アクトビラ ビデオ・フル向けのHD映像ライブ配信サービス
-PSNとアクトビラが開発。2010年に実用化へ
10月1日発表
株式会社アクトビラとパナソニック ネットワークサービシズ株式会社(PNS)は1日、「アクトビラ ビデオ・フル」対応のデジタルテレビ向けとして初めて、高画質ハイビジョン映像をライブ配信する技術を開発したと発表した。2010年中に商用サービスとして提供していくという。
同技術はPNSがアクトビラサービス用に開発したもので、オープンなインターネット環境におけるネットワーク帯域のゆらぎを吸収し、安定したライブ配信を行なうサーバーを開発したことが特徴。ユニキャストでハイビジョンクラスの高画質映像のライブ配信が実現できるという。
ライブ会場で撮影した映像データを「アクトビラ ビデオ」運用規定に定めたフォーマットへ変換する「リアルタイムエンコーダ」、「IP変換装置」(ともにNTTエレクトロニクスが協力)を介してライブ配信サーバーへ転送し、家庭内のテレビへ配信するというシステム構成になっており、ライブ会場からライブ配信サーバまで、およびライブ配信サーバから家庭内のデジタルテレビまでは、一般の光回線を利用できる。
ライブ配信システム構成図 |
アクトビラとPNSは、現在のストリーミング/VODサービスなどに加え、スポーツなどのライブ性が重要視されるイベントや、通販サービスなどに同ライブ映像配信サービスをラインナップしていくという。また、株主総会などの法人向け社内情報配信や、自治体会議中継などといったニーズにも対応していくとしている。
なお、この高画質ライブ配信サービスは、10月6日より千葉・幕張メッセで開催される「CEATEC JAPAN 2009」より、実用化実験をスタートする。
(2009年 10月 2日)
[AV Watch編集部 大類洋輔]