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SIMGOT、ピエゾドライバー採用で片側10基のハイブリッドイヤフォン
2024年7月26日 13:00
地球世界は、SIMGOTブランドのイヤフォン2機種を発売した。価格は各オープンプライス。店頭予想価格は4Way10ドライバーの「EM10」が90,000円前後、4Way4ドライバーの「SuperMix4」が33,000円前後。
EM10
リファレンスグレードのカナル型イヤフォン。ダイナミックドライバー×1基、バランスドアーマチュア(BA)ドライバー×8基、ピエゾ(PZT)ドライバー×1基のハイブリッド構成で、各ドライバーの周波数特性は綿密に調整され、全体のバランスを取るために正確に制御したという。
ダイナミックドライバーは、振動板にナノクラスポリマー振動板素材を使用し、柔軟で弾性の高いエッジシステムとロングストローク設計を特殊加工で組み合わせ、強力な磁束を持つ外部磁気回路システムを構築。自然で臨場感が溢れ、程よく分散され、豊かなディテールと力強い低音をもたらすとしている。
PZTドライバーには、純銅振動基板、多層複合圧電セラミックコーティングを使用。PZT をユニット前面に直接配置すると「機械感」などの不自然な音を引き起こす可能性があるため、金属製フェイスプレート側のリアチャンバーに配置した。裏にある"ロータス"構造部に組み合わせることで、サスペンションを保持。伝送路内の異なる材料の密度、伝送による周波数シフトとディピーキングを総合的に配慮し、高域の伸びとツヤ感を効果的に高め、解像度と微細なダイナミクス、豊かな空気感を向上させ、繊細で絶妙な質感を実現したとする。
各ドライバーがそれぞれの特性を十分に発揮できる周波数帯域に合理的に割り当て、マルチウェイ音響ダンピング・チューニングシステムを使って、フロントキャビティの容積、音経路、ダンピング通気性などのパラメータを調整し、位相の不一致が音の歪みや不自然な音色につながるのを防止。これにより、スムーズで連続的な周波数特性と位相を実現し、中高域のQ値を効果的に下げているという。
樹脂の3Dプリンティングプロセスを採用し、ドライバー構造のソースから各ユニットに、干渉しない独立したフィルターチューブを個別に設計。チューブ経路とチューブの径の調整、チューニングクロスや音響ダンピングの位置と通気量を調整することで、各音経路を真に正確なチューニングを実現した。
筐体には、高精度樹脂3DプリントとCNC金属加工技術を採用した黒色半透明樹脂シェルとつやけし金属フェイスプレートを採用。樹脂と金属の物理的特性を十分に配慮し、音響理論と組み合わせることで、イヤフォンシェルが音質に良い影響を与えるという。
イヤフォン側端子は0.78mm2ピン。付属ケーブルは、銀メッキ無酸素銅線ケーブルで、Litz構造と大口径多芯設計を採用。プラグ部は3.5mmシングルエンドと、4.4mmバランスが交換可能となっている。
周波数帯域は8Hz〜40kHz。感度は120dB/Vrms(@1kHz)。インピーダンスは41.6Ω±15%。
SuperMix 4
ダイナミックドライバー、BAドライバー、平面駆動ドライバー、PZTドライバー各1基ずつ搭載したハイブリッド構成のイヤフォン。
ダイナミックドライバーは10mm径で、ナノクラスポリマー振動板素材を使用し、柔軟で弾性の高いエッジシステムとロングストローク設計を特殊加工で組み合わせ、強力な磁束を持つ外部磁気回路システムを構築。
BAドライバーは、フルレンジ応答と自然な音の優位性があるという大きいサイズの振動板が採用されたものを使用し、音質的に優れた中域と中高域の一部を選用することで、「全体的に密度感が高く柔らかでありながら、ふくよかで美しく滑らかなボーカルを実現した」という。
マイクロ平面駆動高音ドライバーは、低歪で広い周波数特性を持ち、高域をカバー。分割振動によって引き起こされる奇数次高調波歪みを回避し、高音の音色をより自然に鳴らすとしている。
PZTドライバーは、EM10と同じく金属製フェイスプレート側のリアチャンバーに配置。マルチウェイ音響ダンピング ・チューニングシステムや、チューブ経路とチューブの径の調整などにより、正確なチューニングを実現した。
筐体もEM10と同じく高精度樹脂3DプリントとCNC金属加工技術を採用した黒色半透明樹脂シェルとつやけし金属フェイスプレートを採用している。
イヤフォン側端子は0.78mm2ピンで、付属ケーブルはLitz構造と大口径多芯設計を採用した銀メッキ無酸素銅線ケーブル。プラグ部は3.5mmシングルエンド。
周波数帯域は8Hz〜40kHz。感度は120dB/Vrms(@1kHz)。インピーダンスは7.2Ω±15%。