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アキュフェーズ、最上位プリアンプ「C-3900S」。Dual Balanced AAVA搭載、SN比など諸特性大幅向上

プリアンプの最上位モデル「C-3900S」

アキュフェーズは、プリアンプの最上位モデル「C-3900S」を発表した。C-3900のノウハウ受け継ぎつつ、SN比やひずみ率などの諸特性を改善したという。

「AAVA方式ボリューム・コントロール」を開発したアキュフェーズは、C-3800、C-3850で、AAVAを2回路平衡駆動とした「Balanced AAVA」へと進化させ、C-3900では、C-3850をフル・モデルチェンジしてこの技術を更に掘り下げた「Dual Balanced AAVA」(Lch/Rch正負合計8回路のAAVA)を搭載。入力から出力まで全ての増幅回路を並列動作させることにより、低雑音化と音質の向上を実現した。

最新のC-3900Sは、更なる低雑音化を実現するため、出力アンプのパラレル数を増やすことにより、通常使用ボリューム時でのSNを改善。入力端子から出力端子まで全信号系がバランス構成、高精度と低雑音を両立したANCC(Accuphase Noise and distortion Cancelling Circuit)採用のIV変換アンプなど、全回路の完成度を高めて一新。SN比やひずみ率などの諸特性が大幅に向上したという。

高音質で長期安定性に優れた、ロジック・リレー・コントロール信号切替方式を採用。

パワー・トランジスター・パラレル・プッシュプル出力段を採用したヘッドフォン専用アンプも内蔵する。

信号伝送回路のプリント基板には、低誘電率・低損失のガラス布フッ素樹脂基材を使用。電源部には、左右独立のトロイダル・トランスと、フィルター・コンデンサー(10,000μF×12個)を採用している。

ボリュームセンサー機構も新開発で、静かで滑らかな操作感を実現。左右のバランス調整は、ステップ数を増やして微調整が可能になった。

入出力端子として、RCA入力7系統、XLRバランス入力4系統、RCA出力2系統、XLR出力2系統を搭載。レコーダー接続用RCA入出力端子や、外部プリアンプとの接続が可能なEXT PREライン/バランス入力端子も搭載する。

筐体には、シャンパンゴールドのフロントパネルと、重厚な自然木本木目仕上げのウッドケースを採用。脚部には、振動減衰特性に優れたアドバンスド・ハイカーボン鋳鉄製インシュレーターを使っている。別売のフォノイコライザー「C-57」を加えて、アナログディスク再生にも対応する。