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ソニー、空間光学手ぶれ補正&高輝度プロジェクタのハンディカム
BIONZ XでAVCHD/MP4同時記録。入門機はmicroSD採用
(2014/1/15 13:09)
ソニーは空間光学手ぶれ補正やプロジェクタ搭載など「ハンディカム」新モデル4製品を1月24日より発売する。50ルーメンに高輝度化したプロジェクタを搭載した「HDR-PJ800」、25ルーメンプロジェクタ内蔵「HDR-PJ540」と「HDR-CX535」の3モデルが空間光学手ブレ補正を搭載する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は6万円~11万円前後。
型番 | 内蔵メモリ | CMOS | プロジェクタ | 手ブレ補正 | 想定売価 |
---|---|---|---|---|---|
HDR-PJ800 | 64GB | 1/3.95型 | ○ 50ルーメン | 空間光学 | 11万円前後 |
HDR-PJ540 | 32GB | 1/5.8型 | ◯ 25ルーメン | 8万円前後 | |
HDR-CX535 | 32GB | - | 7万円前後 | ||
HDR-CX420 | 32GB | 光学式 | 6万円前後 |
レンズと撮像素子を1つのユニットとし、そのユニットがビデオカメラのボディ内で自由に動くような機構を採用することで、高い手ブレ補正能力を実現する「空間光学式手ブレ補正」。上位3モデルにはこの機能を搭載する。
また映像処理エンジンを「BIONZ X」に強化したことで、AVCHDとMP4の同時記録や、印象的なスロー動画撮影が行なえる「モーションショットビデオ」などに対応。HDR-PJ800/PJ540の2モデルはプロジェクタのほか無線LANも搭載し、スマートフォン/タブレットとの連携が可能となった。また、全モデルでUSB充電に対応した。
記録メディアは内蔵メモリのほか、HDR-PJ800はSDメモリーカード(SDXC対応)とメモリースティックPRO DUO、HDR-PJ540とCX535、CX430はメモリースティックマイクロのほか、ハンディカムとして初めてmicroSDに対応した。
HDR-PJ800
1/3.95型のExmor R CMOSセンサーを搭載と空間光学手ブレ補正を搭載したハンディカム上位モデル。総画素数は659万画素で、有効画素は動画撮影時で614万画素(16:9)。カラーはボルドーブラウンとブラックの2色。
レンズは光学12倍ズームのGレンズ(F1.8~3.4)で、35mm換算の焦点距離は、動画/静止画共に26.8~321.6mm(16:9時)。空間光学式手ブレ補正機構を備えている。新たにBIONZ Xの処理能力を活かした全画素超解像ズームを搭載することで、画素劣化を抑えて24倍のズーム撮影に対応。デジタルズームは100倍。
プロジェクタを備え、輝度は従来モデル「PJ790V」の35ルーメンから、50ルーメンに向上。輝度の向上だけでなく、台形補正機能も新搭載し、歪みを抑えた投射が可能。パネル解像度は854×480ドット。HDR-PJ800では録画映像を投射できるほか、外部入力用のHDMIマイクロ端子を装備し、外部機器からの映像/音声入力に対応する。バッテリ駆動でプロジェクタを約90分利用できる。
記録方式はAVCHD Ver.2.0とMP4で、映像圧縮方式はいずれの場合もMPEG-4 AVC/H.264。AVCHDは1,920×1,080/60p(PS:約28Mbps)、24p(FX:約24Mbps/FH:約17Mbps)、 60i(FX/FH)、1,440×1,080/60i(HQ:約9Mbps/LP:約5Mbps)を、MP4は1,280×720/30p、約3Mbpsでの撮影が可能。AVCHDとMP4の同時記録にも対応する。記録メディアは64GB内蔵メモリと、メモリースティックPROデュオ。
5.1chマイクも内蔵。新たに人の声をしっかりと聴きやすくする「プレミアムくっきり音声」を搭載したほか、撮影者や近隣の人の声をカットする「マイボイスキャンセリング」も搭載している。印象的なスロー動画撮影が行なえる「モーションショットビデオ」も新搭載した。
液晶モニタはタッチパネルタイプで、サイズは3型/92.1万画素のエクストラファイン液晶を採用。WhiteMagic方式の採用により、明るさを1.8倍向上し、屋外使用時の視認性を向上している。アクセサリーシューは、最近のソニー製カメラやハンディカムで採用が進んでいる「マルチインターフェースシュー」。USB端子はマルチ端子となっており、映像出力兼用。USB充電にも対応する。
無線LANとNFCを搭載し、NFCを使ったスマートフォンとのワンタッチ連携に対応。撮影した動画をスマートフォン経由でSNSやYouTubeなどにシェアできる。DLNAにも対応する。バッテリはNP-FV50が付属。外形寸法は67.5×124×72mm(幅×奥行き×高さ)、本体のみの重量は約450g。撮影時重量は約500g。付属バッテリ利用時の連続撮影時間は約2時間、実撮影時間は約1時間。
HDR-PJ540
HDR-PJ540は、空間光学式手ブレ補正とプロジェクタを搭載し、全画素超解像で60倍のズーム撮影が行なえるビデオカメラ。内蔵メモリは32GB。カラーはボルドーブラウン(T)と、ホワイトの2色。
撮像素子は1/5.8型のExmor R CMOS。総画素数は251万画素、有効画素数は、動画/静止画撮影時共に229万画素(16:9)。レンズはGレンズで、フィルタ径は46mm。F値はF1.8~4.0で、35mm換算の焦点距離は動画/静止画のどちらも、26.8~804mm(16:9時)、32.8~984.-mm(4:3時)。光学30倍ズームレンズを搭載し、全画素超解像ズームにより、60倍のズーム撮影が行なえる。
