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テレビ朝日とサイバーエージェントが動画配信サービス「Abema」開始へ

 テレビ朝日ホールディングスとサイバーエージェントは3月31日、サブスクリプション型(定額制)動画配信サービス「Abema」(アベマ)の提供に向けた新会社2社を、共同出資で設立すると発表した。設立時期はいずれも4月中を予定している。

 新しい動画配信サービスの立ち上げに向けて設立する新会社は、株式会社AbemaTV(アベマティーヴィー)と、ニュース専門チャンネル運営会社(社名未定)。

 AbemaTVは、さまざまなジャンルのコンテンツプロバイダや、地上波・CS放送局などとの提携を通じて、専門チャンネルを多数備えた定額制動画配信プラットフォーム「Abema」と、スマートフォンやタブレット端末などのスマートデバイス向けアプリの開発・運営を行なう。

 また、Abemaのチャンネル第1弾として、ニュースコンテンツを提供する新しいニュースチャンネルを開設。その運営を、ニュース専門のチャンネル運営会社(社名未定)が行なう。

「Abema」の事業概要イメージ

 新会社設立の目的について、テレビ朝日は「2014年4月に策定した中期経営計画『デジタル5ビジョン 2nd ステージ」においてインターネット事業を成長事業の主な柱の1つとして掲げ、事業拡大に注力してきた。その一環として、サイバーエージェントのスマートフォンサービスの開発力・運用力と、テレビ朝日の映像コンテンツの制作・放送実績を最大活用した事業を行うため」と説明。またサイバーエージェントは「Ameba事業、インターネット広告事業、ゲーム事業の既存事業に加え、第4の柱を創るべく、新しい成長分野としてエンターテインメント事業を強化し、新たに動画配信サービス事業を開始する」としている。

 今回設立する新会社2社は、両社ともサイバーエージェントの連結子会社となる。資本金はAbemaTVが3億円、ニュース専門チャンネル運営会社(社名未定)が5,000万円。両社とも、社長にはサイバーエージェントの藤田晋社長が就任する。

(庄司亮一)