ケンウッド、USB対応などAV機能を強化したHDDナビ

-USBからHDDに動画/音楽コピー。各種高音質化も


6月発売

標準価格:オープンプライス


 株式会社ケンウッドは、地上デジタルチューナを搭載するなど、AV機能を向上したカーナビゲーションシステム「HDD[Sma:t]Navi」の新モデル「HDV-909DT」を6月より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は20万円前後の見込み。

  7型/480×234ドットのワイド液晶パネルを搭載する2DIN HDDナビ。地上デジタル12セグチューナを内蔵するほか、AV機能を強化した点が特徴で、USBやCD/DVD-Rに記録した圧縮音楽や動画ファイルをHDDに転送、再生できる。HDD容量は40GBで、音楽CDからのHDD録音にも対応している。通常はMP3 128kbpsでリッピングを行なうが、音質を重視するユーザー向けに192kbpsでHDDに取り込む「高音質モード」も用意している。

 USBやディスク再生、HDD転送が可能なのは、動画ファイルがMPEG-1/2と、DivX Ver.3.11/4/5(最高ビットレート2Mbps)。音楽ファイルがMP3、WMA、AACで、JPEG/BMP/GIF/PNGの静止画(2,400×1,800ドット以下)の再生も可能となっている。

 DVDドライブ部は、DVDビデオや音楽CD、VR記録のDVD-R/RWの再生に対応している。またHDDに録音した楽曲については、液晶にアルバムのジャケット写真を表示し、選曲可能とする「Motion Picture」も利用可能。別売のiPhone/iPod用ケーブル「KNA-i909(6月発売、6,825円)」を利用すると、iPhone/iPod内の楽曲だけでなく、ビデオの再生も可能となる。別売Bluetoothユニット「KCA-BT200(21,000円)」などを利用した携帯電話のハンズフリー通話や音楽再生も行なえる。

 アンプ部の最大出力は50W×4ch。高音質化のために、専用の「新・独立中点回路システム」を採用。各パートの中点電圧を統一し、良質なパワーICを採用することで、ノイズキャンセル効果を高め、安定した信号伝達を可能とするとともに、電源電圧への揺れへの対応能力を高めた。また、無干渉セパレートシャーシ構造を採用したほか、業界初という、44.1kHz音源を2倍の88.2kHzサンプリングを行ない高音質化する「サンプリングレートコンバーター」も搭載している。

 圧縮音源の高域成分を補完する「Supreme」、「Supreme EX」技術を搭載。車両に合わせた音場補正を行なう「サウンドマネージメント・システム」や、高音質化技術「SRS WOW HD」などを備えている。

 地上デジタルチューナは、高感度受信のため4チューナ/4アンテナ方式を採用。12セグ、ワンセグの自動切り替え機能や番組表、字幕表示機能などを備えている。フィルムアンテナも付属する。

 ナビ機能は、2008年8月の最新地図データを採用。バーチャル3Dマップや、53ジャンル/897項目から検索可能な「ジャンル検索機能」、31か所のETC車用「スマートIC」に対応した「スマートIC案内」などの機能を搭載する。外形寸法は180×181.5×100mm(幅×奥行き×高さ)、重量は2.9kg。


(2009年 5月 11日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]