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Spotify、ロスレス配信発表。最大44.1kHz/24bitのFLAC。Premium会員向け
2025年9月10日 20:45
音楽配信のSpotifyは、ロスレス音質での配信を発表した。最大44.1kHz/24bitのFLAC形式でストリーミング配信となり、有料のPremiumプランの会員が利用できる。今後数週間にわたり、50以上の市場で段階的に展開。日本を含め、オーストラリア、オーストリア、チェコ、デンマーク、ドイツ、ニュージーランド、オランダ、ポルトガル、スウェーデン、米国、英国のPremiumユーザーが利用できるようになる。
利用可能になると、アプリ上で通知が届くという。「ロスレスオーディオは、これまでSpotifyで多くのユーザーに待ち望まれていた機能のひとつ」としており、「新しいアルバムに出会うときも、お気に入りの名曲を聴き返すときも、ロスレスは史上最高の音質を実現する」とのこと。Spotifyは2021年に、CD音質のロスレスオーディオ配信「Spotify HiFi」を発表し、2021年後半に一部地域で提供開始をアナウンスしていたが、これまで実施していなかった。
ロスレス配信の対象楽曲は、Spotifyで配信されているほぼすべての楽曲としており、「より細部まで鮮明に楽しむことができる。最新リリースから懐かしの名盤まで、最高音質で音楽の世界に浸れる」という。
配信クオリティは、Wi-Fi、モバイル通信、ダウンロードそれぞれに設定をカスタマイズ可能。音質は「低」「標準」「高」「最高音質」に加え、新たに「ロスレス」が選択できるようになる。データ使用量もわかりやすく表示するとのこと。
ロスレスはデバイスごとに手動で設定する必要がある。オンになると、再生中ビューや再生中バー、Spotify Connectマークの横にロスレスと表示される。
なお、「快適にお楽しみいただくには、Wi-Fi環境で、有線のヘッドフォンやスピーカー、またはSpotify Connectのような非Bluetooth接続での再生をおすすめする」という。Bluetoothは帯域幅の制約によりロスレス音質をそのまま伝送できず、圧縮が必要になるため。
モバイル、デスクトップ、タブレットに加え、ソニー、ボーズ、サムスン、ゼンハイザー、AmazonやGoogleのスマートスピーカーなど、多くのSpotify Connect対応デバイスで利用可能。Sonosへの対応も近日中に開始予定という。
ロスレス導入と、Jam、daylist、リリースしたばかりのMixといった人気機能、さらにグローバルエディトリアルチームが手掛けるプレイリストとあわせ、「世界で最も利用されているオーディオストリーミングサービスは進化を続けている」とする。