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『ロード・オブ・ザ・リング: 力の指輪』シーズン2、映画未登場の“伝説キャラ”登場
2024年5月30日 15:00
Prime Videoにて、8月29日より独占配信されるドラマシリーズ「ロード・オブ・ザ・リング: 力の指輪」シーズン2に、J.R.R.トールキンの原作ではお馴染みの人気キャラクターながら、これまでの映画シリーズには登場してこなかった“伝説キャラ、トム・ボンバディルが登場することが明かされた。演じるのは「007」シリーズのビル・タナー役などで知られるロリー・キニア。
ボンバディルは、トールキンの原作に登場する出自不明の人物。時を超越した才気を持ち、しばしば登場人物らを正しい道へと導き、広大な中つ国の世界を案内する。伝承では、彼は中つ国の最古の存在であり、人知を超えた知恵を持つとされている。並外れた探求心と好奇心・洞察力を持ち、黄色いブーツ、青い上着、羽の生えた帽子を身にまとい、歌うような台詞回しとミステリアスな物腰が有名。
原作では物語の多くの重要なシーンに登場しているにもかかわらず、これまでの映画シリーズには登場していないため、ファンの間では大きな話題になっていたという。
そんなボンバディルを演じるキニアは、ボンバディルの代名詞とも言える、青い上着と黄色いブーツを身に着け、謎めいた物腰や声の調子を演じることを喜びつつ「ボンバディルは、とてつもない経験をし、大いなる開放感や共感を数多く体験してきたことで、小さなことこそが重要だと気付いているのです。彼の事を理解するうえで、それは実に身近で、私にも手が届きそうな存在だと感じました」と語った。
またショーランナーを務めるパトリック・マッケイは「ボンバディルは気まぐれで不思議なキャラで愚かな面もあります。しかし同時に古代の知恵、歴史、そして神話と深く結びついた感情を持っていて、彼の思慮と能力は北欧神話と深く結びついていて、ヨーロッパのおとぎ話に深く根差したものなんです」とコメント。
同じくショーランナーのJ・D・ペインも「だから面白いことに彼は『ロード・オブ・ザ・リング』の中で最も『ロード・オブ・ザ・リング』的存在なんです。この世界感の中でトム・ボンバディルは、ある種の好奇心をそそるキャラクターで、暗い雰囲気の中でも童謡のような詩を歌ったりセリフを言ったりするのです。彼はこの作品のトーンにあらがうような存在で、暗闇の海の中で光を放つような人物なのです」と続けた。
「ロード・オブ・ザ・リング: 力の指輪」は、中つ国の歴史上でも伝説的な第二紀のヒーローたちを初めて映像化した作品で、J・R・R・トールキンの「ホビット」や「ロード・オブ・ザ・リング」の遥か数千年前を舞台にした壮大な物語。シーズン1は全世界で1億人以上が視聴し、5億時間以上もストリーミング視聴される大成功を収めた。
シーズン2では、高名なエルフの戦士・ガラドリエルによって追放され、軍隊も追随者もない冥王サウロンが、自らの狡猾さを武器に力を回復し、中つ国のすべての民を自らの邪悪な意思に縛り付けることができる“力の指輪”"の鋳造をもくろむ。
一方で、最も愛され、傷つきやすい登場人物たちまでもが、迫りくる闇にのみ込まれ、惨禍の危機に瀕している世界で自分の居場所を見つけようと苦闘する。エルフとドワーフ、オーク族と人間、魔法使いとハーフット族……。友情がこじれ、王国が分裂し始める中、彼ら善の勢力は、何よりも大切なもの、お互い、を守り続けるために、これまで以上に勇敢に戦うこととなる。