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大滝詠一『EACH TIME』徹底解説本。40周年盤は過去のLPやCDとどう違うのか
2024年3月29日 18:00
ステレオサウンドは、リリース40周年を迎えた大滝詠一のアルバム「EACH TIME」を徹底紹介する書籍「大滝詠一EACH TIME読本」(別冊ステレオサウンド)を3月28日に発売した。価格は2,750円。154ページ。
「EACH TIME」は、大滝詠一が作詞家・松本隆と生み出した音楽を、レコーディング・エンジニアの吉田保が「研ぎ澄まされた音の世界にまとめ上げた」というアルバムで、これまで節目ごとに再発されてきたが、その都度収録曲が異なり、曲順も変更されるなど全体像がヴェールに包まれてきた。そして、3月21日に40周年記念盤が豪華なVOX(ボックス)、2枚組CD、そして国内カッティングによる33 1/3回転LP+シングルという3つの仕様・体裁で復刻された。
別冊「大滝詠一EACH TIME読本」は、その40周年盤の音の魅力に迫った一冊。40周年盤の13曲はすべて初出となるミックス違いであるのが最大の特徴だという。また、各々のフォーマットは過去に発売されたLPやCDと何がどう違うのか、同時に変わっていない点も示しながら、音の違いについて掘り下げている。
歴代ディスクに採用されたマスターを図解しながら、5.1chサラウンド・ミックスの聞きどころにも言及している。本書を読みながら40周年盤の各ディスクに向き合うと、「『EACH TIME』のサウンド・マジックを深く理解し、いっそう愉しめる」とのこと。
さらに、大滝詠一・作曲による「バチェラー・ガール」の歌い手・稲垣潤一、『EACH TIME』にメンバーとして参加していた斉藤ノヴ、中西康晴、浜口茂外也、松武秀樹らの最新インタビューも掲載。
また、本書の監修者でもある音楽評論家・湯浅学と『EACH TIME』のストリングス・アレンジを担当した井上鑑の試聴対談も掲載。井上鑑が大滝詠一とのコラボレーションを通じて学んできたこと、アレンジャーとしての取り組みなどを語り尽くしている。