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ポタフェス開幕。FiiO平面駆動型ヘッドフォン「FT5」、Cleerのながら聴きTWS

e☆イヤホンは8日、ベルサール秋葉原にてポータブルオーディオの展示・試聴イベント「ポタフェス 2023」を開幕。期間は9日までの2日間で入場は無料。ここでは、正式発表前の製品を多数参考展示しているエミライブースをレポートする。

FiiO FT5

FT5

ブースの目玉となっているのが、FiiOの開放型ヘッドフォン「FT3」の上位モデルとして登場する「FT5」。90mm径、1.5μm厚の大型ダイヤフラムを採用した平面駆動型ドライバーを備えたヘッドフォンとなっている。発売時期、価格はともに未定。

ボイスコイルには軽量なアルミコーティングコイルを採用し、強力な磁束を備えたマグネットを合計で22個搭載しているという。ハウジングは軽量で強靭なマグネシウム合金製で、装着感と音質の異なる2種類のイヤーパッドが付属する。

FiiO BR13

BR13

Bluetooth受信機能を搭載した据え置き型のUSB DAC。DACチップはESS Technology製「ES9018K2M」を採用している。発売時期と価格は未定。

BluetoothはQualcomm製SoC「QCC5125」を搭載し、コーデックはSBC、AAC、aptX、aptX LL、aptX HD、aptX adaptive、LDACに対応する。また、低遅延接続を実現するaptX HD/LL切替機能も備えている。

入力にRCA同軸、光デジタル、USB-Cと出力にRCA同軸、光デジタル、RCAラインを備え、幅広い機器とのアナログ/デジタル接続に対応。デジタル出力とアナログ出力を同時に行なう、バイパスモードも備えている。

直感的な操作が可能なハードボタンと、動作状況を把握できるディスプレイを装備。FiiO Controlアプリとの連携で、EQ機能やリモート制御も行なえる。

FiiO FW3

FW3

AKM製DACアンプ統合チップ「AK4332」を搭載した完全ワイヤレスイヤフォン(TWS)のスタンダードモデル。AK4332をFW3向けに最適化することで、THD+N -96dB、SN比 106dB、ダイナミックレンジ 102dBを実現した。

Qualcomm製SoC「QCC5141」を搭載し、Bluetooth 5.2準拠。コーデックはSBC/AAC/aptX adaptive/LHDCをサポート。Snapdragon Soundにも対応する。

有線イヤフォンにも搭載されている、カーボン繊維にPU製ガスケットを組み合わせた「カーボンベースダイヤフラム」を採用した、10mm径ダイナミックドライバーを搭載。情報量豊かでクリアな音質が特徴としている。

有線イヤフォン「FD」シリーズのアイコニックなデザインを採用。優れた装着感、高い密閉性を実現するFiiOオリジナルのイヤーピース「HS18」が付属する。アプリ「FiiO Control」にも対応している。

FiiO FH11

FH11

10mm径ダイナミックドライバーと高域用のバランスド・アーマチュア(BA)ドライバーを組み合わせたハイブリッド構成のイヤフォン。発売時期と価格はともに未定。

ダイナミックドライバーにはカーボン繊維にPU製ガスケットを組み合わせた「カーボンベースダイヤフラム」を採用。三層構造のチャンバー設計により、内部の空気圧を適切に制御し、再生周波数帯域の被りを排除しているという。

ハウジングは優れた耐久性を実現するダイキャスト成形の亜鉛合金製。独自形状の0.78mm 2ピン規格の端子を採用している。

FiiO FX15

FX15

Sonion製 静電型ドライバー×4基、PU+DLCダイヤフラム搭載 ダイナミックドライバー×1基、Knowles製 BAドライバー×1基を搭載したイヤフォンで、3種類の異なるドライバーを搭載したIEMはFiiO初となっている。発売時期、価格はともに未定。

ヘルムホルツ共鳴によって1kHzから4kHzの中音域に密度感や音の厚みをもたらす、ノッチフィルターテクノロジーを搭載。FiiOの特許技術である「S.Turboテクノロジー」を搭載することで、ドライバー間の相互干渉を効果的に抑制する。

