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Netflix、ダンプ松本の半自伝ドラマ「極悪女王」9月配信

Netflixシリーズ「極悪女王」ティザーアート

Netflixは、'80年代にカリスマ的人気で女子プロレス旋風を巻き起こしたダンプ松本の知られざる物語を描くNetflixシリーズ「極悪女王」全5話を、9月19日に世界独占配信する。配信に先駆け、ティザー予告映像が初公開された。

1980年代、男女の不平等や女性蔑視が問題視されずに当たり前であった時代の日本が舞台。そんな時代と格闘し、日本中を熱狂させ空前のブームを巻き起こしたのは女子プロレスだった。

正統派プロレスラーとしての成功に憧れながらもクビ寸前だったダンプ松本が悪役に転身し、クラッシュ・ギャルズとして日本中のスターへ駆け上がる長与千種、ライオネス飛鳥ら仲間たちとの友情と戦い、さまざまな代償や葛藤を抱えながら“日本史上最も有名なヒール”に成り上がっていく様を描く。

父を殺したいほど憎んだ雨の日、小学生の松本香は、全日本女子プロレス(全女)の練習場に足を踏み入れ、一目でジャッキー佐藤の輝きに魅せられる。高校卒業後、女子プロ入門のオーディション会場に駆け込み、ぎりぎり入門を許された香だったが、同期の北村智子、長与千種らとともに厳しい練習、先輩レスラーからの過酷な指導に耐える日々が待っていた。

運動神経の良い智子とは対照的に、香と千種はプロテストに落ち続け、香に至っては営業部として巡業宣伝に回される始末。そんな落ちこぼれの二人は、練習場のリング下でジャッキー佐藤への憧れを語り合い、「強くなるしかない」と誓い合う。

やがてプロデビューを果たした千種はリングで輝きを放ち始め、ライオネス飛鳥(智子)とともにクラッシュ・ギャルズを結成し、スターの階段を駆け上がる。

一方、そんな親友の背中を羨望と嫉妬の入り混じる思いで見つめる香は、あることをきっかけに、奇抜なメイクと鉄の鎖を片手に「ダンプ松本」として唯一無二のヒールの道を歩み始める。

主人公のダンプ松本役を文字通り体当たりで演じたのは、マルチな活躍で人気を誇るゆりやんレトリィバァ。落ちこぼれとしてスタートしながらスターの階段を駆け上がる長与千種には唐田えりか、同期でもっとも運動能力が高く技術に秀でていたライオネス飛鳥は剛力彩芽が演じる。ティザーアートでは唐田演じる長与千種と剛力演じるライオネス飛鳥によるクラッシュ・ギャルズのビジュアルも初公開となっている。

そのほか彼女たちを取り巻くキャストも発表されており、ダンプ松本の母親・松本里子に仙道敦子、全女の創業者であり、彼女たちに立ちはだかる当時の男社会の象徴としても描かれている松永兄弟・高司に村上淳、国松に黒田大輔、俊国に斎藤工、そして興行プロモーター兼、レフェリーを務めた阿部四郎役に音尾琢真など豪華実力派俳優陣が脇を固めている。

企画・脚本・プロデュースは鈴木おさむ、総監督は白石和彌。さらに現在は女子プロレス団体「Marvelous」を率いている長与千種本人が、準備期間からキャストたちの肉体改造を徹底的に指導し、プロレスシーンの構成に至る細部まで担う“プロレススーパーバイザー”として参加していることも明かされた。長与は、「1980年からの私達の物語がこの作品で全て完結しました。あの頃の私達にも感謝です」と語っている。

Netflixシリーズ「極悪女王」ティーザー予告映像

初解禁となるティザー予告では、冒頭から強烈なインパクトで描かれ、ゆりやんレトリィバァ演じる悪役レスラー・ダンプ松本の姿に目を奪われる映像となっている。

時は日本中を熱狂の渦に巻き込んだ空前のプロレスブーム真っ只中の時代。リングの世界に憧れを抱き、夢見る少女であった松本香(ゆりやんレトリィバァ)がなぜ、全国民の敵と呼ばれた“史上最も有名なヒール・ダンプ松本”へと変貌を遂げていったのか――。

これまでのゆりやんレトリィバァとしてのイメージからは想像もつかないほど、最恐ヒールを体当たりで表現しており、配信開始へ向け期待が高まる内容となっている。また同作ではNetflix史上最大級となる約25,000人にものぼるエキストラが参加した試合シーンも必見とのこと。

ダンプ松本本人からのコメントも発表されており、「ゆりやんの迫力がある演技が最高だった。泣ける所もあり、極悪女王をみて諦めなければ、負けなければ夢は叶うんだ! って思ってくれたら嬉しい」と絶賛。

また、9月12日には今作の配信記念イベントが格闘技の聖地“後楽園ホール”で行なわれることも決定し、イベント特設サイトで観覧応募の受付がスタートしている。9月12日夕刻開催で、登壇者はゆりやんレトリィバァ、唐田えりか、剛力彩芽、白石和彌監督ほか。