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ウィルソン・オーディオ、最小のフロア型スピーカー「Sabrina」。280万円~

 アクシスは、米ウィルソン・オーディオのフロア型スピーカー「Sabrina(サブリナ)」を7月に発売する。価格は、ペアでスタンダードカラー仕上げが280万円、アップグレードカラー仕上げが298万円。スタンダードカラーはDesert Silver、Galaxy Gray、Obsidian Black の3色で、アップグレードカラーとしてBiarritz WhiteとTitan Redの2色をラインナップする。

設置イメージ

 ウィルソン・オーディオのフロア型スピーカーのラインナップで最小というモデル。1980年代の「WATT/Puppy」と、現代のフラッグシップ「XLF」の2モデルが開発の原点になっているという。

 1インチ(2.54cm)径のツイータ、5 3/4インチ(14.61cm)径のミッドレンジ、8インチ(20.32cm)径ウーファ各1基で構成する。ツイータは、シルクドーム型「コンバージェント・シナジー・トゥイーター」に専用カスタムを施したものを採用。所定の角度を持たせてエンクロージャに組み込まれ、音質を高めたとする。

「Sabrina」
ツイータ、ミッドレンジ、ウーファ各1基を搭載

 ミッドレンジとのクロスオーバーは1.2kHz。ミッドレンジにはペーパーパルプコーンを使用。3.5kHz以上の中高域までカバーする。ウーファはペーパーコーンで、容積が比較的小さいエンクロージャに搭載できるようアレンジされたもの。バスレフで、2つのリアポートを備え、低域表現力を強化している。周波数特性は31Hz~21kHz。インピーダンスは4Ω。感度は87dB。

アップグレードカラーのTitan Red

 「豊かな低域表現力と全帯域のダイナミックコントラストを実現するために設計された」というクロスオーバー回路を搭載。クロスオーバー周波数近辺で発生するタイムドメイン・ディストーションを回避するという。回路の時定数を設計目標値に対し、すべて±0.2%の公差に収まるようチューニングされている。

 サブリナのキャビネット素材は、セルロースとフェノールの混成で高い硬度とダンピング性能を持つ独自の複合材「X マテリアル」で、フロントバッフルとボトムパネルに採用。また、同社の「WATT/Puppy」にも採用された高密度積層ウッドファイバーを周囲と内部の補強ブレースに採用し、すべて手作業で組み立てているという。接合部には独自の接着剤を使用。ウィルソン・グロスペイントで仕上げることで、キャビネット全体の剛性を高め、非共振性の強化にも貢献するという。

 外形寸法は30.48×38.55×99.8cm(幅×奥行き×高さ)、重量は42.64kg。

(庄司亮一)