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3ウェイ独立音響管イヤフォンと冷凍処理されたイヤフォンケーブル

EM6L

地球世界は、SIMGOTブランドのイヤフォン「EM6L」と、LIQUID LINKSブランドのイヤフォンケーブル「West Lake」を8月31日に発売する。価格はともにオープンプライス。店頭予想価格はEM6Lが19,500円前後。West Lakeが41,000円前後。

SIMGOT「EM6L」

3Dプリンターで成形することで、3ウェイ独立音響管を構築し、キャビティ構造、RC電子クロスオーバーと組み合わせ、ハイブリッド3ウェイを形成したというイヤフォン。H-2019ターゲットカーブに基づいてチューニングし、全帯域の位相の一致性が高く、繋がりが自然で、全帯域の低歪みも実現したとしている。

ドライバーは片側ダイナミック型×1基、バランスドアーマチュア(BA)×4基のハイブリッド構成。中低域には、8mm特殊ポリマー振動板のデュアルチャンバーダイナミックドライバーを、中高域と高域にそれぞれ2基のBAドライバーを搭載している。

ダイナミックドライバーの振動板、磁気回路、BAドライバーの選定、クロスオーバーの設定、音導管の経路と径、音響ダンパーの透過率などのパラメータ設定には、高度な有限要素シミュレーション技術を利用し、音響性能と開発効率を向上。

シミュレーションと検証の繰り返しにより、広いダイナミック性能とトランジェント特性、優れたフルレンジの低歪み、中低域の豊かな質感、高域のきめ細かさと滑らかさを実現したという。

3つの独立した音導管の設計や音響ダンパーの配置と科学的なチューニングを組み合わせることで、多重チューニングシステムを構築。ターゲットカーブに高度にぴったり合うだけでなく、スムーズで連続的な周波数特性位相を実現したとする。

CNC金属筐体やプラスチック成型タイプのハイブリッド製品は、各ドライバーを正確にチューニングすることが困難で、異なるドライバーの間の位相干渉を引き起こしやすいという。

EM6Lでは、樹脂3Dプリンティングプロセスを利用し、構造から各ドライバーが互いに干渉しない独立した音導管を設計することで、ターゲットカーブに基づいて、異なる位置に正確で独立したチューニングクロスや音導管を配置し、フィルタリング回路と組み合わせ、3ウェイのクロスオーバーを行なっているとのこと。

ボディは、高精度樹脂3Dプリント加工とCNC精密彫刻加工を活用し、ブラック鏡面仕上げの樹脂筐体とメタルフェスプレートの組み合わせを採用。強度が高いだけでなく、キャビティ内面に細かい凹凸をつけることで定在波を効果的に抑制し、よりピュアなサウンドボトムを実現した。メタルフェイスプレートには鏡面仕上げの真空メッキ加工が施されている。

イヤフォン側端子は2ピンで、破損を防ぐリミットスロットを備えたコネクタを採用。高品質無酸素銅銀メッキケーブルを標準装備し、音の分離感や透明感が高まり、ボーカルや楽器をクリアに再現できるという。プラグ側は3.5mm。

周波数特性は8Hz~40kHz。感度は119dB/Vrms(@1kHz)。THDは1%未満(@1kHz)。インピーダンスは26Ω±15%(@1kHz)。

LIQUID LINKS「West Lake」

West Lake(4.4mm 2ピン)

線材に22awgの高純度5N単結晶銀を使用し、LITZ TYPE2の4芯構成を採用したイヤフォンケーブル。プラグ側は3.5mm、4.4mm、2.5mmの3種類、イヤフォン側は2ピンとMMCXの2種類を用意する。なお、e☆イヤホン、フジヤエービックにて8月31日より先行販売となっており、そのほかの店舗での一般販売を9月下旬を予定している。

各芯に25awgの銀メッキ無酸素銅遮断層を採用。LCP耐熱絶縁素材を使用することで、低誘電率による歪みを低減しているほか、中間層にはPE素材を使用し、サウンドの忠実度を向上させている。

48時間、-196度液体窒素の冷凍処理を実施。これにより、金属の不純物を除くことができ、チューニングに影響を与え、音質を改善するという。

「ユニークな金属パーツ設計を実現すること」を目的に、高精度CNC加工を採用。分岐パーツ、コネクタハウジング等の金属パーツは不規則なデザインで制作されており、硬度と耐摩耗性を向上させるためにCVDメッキが施されている。