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“Googleの折りたたみスマホ”「Pixel Fold」登場

Google Pixel Fold

Googleは11日深夜、米国で開催している開発者向けイベント「Google I/O」基調講演において、折りたたみ方式のスマートフォン「Google Pixel Fold」を発表した。価格は253,000円。予約販売は6月20日からで、発売時期は7月中旬の予定。

折りたたむと手のひらサイズのスマートフォン、広げれば大画面になるのが特徴。アウターディスプレイには、CorningのGorilla Glass Victusを採用し、IPX8準拠の防水性能も備えている。折りたたみ式では最薄レベルとし、ステンレス製のヒンジは、スムーズに動き、「耐久性は折りたたみスマートフォンの中でトップクラス」だという。

Google Pixel Fold

開いて大画面にした際の内側のディスプレイサイズは7.6インチで、アスペクト比6:5、解像度は2,208×1,840ドットでOLED。最大輝度は1,000nit、ピーク輝度は1,450nit。コントラスト比は100万:1で、HDR対応。

開いて大画面にした際の内側のディスプレイ

アウターディスプレイは5.8インチでアスペクト比17.4:9。解像度は2,092×1,080ドットのOLED。最大輝度1,200nit、ピーク輝度は1,550nit。コントラスト比は100万:1。HDR対応。

アウターディスプレイは5.8インチ

Google Tensor G2チップを搭載し、マルチタスクもエンターテイメントも快適に楽しめるという。大型インナーディスプレイ使用時には、分割スクリーン機能を使い、2つのアプリを並べて表示。メールの一覧を見ながら、選択したメールの中身を確認したり、アプリ間で動画、リンク、テキストの共有を、ドラッグ&ドロップする事も可能。50以上のGoogleアプリが、大画面に向けて最適化されるほか、AdobeやTikTok、マインクラフト、Disney+、Spotifyなど、開発パートナーと協力してアプリの大画面表示を最適化しているという。

内側と外側どちらにもディスプレイを備えている事を活かし、翻訳機能で、翻訳した言葉を背面ディスプレイを使って会話相手に見せるといった使い方も可能。

アウターとインナー、どちのディスプレイも最高120Hzのリフレッシュレートに対応。ディスプレイを完全に開かず、ノートPCのように半分開いて、横向きに配置するデスクトップモードでは、再生操作パネルを下部に表示しながら、上の画面でYouTubeを表示できる。

デスクトップモード

半分開いたテーブルトップモード状態で、背面のカメラを夜空に向けて、星空を撮影するなど、開閉機構を簡易三脚のように使うこともできる。

背面にはトリプルカメラを搭載。4,800万画素でセンサーサイズ1/2インチ、画角82度のQuad PDカメラと、1,080万画素で1/3インチセンサー、画角121.1度の超広角カメラ、1,080万画素で1/3.1インチ、光学5倍ズームのDual PD望遠カメラを搭載。LDAF(レーザー検出オートフォーカス)センサーも供えている。

背面カメラ

ストレージメモリは256GB。外形寸法は、折りたたんだ状態で139.7×79.5×12.1mm(縦×横×厚さ)、広げた状態で139.7×158.7×5.8mm(同)。重量は283g。バッテリー駆動時間は24時間以上で、最長72時間。ワイヤレス充電にも対応。

なお、Pixel FoldをGoogle ストアで予約購入すると、次回以降の購入で使えるGoogleストアクレジット 52,000円分がもらえるキャンペーンも実施。対象期間は6月20日から7月16日。詳細はGoogleストアを参照のこと。