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アップルのクラシック音楽専用アプリ公開。日本でも順次利用可能に

アップルは、クラシック音楽のために特別に設計した新アプリ「Apple Music Classical」を公開した。日本、中国、ロシア、韓国、台湾、トルコを除くApp Storeでダウンロード可能。「日本でも、順次利用可能になる予定」だという。Apple Musicのサブスクリプションに登録している場合は、追加費用なしで使用可能。

また、Android向けのApple Music Classicalは近日公開予定だという。

「500万以上の楽曲をそろえた、世界最大のクラシック音楽のカタログ」としており、「何千もの独占配信のアルバムを提供」、「著名な作品から忘れ去られた作品まで、幅広く網羅している」とのこと。初心者向けに、エディターが厳選した作品をおすすめする他、特定の作品に詳しい人向けには、リストアップされた人気作品を比較対照して聴く楽しみ方を提供する。

クラシックの作品には複数の楽章やトラックがあり、有名な作品では、異なるオーケストラ、指揮者、ソリストによる何百もの録音が存在する。この複雑さを考慮し、作曲家、作品、作品番号、指揮者、アーティスト、楽器、作品の通称など、様々なキーワードの組み合わせで、ユーザーが求めているものを瞬時に提供できるように検索機能を再設計。作品を検索すると、その作品のすべての録音に加え、エディターが選んだ録音が表示される。

インターフェイスは、作品名、オーケストラ、指揮者、客演アーティスト、録音年が一目でわかるようにデザイン。個人のライブラリには、アルバム、楽曲、プレイリスト、アーティストだけでなく、作品、作曲者、録音といったクラシックならではのカテゴリを追加することも可能。

サービス全体で最大24bit/192kHzのロスレスオーディオを採用。「リスナーはすべての演奏のニュアンスを味わうことができる」という。Dolby Atmosによる空間オーディオの楽曲では、「コンサートホールの特等席で何千もの作品を楽しんでいるかのように、上からも含めて360度あらゆる方向から聴こえてくる音楽に浸ることができる」という。ラインナップは、「リマスターされた伝説的な作品や現代の演奏が、毎週新しく空間オーディオ対応で追加される」という。

新しい独占アートワークは、関連する古典時代の色調や美術資料を融合して制作されたもので、新しい作品の多くはMacとiPadでデザイン。「細部までこだわり、バッハ、ベートーヴェン、ヒルデガルト・フォン・ビンゲン、ショパン、ジョン・ダウランド、ファニー・メンデルスゾーン、ショスタコーヴィチ、チャイコフスキー、ヴィヴァルディなど、これまでとは異なるクラシック界を代表する音楽家とリスナーとの対面が実現される」という。

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、カーネギーホール、シカゴ交響楽団、ロンドン交響楽団、メトロポリタン歌劇場、ニューヨーク・フィルハーモニック、パリ国立オペラ、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団、サンフランシスコ交響楽団、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団を含む世界有数のクラシック音楽団体と提携。「ユニークで独占的なコンテンツを提供する」としており、2023年3月からToday at Appleのプログラムの一環として、パートナーを招いたオーケストラの生演奏も世界中のApple Storeで開催する予定。