ニュース
DMMが月額550円の新映像配信「DMM TV」アニメ主軸。FANZA TV対象作も見放題
2022年12月1日 11:00
DMMは、アニメを主軸にバラエティや2.5次元舞台、ドラマなども用意する、新たな定額制動画配信サービス「DMM TV」を12月1日からスタートした。月額550円で「DMMプレミアム」の会員になるとDMM TVの見放題作品が楽しめ、初回3カ月間はDMMポイントが550円分(550ポイント)付与される。ポイントはPPV作品購入に加え、DMMのゲームなどを含めた各サービスで使用可能。また、DMMプレミアム会員になると、デジタルコマースが展開するアダルト作品の配信サービスであるFANZA TVにおいて、対象作品が見放題になる。
DMM TVでは、DMM非会員も視聴できる映像も配信するが、月額550円でDMMプレミアムの会員になると、見放題の番組が視聴できる。「アニメ・エンタメ、コスパ最強」を追求しており、アニメを中心に様々なエンタメ作品を提供。目玉作品として、「ルパン三世」の少年時代を描いたスピンオフアニメ「LUPIN ZERO」が12月16日からDMM TV独占で配信される。LUPIN ZEROの詳細は、別記事を参照のこと。
ルパンの“少年時代”「LUPIN ZERO」DMM TV独占配信。12月16日から
2022年内にアニメ約4,600作品、エンタメ含む約12万本を用意する予定。DMM pictures制作アニメの先行配信も実施。DMM pictures制作の作品としては、具体的に「冰剣の魔術師が世界を統べる」と「老後に備えて異世界で8万枚の金貨を貯めます」の2作品を、2023年1月から順次、見放題で先行配信する。
アニメだけでなく、バラエティ番組やドラマ、2.5次元、映画などにもジャンルを広げて「濃いエンタメコンテンツのラインナップ拡充を進めていく」としている。これとは別に、DMMポイントを使ってPPV作品を購入・視聴する事もできる。
オリジナルのバラエティ番組では、第一弾として、「ゴッドタン」「あちこちオードリー」などを手掛けている佐久間宣行プロデュースの番組を予定。第二弾は、「水曜日のダウンタウン」などを手掛ける藤井健太郎プロデュースの番組になる。
さらに、DMM TVオリジナルの声優バラエティ「下下紘輝」では、下野紘と山下大輝が都内で体験出来る話題の癒しスポットをめぐる。「自称声優」という番組には、杉田智和と岡本信彦が出演。2人が企画会議を行ない、今まで体験したことのない事を実践する。
オリジナルマンガ総合バラエティ番組「ウチコマ」には、内田理央と生駒里奈が出演。マンガが大好きで、もっとヲタクを極めたい2人が、毎回マンガ好きゲストを迎えてマンガを語り尽くす。
ビデオオンデマンド形式による配信だけでなく、リアルタイム配信形式での番組提供も。将来的には、同時視聴しているファン同士の交流を加速させるコメント機能などにも対応し、コンテンツを一緒に楽しむカルチャーを盛り上げていくという。
視聴はPCやスマートフォン、タブレットのブラウザから可能。AmazonのFire TVでもアプリを用いて視聴できるようになるという。また、今後はPlayStation 5への対応も予定している。
より詳しいコンテンツ情報は、12月14日に配信するコンテンツ発表会で紹介される。
DMMプレミアムならではの特徴として、DMM TVの見放題番組が視聴できるだけでなく、DMMが既に提供している様々なサービスで、DMMプレミアム会員特典が受けられる。スタート当初は23の会員特典を用意する。
例えば、電子書籍のDMMブックスで追加料金不要で読める作品があったり、DMM GAMESで特定ゲームタイトルのガチャチケットが毎月付与されたり、DMM英会話でプラチナレッスンチケットが付与されるなどの特典がある。
「DMMブックス」では1日から、2,000作品以上を対象に、23時間待てば無料で読める機能「毎日¥0(まいにちぜろえん)」の提供を開始。DMMブックスのブラウザ版に加え、2022年内にはDMM TVアプリ内からも利用できるようにする。2022年12月時点では、「静かなるドン」「終末のワルキューレ」「夫を社会的に抹殺する5つの方法」をラインナップ。
DMMのサービス間でシームレスな楽しみ方ができるもの特徴。前述した通り、年内には、DMM TVの視聴アプリ内にあるブックタブから、電子書籍サービスの「DMMブックス」の作品を読む機能を追加予定。ユーザーはサービスを跨ぐログイン手続きなしに、サービス間を移動できる。アプリから関連グッズを買うことも可能。動画作品を楽しんだ後に原作マンガを読み、好きなキャラクターのグッズを買うなど、一つの作品を様々な角度で快適に楽しめるという。
オードリーの春日俊彰、声優の雨宮天がアンバサダーに
12月1日に開催されている発表会には、DMM TVのアンバサダーに就任するオードリーの春日俊彰、声優の雨宮天も参加。女優の髙橋ひかるもビデオメッセージを寄せた。
DMM.comの村中悠介COOは、今後の目標として、コンテンツや特典を拡充させることで、「2年間でプレミアム会員200万人、2025年2月期でDMM.comプラットフォームでの売上3,000億円達成を目指す」と宣言。さらに「これらの目標達成のためにDMM.comプラットフォーム全体へ500億円の投資を行ない、コンテンツ開発、人件費にあてていく」と説明。「現在はバラバラのサービスで楽しんでいるエンタメ体験を、1つのサービスで楽しめるようにしたい」と抱負を語った。
また、村中COOは定額550円という低い価格設定について「加入した方が、DMM TV以外の、DMMの他のサービスも使っていただくことを前提としてサービス設計をしている。そういった意味では、Amazonプライムさんと近しい思想かなと考えている。DMMの経済圏の中で、ユーザーの皆さんにもっと楽しんでいただきたい」と説明。
なお、今までのDMM動画の有料会員は、自動的に新サービスへと移行され、そのユーザー数は20万人程度だという。目標として掲げる、2年間で200万人のプレミアム会員の内訳としては、「4割程度は、既存のDMMユーザーからプレミアム会員になっていただきたい。残りの6割は新たなユーザー層を獲得したい」と語った。
DMM TVのアンバサダーに就任したオードリーの春日は、「月額550円で、新作やオリジナル作品を観る事ができる。今どきラーメン一杯も食べられないお値段なので、倹約家の春日にもうれしい。しかも今加入すれば3カ月実質無料。アニメ・声優ファンは逃す手はない!逃すやつはどうかしている。DMMさんはソロバン勘定が下手なんじゃないか、赤字で突っ走るのかなと心配になるお値段」とコストパフォーマンスの高さを絶賛。
声優の雨宮天は、「アニメ作品の豊富さがスゴイ。4,600作品あれば、絶対に自分の好きな作品に出会えるし、“推し”に出会える事が約束されている。漫画や2.5次元も同時に楽しめるサービスなので、興味が向くまま、推し作品を探せます。人生の潤いにつながっていくサービスだと思う」と笑顔で語った。