ニュース
デノン、HDMI入力×6系統、ネットワーク再生もできて約12万円の2chアンプ「DRA-900H」
2023年9月26日 11:00
デノンは、6系統のHDMI入力を備え、ネットワーク再生機能も搭載した2chアンプ「DRA-900H」を10月13日に発売する。価格は121,000円。テレビやBlu-rayプレーヤー、複数のゲーム機、レコードプレーヤーなど、様々な機器を接続して高音質な2chオーディオ環境を構築できる。
HDMI入力は6系統備え、3入力は8K/60Hz、4K/120Hzの入出力に対応。出力は1系統。新4K8K衛星放送や動画配信サービス、ゲーム機の高精細な映像を扱える。すべてのHDMI端子がHDCP 2.3に対応。HDR信号のパススルーも可能で、HDR10、HLG、HDR10+、Dynamic HDRにも対応する。
HDMI出力端子はARCをサポート。対応するTVからの音声をHDMIケーブル1本で入力できる。なお、ARC経由で入力可能な音声信号はリニアPCM 2chのみ。HDMI CECにも対応しているため、テレビの電源とDRA-900Hの電源を連動でき、テレビのリモコンからDRA-900Hの音量調整も可能。
可変リフレッシュレートのVRR、クイックフレームトランスポート(QFT)、自動低遅延モード(ALLM)もサポート。対応ゲーム機器との接続時に画面表示の乱れや遅延を抑え、快適なゲーム体験が可能という。なお、HDMI入力部分には、ジッター抑制技術も搭載して音質に配慮している。
ネットワークプレーヤーとしては、HEOSをビルトイン。音楽配信サービスやインターネットラジオの受信に加え、LAN内の音楽ファイルや、USBメモリに保存したファイルも再生可能。DSD 5.6MHzまで、PCMは192kHz/24bitまで対応。
音楽ストリーミングサービスはAmazon Music HDやAWA、Spotify、SoundCloudなどをサポートする。
Bluetoothにも対応するため、スマホやタブレットとも手軽に接続できる。Amazon Alexaによる音声操作も可能。Bluetoothは受信だけでなく、送信も可能で、例えば夜間にDRA-900Hで再生中の音声を、Bluetoothヘッドフォンなどにワイヤレス伝送することもできる。
AirPlay 2にも対応し、複数のAirPlay 2対応機器によるマルチルーム再生も行なえる。Apple MusicやiPhoneのライブラリの曲をSiriによるボイスコントロールで再生することもできる。
「セットアップアシスタント」機能を搭載。スピーカーの接続や設定、入力機器との接続、ネットワークの設定などの初期設定を、テキストや画像、アニメーションでわかりやすくガイドしてくれる。
定格100W+100W(8Ω)、最大135W+135W(8Ω)のディスクリートパワーアンプを搭載。内部は2ch再生に特化したレイアウトになっており、筐体の大きさを活かしてL/Rの回路を完全分離した、完全対象レイアウトを実現。「(同価格帯の)AVアンプの2ch再生を凌駕する、より上質でパワフルなパワーアンプを実現した」という。
Current miror回路を初段回路に追加し、歪を改善。さらに、部品点数を減らせるBoot strap回路を、音質を優先してトランジスタ回路に変更。想定に対して、SN比と歪で10dB以上の改善を実現した。
アナログ部は一枚の基板に集約する事で、信号経路を最短化。ノイズ源であるトランスと距離をとり、SN比を改善している。
DACはダブル・ディファレンシャル構成としており、合計で8chのDACを使用。その出力を2段で差動合成することで、より歪を低減し、SN比を向上させた。
デノンのサウンドマスターが入念に音質をチューニング。回路設計から、パーツの選定、ワイヤーの引き回しに至るまでの様々な要素を一つ一つ入念に検証。プリアンプ、パワーアンプ部には、デノンカスタムのコンデンサーを採用。最上位AVアンプのAVC-A1Hと同様に、電源トランスの巻線にはOFCケーブルを使用し、エネルギー感あふれるサウンドを実現したという。
各部にオーディオグレートのパーツを投入しているほか、試聴を繰り返しながら筐体の様々な部分にクッションやテープを追加。ネジの種類を変えたり、ワッシャーを追加するなどして細部をチューニング。全体のパフォーマンスを向上させている。
Phono(MM)入力も搭載。フォノイコライザーを内蔵していないレコードプレーヤーを接続可能。FM/AMラジオチューナーも備え、ワイドFMにも対応する。
入力端子はHDMI×6、アナログ×2、Phono×1、光デジタル×2、同軸デジタル×1を搭載。出力はHDMI×1、プリアウト×2.2ch。LAN端子、フロントUSB端子も備え、背面には給電専用のUSB端子も備えている。これはFire TV Stickなどを接続した事を想定したもので、最大5V/1.5Aを供給できる。
外形寸法はアンテナを寝かせた状態で434×339×151mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は8.6kg。
