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フォステクス、真空管ヘッドフォンアンプ「HP-V8」11月下旬発売。88万円

 フォステクスカンパニーは24日、真空管ヘッドフォンアンプ「HP-V8」の発売時期を11月下旬と発表した。価格は88万円を予定している。9月25日~27日に開催されるイベント「2015 東京インターナショナルオーディオショウ」に出品される。

 8月にオープンした同社のショールームで先行披露された新製品で、当初の発売時期は「'15年秋の終わりごろ」とアナウンスされていた。

HP-V8
報道関係者向けに先行披露された「HP-V8」の外観

 HP-V8の仕様も合わせて発表。使用する真空管は、出力管が300B、電源回路用がKT88、電圧増幅管がE88CC。新規開発のカスタム電解コンデンサや、カスタムフィルムコンデンサも備える。

 KT88を使った独自の電源システム「Stabilized Tube-controlled Power Circuit」(ST- PC)により、SN比は115dBを実現。Bando Electronics製のトロイダル電源トランス、ヒータートランス、チョークトランスも採用。出力トランスには、橋本電気のバランス/アンバランス出力対応のカスタムトランスを搭載している。

 出力端子はXLRバランスと、アンバランスの標準ヘッドフォンを各1系統装備。対応するヘッドフォンのインピーダンスは16~600Ω。オーディオ用の電子ボリュームを採用し、音量の左右誤差(ギャングエラー)を最小限に抑えるという。

 ベースプレートには2kgのアルミ板を使用。出力管との間にテフロンとOFCプレートも使用し、振動ノイズを排除するという。電源インレットはフルテック製。外形寸法は約430×416×245mm(幅×奥行き×高さ)、重量31kg。

(庄司亮一)