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ラディウス、「High-MFD構造」で感度を高めたイヤフォン

Neシリーズ3機種。新イヤーピースで装着感も向上

 ラディウスは、カナル型(耳栓型)イヤフォンの「Ne」シリーズを発表。第1弾として、新構造の「High-MFD」を採用した「HP-NEF31」など3モデルを、12月下旬より発売する。

 価格はオープンプライスで、店頭予想価格は「HP-NEF31」が3,980円前後、「HP-NEF21」が2,980円前後、「HP-NEF11」が1,880円前後。いずれもドライバユニットはダイナミック型。

 Ne(New ear)シリーズは、「ラディウスの持つ上質で信頼性の高い製品造りを大切にした音へのこだわりを受け継いだ」という製品。上位モデルの「HP-NEF31」は、ドライバユニットの前方にマグネットを配したHigh-MFD構造で高音質化を図っている。また、3機種共通の特徴として、従来モデルよりも耳の奥にフィットするという新イヤーピースや、イヤーピースの装着位置を変えられる機構なども採用した。また、同社イヤフォンの音質に最適化した音楽プレーヤーアプリ「Ne AUDIO」とも連携可能。

HP-NEF31

HP-NEF31のレッド(11月のヘッドフォン祭りでの展示)

 新構造の「High-MFD」は、ダイナミックドライバのボイスコイルから漏れる磁束をマグネットの反発磁力によって閉じ込め、磁束密度を高めることで感度/音質を向上させるという技術。平均感度は同社の従来製品に比べ約4dB改善し、音質面ではトランジェント(過渡)特性が向上したとしている。カラーはブラック(K)、レッド(R)、シルバー(S)の3色を用意する。

 ユニット径は13mm。ドライバユニット/ハウジング部には、振動板の振動抑制を軽減するという「ダブルプレシジョンアコースティックレジスター構造」や、不要パーツを省くことで振動板の実効面積を最大限に拡大するという「リングレスダイアフラムボンディング方式ドライバ」も採用した。

 根元よりも先端が太い新形状の「ディープマウントイヤーピース」により、装着の安定性も向上。イヤーピースの装着位置を2段階で調節できる「アジャスタブルポート」により、耳にフィットするという。

 再生周波数帯域は4Hz~25kHz、出力音圧レベルは105dB/mW、インピーダンスは18Ω。ケーブルはY型で、長さは120cm、プラグはステレオミニ。ケーブルを含む重量は約14g。イヤーピースはXS/S/Mサイズが付属する。

本体の内部構造
カラーは3色

HP-NEF21/NEF11

 HP-NEF21/NEF11は、NEF31とは異なり「High-MFD構造」を搭載しないが、ディープマウントイヤーピースや、アジャスタブルポートを採用している。ユニット径は、HEF21が10.4mm、NEF11が8.8mm。カラーは、NEF21がブラック(K)、レッド(R)、シルバー(S)の3色。NEF11がブラック(K)、レッド(R)、シルバー(S)、ブルー(B)、ホワイト(W)の5色。

HP-NEF21
HP-NEF11

 NEF21には、パワフルな再生を可能にするという「リングレスダイアフラムボンディング方式」や、「プレシジョンアコースティックレジスター構造」も採用している。

 再生周波数帯域は、NEF21が7Hz~24kHz、NEF11が10~22kHz。出力音圧レベルは、98dB/mW、インピーダンスは18Ωで両機種共通。ケーブルはY型で長さは120cm、プラグはステレオミニ。ケーブルを含む重量はNEF21が約14g、NEF11が約11g。同梱のイヤーピースはXS/S/Mサイズ。

HP-NEF21は3色
HP-NEF11は5色

(中林暁)