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ユキム、超音波でレコード針を洗浄する独FLUX HIFIのクリーナー「SONIC」

 ユキムは、10月24日から独FLUX HIFI(クラックス・ハイファイ)の製品取り扱いを開始。第1弾製品として、レコード針の電動クリーナー「SONIC」を同日に発売する。価格は25,000円。

レコード針の電動クリーナー「SONIC」で、洗浄しているところ。カートリッジは別売

 ダイヤモンド針など、硬い針先でレコード盤から情報を拾い上げるアナログ再生では、レコード盤の音溝にある剥離材の残留物やポリマー、ホコリなどがスタイラス(針)に付着する。

 それを除去する振動型のスタイラス・クリーナーは、1970年代に様々な製品が登場。しかし、'80年代のCD登場によりマーケットから徐々に消えていったという。FLUX HIFIは、アナログ・ブームが再燃する中、この方式のスタイラス・クリーニングに注目、「新たに現代ならではのテクノロジーを投入し、SONICを完成させた」という。

レコード針の電動クリーナー「SONIC」

 付属のクリーナー「FLUX FLUD」を、SONICのくぼみに1滴垂らし、そこにスタイラスを設置して洗浄する。メガネクリーナーなどに使われている超音波洗浄の技術が使われており、ブラシ・パッドの表面が針先に対して縦、横、斜めの3次元の振動を与える。クリーニング液は、パッドから針先を保護しつつ振動を効果的に伝達する役割を果たすという。

 洗浄効果だけでなく、高速振動により「カートリッジのエージング時間を安全に短縮することを可能にした」とする。

 クリーニング液は5mlが付属し、別売で15mlの液も6,000円で単品販売される。製品の重さは48g。電源は単4電池2本を使用。連続使用時間は約5時間。

ユキムによるクリーニング効果の紹介写真。左から、「レコード再生直後のスタイラスの様子」、「一般的な手動タイプのクリーナーを使用したクリーニング後」、「SONICを使用したクリーニング後」

(山崎健太郎)