シェルには医療グレードレジンを使用し、3Dプリンターを用いて製造。人間工学に基づいた設計で、装着感に優れる形状になっている。

付属ケーブルは導体に高純度の単結晶純銀を採用。3.5mmステレオミニと4.4mmバランスのプラグの付け替えが可能な交換式構造を採用している。

FiiO FA19

FA19

片耳あたり10基のKnowles製BAドライバーを搭載したIEMのフラッグシップモデル。発売時期と価格はともに未定。2種類のサウンドを楽しめるチューニングスイッチを搭載するのが特徴。

FX15と同じくノッチフィルターテクノロジーとS.Turboテクノロジーを搭載するほか、豊かな低音域を実現するため、ネガティブフィードバック低音増幅機構を採用している。

付属ケーブルもFX15と同じく導体に高純度の単結晶純銀を採用したもので、プラグの付け替えも行なえる。

FiiO FF1

FF1

エントリーモデルとして登場するイントラコンカ型イヤフォン。ベリリウムメッキダイヤフラムを採用した14.2mm径の大型ダイナミックドライバーを搭載し、豊かな低域を実現する最上位モデルと共通の音響抵抗管構造を採用しているのが特徴。

独自形状の0.78mm 2ピン規格を採用しており、ケーブル交換が可能となっている。2種類の音質調整が可能なスポンジカバーが付属する。

Noble Audio FoKus Prestige

FoKus Prestige

「FoKus Mystique」をベースに筐体のシェルとケース外装をスタビライズド・ウッド仕上げにしたTWS「FoKus Prestige」は、アンテナ部などの内部構成を再設計したほか、音質の再チューニングを実施したとのこと。なお、発売時期と価格は未定。試聴可能。

スタビライズド・ウッドは、樹脂(レジン)を浸透・硬化させることで安定化と強度の向上を図った木材のことで、FoKus Prestigeでは、塗料を含ませた樹脂を浸透させることで「世界でただ一つの模様を作り出し、一般的な木材や樹脂の仕上げとは全く異なる、唯一無二の美しさを誇る」とのこと。

“Wizard”ジョン・モールトンが一点一点手がける特注仕様の「Universal Prestige」シリーズのデザイン・アイデンティティをモチーフに、世界に二つとない、オーナーだけが手にすることができる高いデザイン性を誇るTWSを提供するという。

新色も参考展示されている

Noble Audio Spartacus

Spartacus

Noble Audio初となる搭載ドライバー全てにSonion製を採用したIEM。BAドライバー×4基、骨伝導ドライバー×2基の計6基を搭載している。発売時期と価格はともに未定。

周波数帯域を緻密に振り分ける新開発のクロスオーバーネットワーク回路を採用しているのも特徴。イヤフォン側端子は2ピンの埋め込み型0.78mm。

Noble Audioの有線イヤフォンの展示
フィギュアは3Dプリントしたオリジナルのものとのこと

Cleer ARC2

ARC2。左からSports Edition、Music Edition、Game Edition

Cleerブランドからは夏頃発売予定のオープンイヤー型TWS「ARC2」3機種が展示。価格はオープンプライスで、店頭予想価格はMusic Editionが26,400円前後、Sports Editionが28,600円前後、Game Editionが30,800円前後。

ベーシックなMusic Editionに、充電ケースに紫外線照射機能を備えて雑菌を消毒したり、動きを検知して音質をコントロールするSports Edition、59msの低遅延を実現するUSB-Cドングルを同梱したり、FPSモード/RTSモードなどのゲーム向け機能を備えたGame Editionの3種類が全て展示されている。

Game Editionには低遅延接続用のUSBドングルが付属

Android 13以降に実装される空間オーディオ機能とヘッドトラッキングにも対応。BluetoothコーデックはaptXにも対応することが決まった。Qualcomm S3 platform対応スマホと組み合わせると48msの低遅延接続を実現するとのこと。

3機種共通でIPX5相当の防水設計で、水洗いが可能。連続再生時間は8時間、充電ケース併用で35時間再生可能。5分の充電で1時間、10分の充電で2時間再生できる急速充電にも対応する。本体重量は12.5g。

また、アンテナ効率を極限まで高め、-96dBを達成したことも特徴の1つ。これは従来製品の4倍のアンテナ効率で、一般的なオフィス環境では15mまで接続を維持することができ、障害物のない環境では最大50mまで安定的に接続できるという。

今回、Music Edition(写真右)のみ改善が加えられ、耳の当たる部分のパーツが細くなっている。製品化にあたり、Sports EditionとGame Editionも同じ仕様になるとのこと