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NHK、火災で焼損した“法隆寺の至宝”復元に密着。8月30日21時放送

「NHK スペシャル よみがえる法隆寺の至宝~金堂壁画・完全復元に挑む~」

NHKは、8月30日の21時から総合にて「NHK スペシャル よみがえる法隆寺の至宝~金堂壁画・完全復元に挑む~」を放送する。火災によって焼損した法隆寺の金堂壁画復元に密着した番組。NHK ONEで同時・見逃し配信予定。

法隆寺の金堂

飛鳥時代に描かれた法隆寺の金堂壁画は、本尊・釈迦三尊像と並ぶ法隆寺最大の宝物であり、「古代東アジア仏教絵画の最高傑作」と称されてきた。しかし、1949年に不慮の火災によって焼損し、仏たちの姿と鮮やかな色彩の大半が失われてしまう。

焼損した壁画

どうにかして至宝をよみがえらせることはできないかー。

江戸時代以降、多くの画家たちが模写に挑戦してきたが、本来の色彩の再現という点では限界があった。

番組では、法隆寺、文化庁、奈良国立博物館、そして現代の技術者たちが挑む前例のない復元プロジェクトに密着。昭和初期に撮影された“奇跡の記録”と、最新の画像解析技術によって、焼損前の色彩をかつてない精度で復元していく。

その先に浮かび上がるのは、日本美術の原点ともいうべき圧倒的な美の世界。そして、法隆寺金堂が世界最古の木造建築として、およそ1300年間、守り継がれてきた秘密だった。

復元の鍵となったのは、火災の14年前、昭和10年に撮影された400枚を超えるガラス乾板。そこには、焼損前の壁画の姿が最大300億画素という驚異的な精度で記録されていた。

プロジェクトチームはまず、当時どのような照明が使われ、どの種類のカラーフィルターで撮影されたのかを徹底調査。さらに壁画に使われた岩絵具の特性を分析し、飛鳥時代の色彩データを再構築していく。

顔料の調査をする研究員

活用されたのが、写真科学と画像解析の最先端技術。研究チームは「主成分分析」と呼ばれる手法を用いて、ガラス乾板に残された膨大な色情報を解析。人の感覚や想像ではなく、科学的根拠に基づいて色彩を抽出し、焼損前の壁画をデジタル上で復元することに成功した。

宝石のように輝く冠、鮮烈な赤のグラデーション、そして仏が壁から浮かびあがるかのような立体表現。長らく目にすることができなかった飛鳥時代の鮮やかな色彩が、令和の技術によって再び私たちの前に姿を現す。