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Lotoo、手のひらサイズの高性能USB-DAC/DDC「PAW D2」

USB-DAC/DDC「PAW D2」

トップウイングサイバーサウンドグループは、Lotooブランドの新製品として、手のひらサイズで優れた音質を実現するUSB-DAC/DDC「PAW D2」を11月1日より発売する。価格は68,200円。

2020年に海外で発売したUSB-DDC「PAW D1」をベースにしながら、新たにDACやDSP機能を加えた新モデル。USB-C入力のバスパワーで動作するため、スマートフォンやタブレット、ノートPCなどと接続して使用できる。

昨今、プロ現場においては、手軽にスマホやノートPCから高音質なライン・デジタル出力を得られるUSB-DAC/DDCが必要とされており、自宅で作ったラフなどをスタジオのオーディオインターフェースや、ライブ現場のデジタルミキサーに入力するシーンが増えているとのこと。PAW D2はこうした需要に応えつつ、よりコンシューマー用途としても使いやすくなっている。

PAW D2から加わったアナログ出力には、AKM製DACチップ(AKM4490)を使用。デジタル出力は、一般的なS/PDIF(光・同軸)に加え、プロ用途のAES/EBUを搭載。AES/EBUはバランス伝送によるデジタル出力となっており、よりピュアなデジタル伝送を実現。また、S/PDIF同軸、AES/EBUデジタル出力は絶縁トランスによってアイソレーションとインピーダンス補償を行なっており、正確なデジタル信号の伝送を維持しながら機器の安定性と安全性を確保している。

アナログ・デジタル出力は独立した高精度クロックIC(AK8412)と高精度のフェーズロックループ(PLL)の組み合わせで、低ジッタ化を実現。「USBクロックやSRCの影響を受けることなく、どのような環境においても安定した出力を得ることができる」と謳う。対応フォーマットは、PCM 192kHz/24bit、DSD 64(DoP)。

筐体は金属製で、高いシールド効果と耐久性を実現。元々デジタルミキサーの上に置いて使用することも想定しているため、外来ノイズの影響を受けず、またPAW D2自体からもノイズを出さないようになっているという。

音質調整機能として、プリセット EQ/ATE(アルゴリズム音声フィルター)を搭載。EQはClassic/Pop/Rock/Headphone/ACG-1、ATEはMovie/Game/Radio/Vinyl LP/Cassette/Dental(歯擦音の低減)/Near-field/Far-fieldがセレクト可能。設定はコントロールホイールで簡単に行なえる。

DSPはLotoo独自のOS(LTOS)とADI Blackfin 706シリーズのICによって制御。ファームウェアアップデートに対応しており、今後機能拡張なども計画しているとのこと。

本体上部には、128×32解像度の小型有機ELディスプレイを搭載。再生状況や、EQ/ATEの設定状況が確認できる。外形寸法は98×40×41mm。重量は212g。