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ひかりTVチューナのWebブラウザがクラウド対応で2倍に高速化。モバイル連携も

 NTTぷららは、「ひかりTV」対応チューナ「ST-3200」、「ST-4100」、「AM900」のインターネットブラウザを8月27日より順次クラウド対応し、表示スピードを約2倍に高速化。スマートフォンからのテレビブラウザ操作などに対応させる。

 「ひかりTV」は、映像配信ほか、クラウドゲームやショッピングなどのサービスを展開中。2014年1月からは、テレビ画面上でWebサイトを閲覧できるサービスを提供している。

 これまでのWebサイト表示は、ひかりTVチューナで、描画処理を行なっていたが、新たにクラウド対応により、サーバー側で描画処理を実施。これにより、Webの表示が約2倍に高速化されるという。このクラウド対応は、ST-3200/ST-4100/AM900のソフトウェア アップデートにより実現する。

 加えて、テレビ画面上のWeb表示を、テレビ画面と同時に手元のモバイル機器で表示/操作可能となる。両画面に同じWebサイトを表示させ、どちらかの操作を双方に反映させることができる。モバイル機器の連動は屋外からも行なえるため、遠方の家族と同時に同じホームページを表示し、写真を共有したり、ショッピング情報を一緒に確認する、といった使い方が可能になるという。また、ブックマークも共有できる。

 モバイル機器連携は、専用アプリ「ひかりTV」ブラウザを利用。サービス開始当初はAndroidのみとなるが、今後iOSアプリも提供予定としている。

 今回の、ブラウザのクラウド対応は、NTTによる「分散型Web実行プラットフォーム技術」を活用。NTTが策定した通信遅延の短縮や端末の負荷軽減を目指す「エッジコンピューティング構想」の第1弾として開発、同技術が商用サービスに採用されるのは初めてとしている。

(臼田勤哉)