TI、最大出力300W×2chのクラスDオーディオアンプ

-業界最高のステレオ出力。ホームシアター製品などに


2月4日発表


 日本テキサス・インスツルメンツ(TI)は4日、ホームシアター製品やミニコンポなどに使用可能な、最大出力300W×2chを実現するクラスDオーディオアンプ2製品を発表した

 アナログ入力方式の「TAS5630」と、PWM(パルス幅変調)入力方式の「TAS5631」を用意。2モデルとも、既に出荷は開始されており、1,000個受注時の参考価格は5.45ドルと共通。44ピンHSSOP、64ピンHTQFPの2種類のパッケージで展開する。

 最大出力が300W×2chと、業界最高のステレオ出力を実現したクラスDのオーディオアンプ。同社の「PurePath HD」を搭載し、広いオーディオ帯域幅や低歪み、高電源雑音除去特性などを実現。BDプレーヤー/AVアンプなどのホームシアターシステムや、ミニコンポ、業務用オーディオシステムなどへの搭載を想定する。モノラル時は600W出力。

 特徴として、高効率出力が可能。トランスや大きな放熱器が不要で、周辺部品コストおよびソリューション全体のコストを低減できる。また、超低歪みも実現。さらに、従来のディスクリート構成のクラスDアンプと比べ、7割も少ない部品点数で同様の電力レベルが提供可能。システムの故障率低減、製品の市場投入時期の短縮などが図れるとしている。

 150Wステレオアンプ「TAS5615/5616」と互換性があり、より低い出力電力のシステム設計の再使用もできる。


(2010年 2月 4日)

[AV Watch編集部 大類洋輔]