計、従来のドライバーと比較し、振動板が20%大きくなり、歪と低域の周波数特性を改善。また、左右のドライバーは、帯域20Hz~10kHz 0.25dBの範囲でマッチングされている。

MM-500
MM-500

AUDEZEの新製品として参考展示されているのが、平面振動板を採用したモニターヘッドフォン「MM-500」。発売日・価格は未定だが、30万円ほどのイメージだという。

フラッグシップモデル「LCD-5」との違いとして、LCD-5がナノスケールのParallel Uniforceを採用しているのに対し、MM-500は「Ultra-Thin Uniforce」を採用。ドライバーリングもアセテートからアルミニウムに、ヘッド度バンドはカーボンファイバーからスプリング+スティールになるといった違いがある。

また、ハウジングの素材がLCD-5がマグネシウムなのに対し、MM-500はアルミ削り出しとなる。MM-500はレコーディングエンジニアが、場所を問わず、スタジオレベルのモニタリングを可能にするヘッドフォンとしても開発されており、正確なサウンドが持ち味になるという。