オーテク、アーマチュア最上位「ATH-CK100PRO」

-ユニット3基搭載。2基の「ATH-CK90PROMK2」も


トリプルユニット搭載のATH-CK100PRO

 オーディオテクニカは、バランスド・アーマチュアユニットを3基搭載したカナル型(耳栓型)イヤフォン「ATH-CK100PRO」と、デュアルユニットの「ATH-CK90PROMK2」を11月18日に発売する。価格はCK100PROが63,000円、CK90PROMK2が26,250円。




■ATH-CK100PRO

 小型・軽量のイヤフォンで、ハウジングにチタンを採用。3基のバランスド・アーマチュアユニットを搭載したのが特徴となる。3ウェイで、ウーファ、ミッドレンジ、ツイータユニットを搭載。低域の豊かさを出すため、ウーファ用ユニットには大型タイプのアーマチュアが使われているという。

横から見たところケーブルは着脱式。コネクタ部分は360度回転するケーブルを耳の裏に伝わせるように装着する

 音の伝搬効率に優れたホーン形状の導管を採用し、音響放射抵抗を抑え、繊細な音まで表現できるという。出力音圧レベルは109dB/mW。再生周波数帯域は20Hz~18kHz。最大入力は3mW。インピーダンスは39Ω。

 イヤーピースはシリコンタイプをS/M/Lの3サイズ同梱するほか、コンプライフォームタイプもMサイズを1つ付属する。

 ケーブルは着脱式で、Y型。長さは1.2m。入力プラグは金メッキ仕上げのステレオミニで、L型。ケーブルを除いた重量は約9g。ポーチ、収納ケースを同梱する。

■ファーストインプレッション

 発表会場で短時間ではあるが試聴できたので、印象をお伝えしたい。マルチウェイのアーマチュアだが、各帯域の繋がりがよく、自然なワイドレンジサウンドが楽しめる。付帯音が少なく、クリアでヌケの良い描写だ。不必要に低域が主張し過ぎない、オーディオテクニカらしいニュートラルなバランスが好印象。モニターライクにも使えそうな、実力派アーマチュアイヤフォンだ。



■ATH-CK90PROMK2

 「ATH-CK90PRO」の後継モデル。低域/高域用ドライバを独立させたデュアル・バランスド・アーマチュアユニットを搭載。専用設計のネットワークを採用し、低域から高域までつながりのある再生を実現したとしている。

ATH-CK90PRO

 導管をホーン形状とした「ACOUSTIC HORN」を引き続き採用。空気の振動を放射状に伝えることで音の伝搬能率を向上させるもので、導管が耳に向かって直線状に伸びる通常の方式に比べ、空気の振動の損失を低減し、再生音をより忠実に伝えるという。

 従来モデルと比べ、ノズル部分のサイズを大きくする事で低域の再生能力を向上。さらに、ダンパーの素材の改良など、細部に変更が加えられている。

 再生周波数帯域は20Hz~15kHz、出力音圧レベルは111dB/mW、インピーダンスは37Ω、最大入力は3mW。プラグはステレオミニのL型で、金メッキ仕上げ。ケーブル長は1.2mでY型。ケーブルを除く重量は約4g。

 S/M/Lサイズのシリコンイヤーピースと、Mサイズのフォームイヤーピースが付属する。

■ファーストインプレッション

 どちらかと言うと高域寄りだった従来モデルと比べ、低域もしっかり伸びるバランスの良いサウンドに進化した。同時に、高域のクリアさ、雑味の無さといった「CK90PRO」の特徴は踏襲しており、より幅広い音楽に対応できる新モデルの登場と言えそうだ。


(2011年 10月 13日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]