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「葬送のフリーレン」アニメ1周年記念上映。「想像以上に自分の中でフリーレンという作品が満ちていた」

9月28日、東京・有楽町にあるTOHOシネマズ日比谷で、TVアニメ「葬送のフリーレン」放送1周年を記念した特別上映が行なわれ、メインキャラクターの声優を務める6名が登壇し、同作への思い入れを語った。既報のとおり、イベントではTVアニメ2期の制作がサプライズ発表されている。

TVアニメ「葬送のフリーレン」は、2023年9月29日の金曜ロードショーで初回スペシャルが放送され、2024年3月22日まで全28話が放送された。

放送開始から1周年を記念して28日に開催されたイベントでは、初回スペシャルとして放送された第1~4話の上映と、出演キャスト6名による舞台挨拶が行なわれ、この模様は池袋、新宿、大阪、名古屋、札幌、博多の映画館でライブビューイングも実施された。

フリーレン役の種﨑敦美

フリーレン役の種﨑敦美、フェルン役の市ノ瀬加那、シュタルク役の小林千晃、ヒンメル役の岡本信彦、ハイター役の東地宏樹、アイゼン役の上田燿司が登壇すると会場からは溢れんばかりの拍手が。アニメ放送開始の日から早1年を迎え、種﨑は「すでに泣きそうになっています。やっぱり半世紀<エーラ>流星のシーンはさすがに泣いてしまうって!」と気持ちを昂らせる。

ヒンメル役の岡本信彦

また「1年経った今日、みなさまと一緒にお祝いできることが嬉しいです」と感謝の気持ちを述べた岡本は、「アニメ放送スタート時、とてもドキドキしていたことを覚えています。気づいてみればフリーレンのこと、作品のことも大好きになっていました」とコメント。

市ノ瀬は「こうしてたくさんの方々に愛される作品にフェルンとして出演することができて、すごく嬉しいです」と想いを語ったほか、小林、東地、上田も放送1年記念を迎え、さらに愛される同作に対し想いと感謝の気持ちを述べた。

イベントでは、ファンのアンケートによるコーナー『勇者&新パーティーの記憶』も実施。登壇キャスト陣が演じる6人のキャラクターそれぞれの一番記憶に残っているセリフの1位を発表するもので、ヒンメルは、第7話の自分の銅像を建ててもらう理由をフリーレンに話した際の「おとぎ話じゃない。僕達は確かに実在したんだ」というセリフが選ばれた。

これに対し、ヒンメルを演じた岡本は「ヒンメル自体が名言製造機で好きな名言はたくさんあるんですけど、このセリフが選ばれるのはびっくりしました」とリアクション。

ハイター役の東地宏樹

ハイターは、フリーレンに孤児のフェルンを育てている理由を聞かれた際の「勇者ヒンメルならそうしました。」(第2話)。東地は「いろんなところで使えるじゃないですか。夜遅いけどお腹すいたから食べちゃおうかな……『ヒンメルならそうしました』とか」とユーモアを織り交ぜてコメント。

アイゼン役の上田燿司

アイゼンは「頑張った者は皆 戦士だ」(第12話)が選ばれ、上田は「この回自体がものすごくいい回で、(弟子の)シュタルクが村を逃げ出す場面、あの後ろ姿の作画の力や心情を表す非常にいいお芝居にすごく感動しました」と語り、それを受けて小林も「シュタルク役としてこのセリフが1位に選ばれたことが非常に嬉しいです」と続けた。

続いて“新パーティー”3人のセリフに移ると、フリーレンの名セリフ「アウラ、お前の目の前にいるのは千年以上生きた魔法使いだ」(第10話)に対し、種﨑は「フリーレンの魅力の一つが、お母さんに面倒みてもらうようなだらしなさと、このセリフのようなかっこよさなので、これはそうでしょう!」と納得の意を語った。

フェルン役の市ノ瀬加那

フェルンは「私を知ろうとしてくれたことがたまらなくうれしいのです」(第3話)が選ばれたことに対して、市ノ瀬は「私も納得の名セリフです! フリーレンなりにフェルンのために誕生日プレゼントを一生懸命選んでくれたっていう過程がすごくたまらなく愛しい」と想いを述べた。

シュタルク役の小林千晃

シュタルクのセリフは、魔族との戦闘シーンから「俺はまだ立っている」(第9話)。小林は「シュタルクは自信がないので逃げ出そうとしたりすることが多いんですけど、師匠アイゼンの意志の強さを受け継いだようなシーンでもあり、自分を信じてくれた仲間のために踏ん張る姿がかっこいい」と感想を明かした。

『葬送のフリーレン』TVアニメ2期発表映像

コーナーが終わると、ここでTVアニメ2期制作のサプライズ発表が。制作決定の発表PVがスクリーンに映し出されると、会場からは大きな拍手と歓喜の声があがる。

2期のティザービジュアルと原作の作画を担当するアベツカサ先生からお祝いイラスト、さらに原作の山田鐘人先生とアベツカサ先生連名でコメントも寄せられ、発表を受け種﨑は「フリーレンのセリフ“また会った時に恥ずかしいからね”の“また”がやってきてとても嬉しいです」と気持ちを昂らせて思わず飛び跳ねてしまう場面も。

岡本は「とっても嬉しいですし、種﨑さんの喜ぶ姿でさらに嬉しくなりました。早くスケジュールの調整来ないかな? と本当に待ってました」とコメント。市ノ瀬は「やっと言えた! という気持ちと、またフェルンとしてフリーレン、シュタルクと冒険を続けられて嬉しいです」と語り、小林は「僕も原作から好きで、いちファンとしてこの先描かれている物語がとても楽しみです」と明かす。

また東地は「やるだろうとは期待はしていましたけど、本当に楽しみです!」、上田は「これだけの反響をいただいた上での2期なので、武者震いがするというのはまさにこのことだと思いました。ぜひご期待ください!」と語り、キャスト陣6名それぞれが TV アニメ2期に対する期待を煽った。

イベントの最後には種﨑から、イベント当日の朝に綴ったという来場者とファンへの手紙が披露された。「今日朝起きて改めて1話から4話を見返し、1話冒頭のフランメの手記の言葉を目にした瞬間から涙が溢れて止まりませんでした。1年前から何倍もの量になって、想像以上に自分の中でフリーレンという作品が満ちていたことに驚き、それをとても嬉しく思いました。2期も変わらずみんなで丁寧に作品を届けていきます。またフリーレンたちに会えるのを楽しみにしていただけるとうれしいです」と読み上げ、大盛況のうちにイベントは幕を閉じた。