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Netflix「機動戦士ガンダム 復讐のレクイエム」は「ホラー映画テイスト」意識。NYCC2024レポート

「New York Comic Con 2024」で「機動戦士ガンダム 復讐のレクイエム」のパネルイベントが行なわれた
(C)創通・サンライズ

Netflixで世界独占配信中のアニメ「機動戦士ガンダム 復讐のレクイエム」より、これまで未公開だった新キャラクターと追加メインキャスト情報が発表された。また現地時間19日にアメリカ・ニューヨークで開催された「New York Comic Con 2024」(NYCC2024)のオフィシャルレポートも公開されている。

(C)創通・サンライズ

NYCC2024では、現地時間19日に「復讐のレクイエム」のパネルイベントが行なわれ、脚本のギャビン・ハイナイト、アニメーションプロデューサー/音響監督の由良浩明、プロデューサーの彌富健一(MC兼任)が登壇。配信開始から3日後だった現地では、パネル限定でエピソード1の冒頭10分が特別上映されたあと、ギャビンによるトークが行なわれた。

ギャビンは「やっと皆さんに見ていただけてとても気分が高まっています」とのコメントのあとに特別上映がスタート。上映が終わったあとには会場から拍手が響き渡り、ギャビンからも「ドイツのエラスマス監督、日本のサンライズスタジオ・SAFEHOUSE、アメリカの自分というグローバルなチームの中で素晴らしいものが出来た」とコメントした。

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エピソード1の冒頭は、ジオン公国軍と地球連邦軍の激しい戦闘描写から一変して、レッド・ウルフ隊が空から登場する印象的な始まりだが、「ガンダム作品以外に様々な戦記物の映画からもインスパイアを受けているが、本作のシナリオでは地球において戦いにつかれた兵士たち、疲弊していながらも義務を負っている人々を軸に描いた」とギャビン。

また由良も「正しいスケーリングを見せたかった部分が拘りで、実際に十何mのモビルスーツが降下したときのサイズ感がいかに大きいか。周りの環境・背景との対比を常に気にしていた」と明かした。

さらに、“白い悪魔”として立ちはだかるガンダムEXについて、SNSでは「怖い」「まさに白い悪魔だ」とのコメントがあることを受け、ギャビンは「ガンダムEXを恐ろしいMS(モビルスーツ)にしようという部分で、メカニカルスーパーバイザーの山根公利さんのメカデザインも素晴らしく、シナリオに合わせて“恐ろしいMS”感を出すべく、目が赤く発光するようにデザインいただき、それも満場一致でOKだった」と本作の“ガンダム”誕生秘話についても明かしている。

本作は、全6エピソードのオープニングムービーも印象的で、さまざまな要素が組み込まれている映像について、由良は「OPはUE5(アンリアルエンジン5)ではなかったが、様々な過去ガンダムオマージュが組み込まれています。そして、そのどれもが(原作者の)富野由悠季さんに対するリスペクトを込めて制作いただいているのでとても感激しました」とコメント。

最後に、本作をどういったガンダムにしたい想いがあったのかという彌富プロデューサーからの質問に対し、ギャビンが「初めから意見、足並みがそろっていたと思うが、戦争の恐怖という点でのホラー映画テイストを意識した。普段は地球連邦軍視点からの作品だが、ジオン軍視点からのガンダムがいかに恐ろしいかと思った」と述べて、パネルイベントは終了した。

3人の新キャラクター&キャスト情報も明らかに

新たに発表されたのは、主人公のソラリたちが立ち寄るリサイクル・センターで出会う旅団支援コマンド所属の士官のロルフ・ロネ。さらに「機動戦士ガンダム 第08MS小隊」にも登場するユーリ・ケラーネが本作にも登場することも明かされた。加えて、地球連邦軍の最新モビルスーツ、ガンダムEXのパイロットも初解禁されている。

ロルフ・ロネの日本語版キャストは大塚芳忠、英語版キャストはクリス・パーハム。ユーリ・ケラーネは上恭ノ介、デリック・ドーバー、ガンダムパイロットは浦和希、コール・ヤードン。

ロルフ・ロネ
(C)創通・サンライズ

旅団支援コマンド所属の士官。少佐。
有能な指揮官だったが、長期化する地球での勤務に疲れ果て、酒に溺れて現実的な対応能力を失っている。
現在は後方のリサイクル・センターの管理を任されている。

ユーリ・ケラーネ
(C)創通・サンライズ

欧州方面軍司令。少将。連邦軍の一大反攻作戦である「オデッサ作戦」に対応するために欧州各地を飛び回っている。そんな中、リサイクル・センターで偶然旧知のソラリと再開し、重要な任務を託す。

ガンダムパイロット
(C)創通・サンライズ

地球連邦軍の最新モビルスーツ、ガンダムEXのパイロット。年齢、出自などが一切残されておらず、その本名も不明。