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エレキット、ディスクリートで真空管の音を再現したポータブルヘッドフォンアンプ
(2015/9/3 16:16)
イーケイジャパンは、エレキットブランドの新製品として、真空管を搭載していないが、真空管のような温かみのある音が楽しめるというポータブルヘッドフォンアンプ「TU-HP02」を9月下旬に発売する。価格は27,500円。電子工作キットのブランドだが、この製品は完成品での販売となる。
信号経路にオペアンプなどのICを使わず、個別の半導体デバイスで組み上げたディスクリート構成を採用。設計の自由度が高く、使用部品の選択肢が広がるディスクリート構成の特徴を活かし、入力部のFETに二次高調波を付加することで、真空管(三極管)特性を持たせている。これにより、分解能が高く、 真空管アンプのような温かみのある音作りを実現したという。
増幅部には正負両電圧を供給し、ヘッドフォン出力部から音に悪影響のある大型コンデンサを排除。電源周りのコンデンサには内部抵抗の低いものを多用し、ディスクリート構成との相乗効果によりクリアで分離が良く、 オペアンプでは得られない高いドライブ能力を実現したとする。
対応ヘッドフォンは16~300Ω。最大出力は170mW(16Ω)。周波数特性は1Hz~230kHz(-3dB)。出力レベルはゲイン切り替えが可能。電源は単三電池4本で、連続約30時間の駆動が可能。突起部を含めた外形寸法は、132×75×19mm(縦×横×厚さ)、電池を省いた重量は175g。