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FIIO、ウッドハウジングで大口径60mmユニットヘッドフォン「FT13」。約53900円
2025年11月14日 10:00
エミライは、FIIOのウッドハウジングヘッドフォン「FT13」を11月21日に発売する。南米原産の希少なパープルハートウッドをハウジングに採用。カラーはブラックとナチュラル。価格はオープンで、市場想定価格は53,900円前後。
木製ハウジングを採用した「FT1」の成功を受け、FT13では南アメリカの古代熱帯雨林原産のパープルハートウッドを新たに採用。1920年代から高級家具や楽器に使われてきた希少な木材で、通常の木材を遥かに上回る密度と硬度が特徴。ヘッドフォン内部の不要な共振を抑え、より速く正確で、クリアなサウンドを実現するという。
南米から届いた木材は、江蘇省連雲港で高温窯による安定化処理を施され。90日間の暗室熟成を経て、赤ワインのように深く魅惑的な紫色へと変化。CNC精密切断、丁寧な研磨、高光沢ラッカー塗装といった複雑な工程を経て完成する。各ハウジングは独自の木目と色合いを持ち、すべてのヘッドフォンが世界にひとつだけの表情を見せる。
ハウジングは密閉式で、木製ハウジングによる自然な遮音性に加え、定在波放散チャンバー、特別設計のリアキャビティ吸音綿、ノイズ低減U字型ダンピングチューブ構造など、さまざまなパッシブノイズリダクションコンポーネントを搭載。これにより、日常的な環境音を最大26dB低減する。
内部にはU字型ダンピングチューブを搭載。ヘッドフォン内の空気を利用してサウンドをチューニング。
大型の60mmダイナミックドライバーを搭載。電気信号を音に変換する効率が高く、歪みが少なく、トランジェントが速い。深くパワフルな低音を実現するという。ドライバーは外耳道と平行になるよう角度をつけて搭載。音が鼓膜に直接届く設計としている。
振動板には、ヨーロッパ寒冷地産の白樺を使用。極寒の環境で硬化した高強度繊維により、理想的な内部抵抗と剛性の調整を可能とした。
1世紀に渡り国際的Hi-Fiブランドで採用されてきた伝統的製紙工程により、浸漬・蒸煮・叩解を経てパルプ化。軽量で硬いカーボンファイバーを添加して剛性を高め、分割振動を低減。焼成後0.1mm厚に成形し、仕上げにウール繊維をブレンドすることで自然な柔軟性を付与。この工程が、独特の温かみある音色と、深く豊かでエモーショナルなサウンドを生み出すという。
スピーカーコーンに着想を得たW字型設計により、有効振動面積を25.8%拡大。ハードドームとソフトサスペンションの組み合わせにより、ボイスコイルが直接ドーム部を駆動し、振動伝達時のエネルギー損失を最小化。駆動効率を向上させ、分割振動による歪みを軽減している。
0.035mmの極細ワイヤーと軽量KSVボイスコイルボビンを備えた、直径25mmの日本製大型CCAWボイスコイルを搭載。超軽量マテリアルにより、振動板システム全体を大幅に軽量化し、応答速度の向上と残響の低減を実現。
インピーダンスは32Ω、能率は98dB/mW@1kHz、113dB/Vrms@1kHz。スマホなどでも駆動しやすくしている。
ケーブルは、古河電工製単結晶銅+銀メッキ無酸素銅混合ケーブルを採用。8芯編組、合計1,000本の導体を撚り合わせて設計。500本の二次製錬古河電工製単結晶銅導体と、500本の銀メッキ無酸素銅導体のハイブリッド構造からなり、各極性の線径は17AWG。
バランス接続にも対応。3.5mmシングル、4.4mmバランスの交換式プラグを採用し、3.5mm to 6.35mmアダプター、4.4mm to XLR-4アダプターも同梱する。ケーブルを除いた重量は約356g。
滑らかなラムスキンと柔軟なスエードと、2種類のイヤーパッドが付属、装着感や音質から選択できる。







