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Netflix広告付き視聴プランは「大変残念で不快」。民放連

日本民間放送連盟ホームページより

日本民間放送連盟(民放連)の遠藤龍之介会長は、Netflixが今月4日からスタートさせた“広告付き低価格プラン”について、「大変残念であり、不快に思っている」と見解を表明した。

これは、18日に行なわれた会長会見での発言。

Netflixが始めた新プランの問題意識を記者から問われると、遠藤会長は「Netflixの広告付き視聴プランの開始は、大変唐突であり、進め方が非常に強引だったとの印象を持っている。大変残念であり、不快に思っている。コンテンツ提供の前提条件が唐突に変わってしまったことについて、Netflixから民放事業者に対して事前に十分な説明や調整が無かったことが原因だ」と理由を説明した。

さらに「放送局側が意図しないCMが放送コンテンツと一緒に流れることは非常に大きな問題である。民放にとっては初回放送時の提供スポンサーとの競合の懸念や、放送局が行うCM考査が機能しなくなるなど、さまざまな問題が発生しており民放各局が対応に追われている」と懸念を示した。

また、NHKが提供する番組でもCMが流れていることについても触れ、「NHKはCMを削除するよう対応していると思うが、NHKのコンテンツにCMが流れることは『NHKインターネット活用業務実施基準』に抵触し、より深刻な問題だ。Netflixには問題の解決に向けて、放送事業者としっかりと向き合ってほしい」と述べた。

Netflix広告つきプランがスタート。広告は1時間あたり約4分

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また、NHKの経営計画修正案については、「前田会長のリーダーシップの元で、事業収入の圧縮と、将来的な業務のスリム化に一定の道筋をつけたものと考えている」と評価。「経営計画修正案に対する民放連意見はホームページで公表しているとおりであり、今回の受信料の値下げについて評価しながら、三位一体改革の推進を引き続き期待している。受信料・業務・ガバナンスを、公共放送として常に意識してほしいことに変わりはない」と話した。

民放大会のあいさつで、民放同士や民放とNHKとの協調について話した真意を問われると、「海外メディアが(日本に)進出し、さまざまなインフラが発展するなど、この数年でいろいろなことが起きている。民放同士で切磋琢磨する側面はもちろんあるが、テレビ収入が毎年2ケタ伸びていた時代とは違い、競争領域よりも協調領域が増えたと実感している」と回答。

加えて「(放送ネットワークの維持など)技術面での協力はNHKにリーダーシップをとってほしい。一方で、NHKのインターネット業務などに対する向き合いは是々非々で考えたい」とコメントした。