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フィリップス、Fidelioブランド初のカナル「S1/S2」

実売9,800円から。ヘッドフォン「M1」新色も

カナル型の「S1」

 フィリップス エレクトロニクス ジャパンは、オーディオブランド「Fidelio」の新商品として、ダイナミック型ユニット搭載のカナル型(耳栓型)「S1」と「S2」の2モデルを4月下旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は「S1」が9,800円前後、「S2」が12,800円前後。

 また、既発売の密閉型ヘッドフォン「M1」に、新色のホワイト、オレンジ&ブラックの2色を4月下旬より追加する。価格はオープンで、店頭予想価格は従来カラー(ブラック)と同じ24,800円前後。

Fidelio S1/S2

 Fidelioブランド初となるカナル型で、どちらも“ゴールデンイヤー”と呼ばれるフィリップスのサウンドエンジニアが開発初期から最終審査まで関わり、「原音を細部まで忠実に再現する」という。

上位モデル「S2」のブラック&ゴールド
「S2」のホワイト&ゴールド

 どちらもセミオープンバック構造で、「タイトで深みのある低音と透明感のある中高音を再生する」としている。ユニットはどちらもダイナミック型で、サイズも13.5mm径で同じだが、「S2」の振動板は多層構造を採用。各帯域を分割し、理想的なピストン運動ができるようにコルゲーション(ひだ)を設けている。また、前後にフィルタをはさみ、音のチューニングを強化。「迫力のある低音と透明感のある中音域を実現する」という。

 筐体の素材として、「S1」はアルミハウジングを採用。音の反響や振動を軽減している。カラーは「ブラック&レッド」のみで、ピアノブラックにレッドをアクセントとしている。

 上位モデルの「S2」は、銅合金製ハウジングを採用。カラーは「ブラック&ゴールド」(S2BK)、「ホワイト&ゴールド」(S2WT)の2色。イヤーシェル部分には、光沢感のある傷防止コーティングを施している。

 どちらのモデルも人間工学に基づいたデザインで、長期間の着用でも負担が少ないという。イヤーピースは「S1」が3サイズ、「S2」が5サイズを同梱。さらに、両モデルともcomplyフォームタイプのピースも同梱。キャリングケースも付属する。

 再生周波数帯域は、S1が15Hz~23.5kHz、S2が15Hz~24kHz。インピーダンスはS1が32Ω、S2が22Ω。感度はどちらも107dB。ケーブルはY型で長さは1.2m。重量は、S1が19g、S2が23g。

Fidelio M1の新色

 昨年10月から発売している密閉型ヘッドフォン「M1」に、新色のホワイト、ブラック&オレンジが追加される。既存のブラックと合わせ、3色展開となる。

 カラー以外の仕様は同じ。ネオジウムマグネット搭載の40mm径ダイナミック型ユニットを搭載。重低音再生機能を強化しているのが特徴。ケーブルにはiPhoneなどが操作できるマイク付きのリモコンも装備する。ケーブルは着脱式で、1.1mの片出し。再生周波数帯域は15Hz~24kHz、感度は106dB、インピーダンスは16Ω。重量は166g。

M1のホワイト
M1のブラック&オレンジ

(山崎健太郎)