記録方式はAVCHD Ver.2.0とMP4。記録モードはPJ800と共通で、AVCHDは1,920×1,080/60p(PS:約28Mbps)、24p(FX:約24Mbps/FH:約17Mbps)、60i(FX/FH)、1,440×1,080/60i(HQ:約9Mbps/LP:約5Mbps)を、MP4は1,280×720/30p、約3Mbpsでの撮影が可能。AVCHDとMP4の同時記録にも対応する。記録メディアは32GB内蔵メモリと、microSDカード(SDXC対応)、メモリースティックマイクロ。
プロジェクタも搭載。解像度は640×360ドット、輝度は25ルーメンで、PJ800の(854×480ドット、50ルーメン)と比べると解像度や明るさは劣っている。撮影した映像の投射のほか、外部入力用のHDMIマイクロ端子を装備し、外部機器からの映像/音声入力に対応する。バッテリ駆動でプロジェクタを約95分利用できる。
5.1chマイクを内蔵。人の声をしっかりと聴きやすくする「プレミアムくっきり音声」や、撮影者などの声が強く入力されるのを防ぐ「マイボイスキャンセリング」、印象的なスロー動画撮影が行なえる「モーションショットビデオ」などを新搭載している。
液晶モニタはタッチパネルタイプで、3型/46万画素のクリアフォト液晶を採用。アクセサリーシューはマルチインターフェースシュー。USB端子はマルチ端子となっており、映像出力兼用。USB充電にも対応する。
無線LANとNFCを搭載し、NFCを使ったスマートフォンとのワンタッチ連携に対応。撮影した動画をスマートフォン経由でSNSやYouTubeなどにシェアできる。DLNAにも対応する。バッテリはNP-FV50が付属。外形寸法は61.5×121×66.5mm(幅×奥行き×高さ)、本体のみの重量は約325g。撮影時重量は約380g。付属バッテリ利用時の連続撮影時間は約2時間35分、実撮影時間は約1時間15分。
HDR-CX535
HDR-PJ540からプロジェクタを省いたモデル。カラーはブラック、ピンク、ボルドーブラウン、ホワイトの4色を用意する。
撮影系の基本機能はPJ540と共通で、撮像素子は1/5.8型のExmor R CMOS。総画素数は251万画素、有効画素数は、動画/静止画撮影時共に229万画素(16:9)。レンズのF値はF1.8~4.0で、35mm換算の焦点距離は動画/静止画のどちらも、26.8~804mm(16:9時)、32.8~984.0mm(4:3時)。光学30倍ズームレンズを搭載。全画素超解像ズームにより、60倍のズーム撮影が行なえる。
記録方式はAVCHD Ver.2.0とMP4。記録モードはAVCHDが最高1,920×1,080/60p(PS:約28Mbps)、MP4は1,280×720/30p、約3Mbps。AVCHDとMP4の同時記録にも対応する。記録メディアは32GB内蔵メモリと、microSDカード(SDXC対応)、メモリースティックマイクロ。
5.1chマイクを内蔵。人の声をしっかりと聴きやすくする「プレミアムくっきり音声」や、撮影者などの声が強く入力されるのを防ぐ「マイボイスキャンセリング」、印象的なスロー動画撮影が行なえる「モーションショットビデオ」などを新搭載。
液晶モニタはタッチパネルタイプで、3型/46万画素のクリアフォト液晶を採用。アクセサリーシューはマルチインターフェースシュー。USB端子はマルチ端子となっており、映像出力兼用。USB充電にも対応する。
プロジェクタの有無以外のPJ540とCX535の違いとして、CX535では無線LANとNFCが省かれており、スマートフォン連携には対応しない。DLNAも非対応となる。バッテリはNP-FV50が付属。外形寸法は57.5×121×66.5mm(幅×奥行き×高さ)、本体のみの重量は約305g。撮影時重量は約360g。付属バッテリ利用時の連続撮影時間は約2時間35分、実撮影時間は約1時間15分。
HDR-CX420
空間光学手ブレ補正ではなく、インテリジェントアクティブモードを採用した光学手ブレ補正システムを搭載したハンディカムエントリーモデル。カラーはボルドーブラウンとホワイト。
撮像素子は1/5.8型のExmor R CMOS。総画素数は251万画素、有効画素数は、動画/静止画撮影時共に229万画素(16:9)。レンズはGレンズで、フィルタ径は37mm。F値はF1.8~4.0で、35mm換算の焦点距離は動画/静止画のどちらも26.8~804mm(16:9時)、32.8~984mm(4:3時)。光学30倍ズームレンズを搭載し、全画素超解像60倍ズームを装備する。
空間光学手ブレ補正ではないが、手ブレ発生前後のフレームを解析し、ブレを抑えたなめらかな撮影が行なえる。ワイド端でも高い補正効果を発揮するという。
光学系以外の主な仕様はHDR-CX535とほぼ共通で、記録方式はAVCHD Ver.2.0とMP4。記録メディアは32GB内蔵メモリと、microSDカード(SDXC対応)、メモリースティックマイクロ。5.1chマイクを内蔵し、「プレミアムくっきり音声」や「マイボイスキャンセリング」、印象的なスロー動画撮影が行なえる「モーションショットビデオ」などを搭載する。
液晶モニタはタッチパネルタイプで、3型/46万画素のクリアフォト液晶を採用。USB端子はマルチ端子となっており、映像出力兼用。USB充電にも対応する。
アクセサリーシューは備えておらず、無線LANとNFCも搭載しない。バッテリはNP-FV50が付属。外形寸法は57×119×59.5mm(幅×奥行き×高さ)、本体のみの重量は約195g。撮影時重量は約250g。付属バッテリ利用時の連続撮影時間は約2時間45分、実撮影時間は約1時間20分。