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Questyleが日本再参入。aptX Lossless対応のBluetoothトランスミッターなど発売
2025年6月16日 18:00
中国・深センのオーディオブランドであるQuestyle Japanは、日本市場での本格的な事業展開を発表した。5月30日にはBluetoothトランスミッター「QCC Dongle Pro」を先行発売しており、6月27日には「QCC Dongle」などを発売。今後はブランドの現行製品ラインナップを順次国内展開していく。
取扱店舗は、e☆イヤホン、フジヤエービック、ヨドバシカメラ、ビックカメラ、Amazon(正規販売店舗ストア名:Questyle JP)。
Questyleはこれまでに2度、異なる代理店を通じて日本市場への参入を試みてきたが、今回はマギウェイが総代理店として、本国と綿密な連携のもと、日本市場で本格的な展開を行なっていく。
また本国のQuestyleとは、日本市場のニーズをフィードバックする製品企画連携や、品質管理、技術サポートなどで連携していく。
今後日本で展開していくのは、すでに海外で販売されているQuestyle現行ラインナップと、今後発売される新製品。これまでの他の代理店を通じて国内販売された製品は、いずれも生産完了となっているため、これらの製品を再度販売する予定はないという。
サポート面では、過去にQuestyle製品を購入したユーザーへの継続的なサポートを重視し、以前に購入した製品の修理・サポートもマギウェイで受け付ける体制を現在構築中。ただし、生産完了品のサポートは修理部品の在庫状況によっては修理を受け付けられない場合があるとのこと。
27日にBluetoothトランスミッターやUSB DAC発売
6月27日には、USB-C接続できるBluetoothトランスミッター「QCC Dongle」や、ポータブルUSB DACアンプ3機種、USB接続の有線イヤフォン「NHB15」などを同時発売する。いずれも価格はオープン。20日から予約を受け付ける。
QCC DongleはQualcommの最新Snapdragon Sound技術を搭載し、BluetoothコーデックのSBC、aptX、aptX HD、aptX Adaptiveに対応したモデル。発売と同時に提供されるファームウェア更新により、aptX Loslessにも対応し、より高音質のワイヤレス音声伝送が可能になる。なお、ファームウェア更新により、AACには非対応となる。
ポータブルUSB DACアンプは、自動インピーダンス検出機能を搭載したエントリーモデル「M12i」と、シーラスロジック製DACを採用した中級モデル「M15C」、デュアル出力対応の上位モデル「M15i」の3モデル。
全モデルで、Questyleの独自技術「SiPカレントモードアンプチップ」を採用した。従来のオペアンプチップとは異なる設計により、電力制限を克服したというチップで、超低歪み率と高い電流出力能力を実現。TOREX製高効率電源管理システムとの組み合わせで低消費電力となっているほか、長時間使用時の過熱やシステム中断リスクを大幅に低減したという。
M12iは、8~600Ω対応の自動インピーダンス検出機能により、最適ゲイン設定が可能なモデル。Apple MFi認証も取得している。DACチップはESS製「ES9281AC」で最大768kHz/32bitまでのPCM、DSD 512に対応。イヤフォンを接続すると自動で電源がオンになる。
最大出力は21mW@32Ω、周波数特性±0.1dB(20Hz~20kHz)、±2dB(20Hz~80kHz)、THD+Nは0.0003%。本体はアルミニウム合金製で、サンプリングレートを表示するインジケータを備える。外形寸法は56.8×20.2×9.5mm。
M15Cは、シーラスロジック製DACチップ「CS43198」を採用したモデル。3.5mmシングルエンドと4.4mmバランスのデュアル出力端子を備える。このうち4.4mm出力はPentaconn製端子。SiPカレントモジュールアンプを4基搭載する。
最大384kHz/32bitまでのPCMとDSD 256に対応。最大出力は3.5mm接続時で10.72mW@300Ω、4.4mm接続時で42.79mW@300Ω。周波数特性は±0.1dB(20Hz~20kHz)、±1dB(20Hz~80kHz)。THD+Nは0.00028%。
本体はアルミニウム合金製、外形寸法は61.8×27.2×12mm。
M15iは、3.5mm/4.4mmデュアル出力端子を搭載した上位モデル。DACチップはESS製「ES9281AC」で、最大768kHz/32bitまでのPCM、DSD 512に対応する。手動ゲイン調整スイッチを備え、自由な設定が可能。SiPカレントモジュールアンプを4基搭載する。
最大出力は3.5mm接続時で11.97mW@300Ω、4.4mm接続時で22.60mW@300Ω。周波数特性は±0.1dB(20Hz~20kHz)、±2dB(20Hz~80kHz)。THD+Nは0.0003%。
本体はアルミニウム合金製、外形寸法は61.8×27.2×12mm。
USB接続イヤフォン「NHB15」は、192kHzのデコードに対応したDACを搭載。0.0002%の低い歪み率による駆動能力を備えているという。
そのほか、9月以降には、据え置き型アンプ「CMA EighteenMaster」や「CMA Fifteen」の受注販売も行なう。