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デノン、初のUSB DAC/ヘッドフォンアンプを2月発売
DSD 5.6対応。デジタル・アイソレータでPCノイズ遮断
(2013/12/20 13:32)
ディーアンドエムホールディングスは、デノンブランドの新製品として、デノン初となる単体USB DAC兼ヘッドフォンアンプ「DA-300USB」を2014年2月に発売する。DSDの2.8/5.6MHzと、24bit/192kHzまでのPCMデータに対応しており、価格は60,375円。カラーはシルバー(S)。
e☆イヤホンが、12月21日~22日に東京・秋葉原の「ベルサール秋葉原」で開催する「第4回ポータブルオーディオフェスティバル2013 in 秋葉原」(通称ポタフェス)にも出展。D&Mブースで試聴できるほか、21日の14時からは、同会場の1Fイベントスペースで製品発表会も予定されている。
フラッグシップSACDプレーヤー「DCD-SX1」の技術を小型筐体に凝縮したというモデル。DSD 2.8MHz/5.6MHzの再生に対応し、伝送方式はASIOドライバによるネイティブ再生と、DoPに対応。PCM入力は24bit/192kHzまで対応している。対応OSはWindows XP/Vista/7/8。Mac OS X 10.6.4以降。
また、PCM信号の場合は独自の「Advanced AL32 Processing」により、ハイビット/ハイサンプリング化して処理をする。16bitの信号も32bit精度にハイビット化し、サンプリングレート44.1kHzの場合は16倍、192kHzの場合は4倍にオーバーサンプリングする。
DACチップには、上級SACDプレーヤーにも搭載されているという32bit/192kHz対応のチップを採用。各チャンネルを差動出力し、合成する事で、SN比やダイナミックレンジを改善させている。
PCからのノイズ混入を防ぐため、デジタル・アイソレータを搭載しているのも特徴。DSD信号の伝送にも余裕を持って対応できるというハイスピードなトランス結合タイプのアイソレータを用いて、PCとDA-300USBのデジタル回路を電気的に絶縁。PCノイズの影響をシャットアウトしている。
DACをマスターとしてクロック供給を行なう事で、デジタル回路の正確な同期を実現するという「DACマスター・クロック・デザイン」を採用。44.1kHz系と48kHz系で、2系統のクロック発信器を搭載。使い分ける事で、理想的なアナログ変換ができるという。
入力端子として、USB×1、光デジタル×2、同軸デジタル×1を搭載。出力は、標準ステレオのヘッドフォン端子×1、RCAのアナログ出力×1を用意する。なお、光/同軸デジタル入力は、最大24bit/192kHzまで対応する。
ヘッドフォン出力は55mW(32Ω)。ヘッドフォンアンプ部分の電圧増幅段には、ハイスピード/ローノイズな高速オペアンプを採用。出力バッファにはディスクリート回路を採用した。
入力切替にはタッチセンサーを採用。有機ELディスプレイを前面に備え、筐体は横置き、縦置きに対応。設置する向きに合わせて、ディスプレイの表示向きも自動で変化する。縦置き、横置き時に利用できるフットも付属する。
外形寸法は170×182×57mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は1.5kg。電源は付属のACアダプタを使用。停止状態で30分操作をしないと自動的にスタンバイモードへ移行する。