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Google「Tensor」チップ搭載完全ワイヤレス「Pixel Buds Pro 2」。ANC進化、AIで会話検知

「Google Pixel Buds Pro 2」

Googleは、高度なオーディオ処理とGoogle AIのために設計されたTensor A1チップを搭載し、ノイズブロック性能も最大2倍に高めた完全ワイヤレスイヤフォン「Google Pixel Buds Pro 2」を発表した。9月26日発売で、価格は36,800円。14日より予約を受け付けている。カラーはHazel、Peony、Porcelain、Wintergreenの4色。

イヤフォンで初めてTensorチップを搭載。音速の90倍の速さで音声を処理し、ユーザーの耳と環境に適応するという。Silent Seal 2.0を使用したアクティブノイズキャンセリング(ANC)機能も搭載。ユーザーの環境への適応は1秒あたり最大300万回行なわれ、ノイズブロック性能が従来の最大2倍に強化された。Silent Seal 2.0では、周波数帯域幅が拡張されており、より高い周波数を含む幅広いノイズをブロックできる。

パワフルな低音を再生するという11mm径の大口径ドライバーと、高音のための新しい高周波チャンバーを備える。Tensor A1チップのマルチパス処理により音楽用の信号パスが追加されるため、Silent Seal処理チェーンをバイパスして、変質のないそのままのサウンドがドライバーに伝達されるとのこと。Bluetooth 5.4準拠でLE Audioをサポートする。

Google製AI「Gemini」時代のために設計したといい、Geminiと長時間の会話ができるGeminiライブチャットを搭載する。「新しいアイデアについて話したり、面接の練習をしたりできる」という機能で、スマートフォンからGeminiライブチャットを立ち上げたら、スマートフォンをロックしてポケットにしまい、Geminiと自由に会話できるという。なお、同機能の日本での利用するには、Geminiアプリの言語設定を英語にして、英語で発話する必要があるとのこと。

会話検知機能を搭載し、ユーザーが話し始めたことをAIが検知すると、自動で音楽が一時停止し、イヤフォンが外部音取り込みモードに切り替わる。会話が終わると、音楽再生が自動的に再開され、何も操作をしなくてもANCモードに戻る。

通話性能も改善。Google Pixelのクリア音声通話により、通話相手の周囲の雑音が軽減されて通話音声が際立つため、より明瞭に相手の声を聞き取れる。今年更新されたアルゴリズムにより、さらに多くの設定でノイズが低減できるという。

イヤフォンは快適さと安定したフィット感を追求したデザインとなっており、耳の形をスキャンして得た4,500万のデータポイントに基づく設計により、快適でありながらしっかりとフィットする理想の形状を作り上げたとのこと。運動中のフィット感を調整できる固定用アーチ(回して調整)も備える。

Tensor A1 チップと組み合わせることで、27%の小型・軽量化を達成しつつ、パフォーマンスとバッテリー寿命を向上させている。

バッテリー持続時間は、ANC ON時で最長8時間、ケース併用で同30時間。ANC OFF時はイヤフォン単体最長12時間、ケース併用で同48時間。またANC OFFの場合、ケースにイヤフォンを入れて5分充電すると、最長1.5時間の音楽再生ができる。

新しい「デバイスを探す」ネットワークに対応しているため、イヤフォンの正確な位置を地図上で確認できる。近くにある場合は、イヤフォンやケースから音を鳴らして探すことも可能。

Bluetooth 4.0以降に対応したAndroidやiOSデバイス、タブレット、ノートPCなどとペアリングできるが、Google Pixelシリーズと組み合わせるとクリア音声通話、ヘッドトラッキング付き空間オーディオ、「デバイスを探す」によるイヤフォンやケースの正確な位置の追跡、シームレス切り替えなどの機能を利用できる。

外形寸法と重さはイヤフォンが22.74×23.08×17.03mm/片側4.7g(イヤーチップMサイズ装着時)、ケースが25.0×49.9×63.3mm/65g(イヤフォン含む)。4サイズのイヤーチップ(XS、S、M、L/Mサイズは装着済み)やクイックスタートガイドなどが付属する。

カラーは全4色を用意
Hazel
Peony
Porcelain
Wintergreen