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Synology、4K動画変換対応のNASキット「DS216+」。高速転送、LED輝度調整対応

 Synologyは、4K映像のトランスコード機能も備えた2ベイのNASキット「DiskStation DS216+」を発売した。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は58,000円前後。HDDは別売。データの安全な保護/共有、ビデオ変換などを行なうホームユーザーや小規模オフィス向けの製品となっている。

DiskStation DS216+

 3.5/2.5型HDDを2台まで内蔵できるNASキット。'16年モデルであるDS216シリーズの最上位機で、高速な転送や対応動画コーデックの多さなどが特徴。DLNAに対応してメディアサーバーとして動作する。リアルタイムで4K/Ultra HD映像のビデオ変換が行なえるハードウェアトランスコーダを搭載し、MPEG-4 AVC/H.264やMPEG-2、VC-1に対応。解像度は最大4,096×2,160ドットをサポートする。4K/H.264映像を1080pへ変換して他のデバイスへストリーミングすることなどが可能。Xbox 360用に、ビデオを最大480pのASFへ変換したり、他のDLNA端末向けに最大1080pのTSに変換することもできる。

 CPUは、Intel AES New Instructions(Intel AES-NI)暗号化を組み込んだ、64bitのCeleron N3050(1.6GHz/バースト周波数2.16GHz)を搭載。メモリは1GB DDR3。読み書き速度は111MB/秒以上、暗号化データは読み取り速度113MB/秒以上、書き込み速度109MB/秒以上。

 Btrfsファイルシステムを採用し、特定時スナップショットと復元、データの整合性チェック、メタデータのミラーリング、共有フォルダの割り当てコントロールなどを利用することで、データ保護を強化できる。ネジを使わないドライブベイを採用し、ホットスワップに対応。前面LEDの輝度を、ユーザーが予約設定で調整することもできる。

 Synology製NAS専用のオペレーションシステム「Disk Station Manager(DSM)」を搭載し、ブラウザベースでの設定が可能。iOSやAndroidデバイス用のアプリを用意し、音楽や写真、動画の操作や再生指示、外出先でのデータ確認などが行なえる。

 Gigabit Ethernetや、USB 3.0×1、USB 2.0×2などを装備。冷却ファンは92mm。消費電力は17.57W(HDDハイバネーション時7.52W)。外形寸法は108×233.2×165mm(幅×奥行×高さ)、重量は1.25kg。

背面
前面LEDの輝度は予約設定で変更可能

(中林暁)