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au、新「学割」で動画視聴の多い25歳以下に月5GBをプラス。'16年春モデルは4機種
(2016/1/12 18:58)
auは12日、スマートフォンなど新製品/新サービス発表会を開催。2016年春モデルとして、auオリジナルブランド「Qua」初のスマートフォン「Qua phone」などのスマホ/タブレット新製品、折り畳み型でAndroid搭載の「GRATINA 4G」などを1月下旬より順次発売する。
また、25歳以下のユーザーを対象に、26歳の誕生月まで毎月5GB分のデータ容量をプレゼントする新しい「学割」キャンペーンを発表。対象ユーザーとその家族向けに最大1年間、毎月のデータ定額料金の1,000円割引も行なう。新規契約/機種変更時に申し込みが必要で、既にauを利用している25歳以下のユーザーも期間中に機種変更をすることで同様の特典を受けられる。キャンペーン期間は1月14日~5月31日まで。
オリジナルブランド「Qua」のスマホ/タブレットなど
AQUOS SERIE mini SHV33は、120fps駆動に対応する4.7型IGZO液晶を備えたシャープ製Android 5.1スマートフォン。動きの激しい動画や、画面スクロール時の文字を見やすくし、快適なレスポンスを実現する。
リコーイメージングの画質認証プログラム「GR certified」を取得した1,310万画素の背面カメラを備え、最大120fpsのなめらかな動画撮影も可能。内蔵バッテリー容量は2,810mAhで、「液晶アイドリングストップ」や「エコ技」など電池持ちを重視した設計。
auのオリジナルブランド「Qua」は、「アフォーダブルなベーシックライン」として手頃な価格帯で提供することをコンセプトとしたシリーズ。
ラインナップ初のスマートフォン「Qua phone」は、5型液晶を備える京セラ製のAndroid 5.1端末。背面カメラは約1,300万画素。スリムなメタルボディにIPX5/8の防水性能、IP5Xの防塵性能を備え、ディスプレイのガラスに傷のつきにくい「Dragontrail X」を採用するなど、落下時の耐衝撃性能も高めた。au VoLTEをサポートし、さらにスマートソニックレシーバーも備え、相手の声をクリアに聞けるという。
10.1型/1,920×1,200ドットのIPSディスプレイとステレオスピーカーを搭載するAndroid 5.1タブレット「Qua tab 02」(Huawei製)もラインナップ。Huawei独自のサラウンド機能「Super Wide Sound 2.0」(SWS)を備え、ヘッドフォンを使わずに立体感ある音声再生が可能。
スマートフォンとの連携機能「au シェアリンク」に対応し、Qua phoneと組み合わせてスマホに届いたメール・SNSの通知をタブレット画面から確認することが可能。さらにMiracast接続で、テレビやタブレットなどの画面にQua phoneの画面を表示することもできる。
auケータイ(フィーチャーフォン)には、Android搭載でIPX5/8相当の防水・防塵性能と耐衝撃性能も備える「GRATINA 4G」(京セラ製)をラインナップ。au VoLTEに対応し、「スマートソニックレシーバー」で相手の声も聞き取りやすいとする。LINEアプリもプリインストールされている。ブラウザ利用時などで、キーパッド部分を指でなぞってマウス風の操作が行なえる「タッチポインター」機能を備える。
auシェアリンク対応端末と連携可能で、GRATINA 4Gの着信/メール受信などの情報をタブレットに通知したり、GRATINA 4Gで撮影した写真をタブレットに転送・保存するといった使い方ができる。
このほか、Xperia Z5の新色ピンクや、シニア向けスマホ「BASIO」の新色レッドが追加され、1月下旬より発売される。
スマホで動画視聴など、若年層のライフスタイルに合わせて学割プラン強化
auでは14日から、25歳以下のユーザーに毎月5GB分のデータ容量をプレゼントする新しい「学割」キャンペーンをスタート。スマホを使ってYouTubeやニコニコ動画を視聴するなど、データ通信を大量に使う若年層がターゲット。auがデータ容量のニーズを調査したところ、10代の7割以上、20代の6割以上が「8~15GBの容量が欲しい」と回答したという。
新しい学割キャンペーンは、新規契約/機種変更で新たに携帯電話を購入した際、同時に「データ定額5/8/10/13」に加入することで適用される。対象期間は5月31日まで。既にauを利用している25歳以下のユーザーもキャンペーン対象となるが、キャンペーン期間中に機種変更を行なう必要がある。
5GB分のデータ容量は「デジラ」アプリを使い、対象ユーザーの26歳の誕生月まで毎月5日頃に贈られる。一例として、中学1年生からこの学割が適用され続けた場合、25歳までプレゼントされるデータ容量の総量は計780GBになるという。そのほか、25歳以下のユーザーとその家族を対象に、最大1年間の月々のデータ定額料金の1,000円割引も行なう。
また、学割に申し込んだユーザーを対象に「auスマートパス」、「ビデオパス」、「うたパス」の3サービス(計1,234円/月)の月額情報料を、最大6カ月間割り引くキャンペーンも実施する。対象期間は学割キャンペーンに準ずるが、うたパスのみ3月31日まで。
auの調査では、13歳~25歳の学生世代ユーザーの約4割が契約した月間のデータ容量を超過しており、大容量のデータ通信ニーズがあると見ている。月5GBのデータ容量プレゼントなどの施策を通して学生向けの割引キャンペーンの強化を行なうことで、他社との差別化を図る。
田中社長は、今回学生向けに“思い切った”施策を打ち出したことについて、桃太郎や浦島太郎、金太郎が登場するauのTVCMで使われた「ぱっかーん」になぞらえて「今年はドッカーンといきたい」と発言。同様のサービスは「他社の追随は難しいのではないか」と自信を見せた。
さらに、スマホなどの通信容量を手軽に追加できるプリペイド式の「データチャージカード」と「au WALLETチャージカード」を用意し、3月から全国のauショップで発売。入学祝いなどのプレゼントや、お小遣いの代わりとしての利用を見込んでいる。
データチャージカードは1.5GB/3GB/5GBの3種類が用意され、LTE対応スマホ/タブレット向けのデータ容量を追加可能。au WALLETチャージカードは、1,000円/3,000円/5,000円の3種類で、au WALLETの残高に追加できる。
このほか、月々のデータ通信容量が1GB程度にとどまるユーザー向けの“1GBプラン”についても検討を進めており、「今後機会を改めて発表する」とした。auの調査では、月々のデータ通信容量が1GB程度で収まるユーザーは、60代で24.8%、50代で19.5%、40代で14.7%、30代で10.7%になるという。
ゲストには、auのCMで浦島太郎を演じる桐谷健太さん、かぐや姫役の有村架純さん、乙姫役の菜々緒さんが登場。桐谷さんは月5GBのデータ容量プレゼントに「気前の良さを感じる」と話し、有村さんは「スマホではよく映画の予告動画を見ている。撮影の合間に共演者たちとお笑い番組を観ることもある」とコメント。菜々緒さんは新サービスにちなみ、「ぱっかーんからの5ギガ、ドッカーン!」とポーズを決めて会場の笑いを誘っていた。
また、「今年は何かが違う」をテーマに、二宮金次郎風の姿で寺子屋に通いはじめた金太郎と、彼の変化に戸惑う浦島太郎らの姿を描いた新テレビCMも披露された。