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ソニーのロボットシネマカメラ「FR7」、被写体を自動追尾する「PTZオートフレーミング」対応
2025年6月25日 13:02
ソニーは、Cinema Lineのロボットシネマカメラ「FR7」のソフトウェアアップデートを公開。リモートカメラ「BRC-AM7」と同じ「PTZオートフレーミング機能」に対応するほか、プリセットポジション機能が全画素超解像ズームに対応した。
アップデート後のバージョンは「Ver.3.00」。
目玉となる新機能は、PTZオートフレーミング機能。AIアナリティクスを活用することで、被写体となる人物をカメラが自動で追尾。自然な構図で自動調整しながら撮影を行なえる。
PTZオートフレーミング機能と、他の機種に搭載されているオートフレーミング機能との違いは、広角で撮影した中から切り出すのではなく、ロボットカメラであるFR7は本体が直接動いてパン/チルトを行なったり、パワーズームレンズを使用することでズームも行なって、このオートフレーミング機能を実現しているという点。
人のポーズ、頭、顔、服装など詳細なデータを利用して、高い精度で人を認識し、パン、チルト、ズームを自動的に制御して被写体を追跡する。特定の人物を1人選択して追跡できるため、フレーム内に複数の人物がいる場合に有効だという。
また、PTZオートフレーミング機能で追尾する際に、被写体の視線方向に空間ができるように調整する「目線空け効果」も新搭載。オフ/弱/中/強の3段階で設定可能で、プロのカメラワークに近い自然な構図で被写体を追尾できる。
プリセットポジション機能も強化。PTZプリセットの再生時に、速度だけでなく移動時間も指定できるようになった。動作を0.5秒単位でプリセットし、1秒から99秒まで設定できる。これにより、カメラ本体のパン、チルト、ズームの動きと、スライダー、ドリー、トーテムの操作を連動させやすくなる。
また、PTZプリセットの再生時の超解像ズーム領域の呼び出しにも対応。より広いズーム領域で撮影できるようになったことで、保存したプリセット設定を呼び出し、カメラの構成を素早く変更できるとしている。
そのほか、詳細なアップデート情報はWebページを参照のこと。