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ソニー、誰でもVTuber体験できるスマホアプリ公開

ソニーセミコンダクタソリューションズ(SSS)は、誰でも気軽にバーチャルYouTuber(VTuber)を体験できる機能を追加したスマホ向けアプリ「ToF AR Lab」を拡張して公開した。iOS/Android向けで、無料で利用できる。なお、Android向けアプリは10月11日に拡張リリース予定。

ToF AR Labは、スマートフォンのカメラを使って画面に映し出された現実風景に、バーチャルの視覚情報を重ねて表示できるスマホ向けのアプリ。6月15日にSSSより一般公開した開発キット(SDK)「ToF AR」を用いて自社開発された。

今回の機能アップデートにより、カメラで写した人間の動きのデータが取り込まれ、予め用意された3Dの仮想キャラクター(アバター)の動きに反映する。これにより、アプリ対応機種のユーザーであれば、誰でも簡単にVTuberを体験できるようになる。

従来のVTuber用のアプリケーションは、細かい動きの再現が難しいという課題があったが、同アプリはToFカメラなどで取得した被写体の深度(奥行き)情報を利用することで、手や指の細かな動きまでをアバターに反映し、よりスムーズで違和感のない体験が可能になるという。

同アプリでは、VTuberに加え、メッシュ処理機能を用いて画面上に3Dの仮想空間(メタバース)を作り出す「SandBoxRoom」、まるで水の中にいるようなバーチャル体験ができる「IceWater」、現実風景における壁や床などを手や足で触れる動作により、バーチャルな蝶を飛ばすことができる「Kirigami」などの機能も体験できる。