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ルパン三世の少年時代を描く「LUPIN ZERO」。12月に配信決定
2022年10月24日 04:00
「ルパン三世」の少年時代を描いた新作アニメ「LUPIN ZERO」(全6話)が12月より配信決定。ティザービジュアルと特報映像が公開された。アニメ制作はテレコム・アニメーションフィルム。配信サービスも12月に新しくローンチされるものとなり、配信日など詳細は後日発表される。
「LUPIN ZERO」は、モンキー・パンチの原作漫画「ルパン三世」連載当初と同じ昭和30年(1960年)代を舞台に、まだ何者でもない“少年ルパン”が⾼度経済成⻑期の⽇本を駆け巡る、懐かしくも新しいオリジナルストーリーで描かれるという。
なお、1971年10月24日はアニメ「ルパン三世 PART1」が初めてテレビ放送された日となっており、その記念日として発表が行なわれた。
本作の監督を務めた酒向⼤輔監督と野崎康次プロデューサーからのコメントも到着。また、11月18日から20日までアメリカ・ニューヨークで開催されるアニメコンベンション、Anime NYCでは世界最速プレミア上映が行なわれることも決まった。
1:ルパンの少年時代でアニメを作ろうと思ったきっかけは?
[野崎プロデューサー回答]
今までアニメーションでは描いていない、そして若かりし頃のルパンを描こうとしたのがきっかけで、モンキー・パンチ先⽣が原作で少年期(ジャリルパン)描かれていたので、それをイメージして少年時代を描いています。
2:どのように少年像を作り上げていったのか︖描く上で⼤切にしたことは?
[酒向監督回答]
少年ルパン君がどういう少年だったのかは、モンキー・パンチ先⽣の原作にある少しのエピソードと⼤⼈のルパン三世が語っていた思い出を⼿がかりに想像を膨らませました。僕らが描くルパン三世はアニメの世界にいるルパン三世ではありますが、彼⽈く彼⾃⾝はルパン家三代⽬のお坊ちゃんであるとのこと。そのお坊ちゃんの少年ルパン君が13歳だった頃を覗かせてもらう気持ちで、きっとこうだったのかなという可能性の⼀つをスタッフで考えていきました。
3:舞台を1960年代前半の東京としたことへのこだわりは?
[酒向監督回答]
年齢不明、国籍不詳のルパン三世ですが、昔は少年だったことは間違いありません。そのルパン三世がアニメで初めて我々の前に姿を現したのは、昭和46年(1971年)の⾶騨スピードウェイです。その時代から思いを馳せると少年の頃はきっと昭和30年代半
ば(1960年代)で、その時代、その場所に少年の彼はいたはずだと思います。ですので今回はその時代に少しお邪魔して少年だった頃を覗かせて貰う気持ちで作りました。⼤⼈になった本⼈は⼦供の頃を⾒られるのを嫌がるかもしれませんが。
4:全6話を通じて物語のテーマは?
[酒向監督回答]
職業泥棒の⼤⼈のルパン三世ですが、彼が13歳の頃の職業は中学⽣だったのかなと考えました。家業が泥棒なだけで、まだ継いでいない。そもそも継げと⾔われて素直に継ぐ性格なのかわかりません。他⼈から⾔われたことをやるのは癪に障る年頃。かといっていつまでも中学⽣でいる訳でもない。そんな少年ルパン君が⾃分で考え、⾃分で決めていくという物語です。
5:これまでのシリーズにない『LUPIN ZERO』で挑戦したことは?
[酒向監督回答]
⼤⼈のルパン三世にできないこと、彼は謎の男ですが今確実に⾔えるのは彼が⼦供に戻ることです。13歳の少年ながら⼤⼈顔負けの頭脳はあるけど、体格体⼒では⼤⼈に及ばない彼が知恵と⼯夫で活躍する。といった物語は今回の『LUPIN ZERO』の特徴です。
少年の頃の彼がのびのびと動き出した結果、⾒ていてワクワクするアニメーションになりました。ルパン三世を詳しく知らなくても彼の活躍を楽しんで貰えると思います。また⼤⼈のルパン三世を知っている⽅は彼が⼤⼈に成⻑する前のキュートな少年ルパン君がそこにいたんだなと楽しんで貰えると思います。
作品概要
少年は、如何にして“ルパン三世”となったのか?
1967 年に連載を開始した、モンキー・パンチの⼈気漫画『ルパン三世』。その後さまざまなメディアで、世界を股にかけて活躍してきた世紀の⼤泥棒にも、まだ⻘い「少年時代」があった……。
『LUPIN ZERO』は、ベールに包まれた彼のビギニングをついに描き出す。舞台は、原作連載当初の昭和30年(1960年)代。まだ何者でもない「少年ルパン」が、⾼度経済成⻑期の⽇本を駆け巡る!
原作でも描かれている「少年ルパン」編からヒントを得つつ、懐かしくも新しいオリジナルストーリーが展開される。制作スタジオは、多くの『ルパン三世』シリーズを⼿掛けるテレコム・アニメーションフィルム。レトロでユニークな世界観を現代に蘇らせる。⾳楽は、⼤友良英(『あまちゃん』『⽝王』)。『ルパン三世 PART1』を⼿掛けた⼭下毅雄の楽曲アレンジも含め、劇伴⾳楽を担当する。
少年が登る、悪党への階段。彼は⼀体、何を思い、どんな⼀歩を踏み出したのか?
これは、誰もが知っている⼤泥棒の、誰も知らない「はじまり」の物語。<全6話>