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超ハイエンドオーディオでSnow Man「カリスマックス」聴いたらスゴかった。KEFとJBLで味わう“最強のマインド”

Snow Man「カリスマックス」をハイエンドオーディオで体験

今を去ること1年前の2025年8月25日、筆者が愛するJ-POPの世界に、ユーロビートと高速ラップで紡がれる中毒性抜群の名曲が誕生した。男性アイドルグループ・Snow Manの「カリスマックス」である。

Snow Man 'カリスマックス' Music Video

この1年、SNSから音楽特番、春の甲子園まであらゆるところで鳴っていたので、特にアイドルに興味のない方でもよく耳にした1曲だと思う。
近年続く“平成リバイバル”という巨大潮流の中でリリースされたこの曲のテーマは、“令和のパラパラ”。平成のダンスミュージックが持っていた縦ノリの快感を引き継ぎつつ、Snow Manという現代のトップランナーが令和の最新解像度で再定義した……と言える構成で大バズりした。

ユーロビートのエッセンスや高速BPMに乗せたラップ、キャッチーなサビのワードで構成されたそれは、単なる懐古趣味で終わらず、懐かしいけど新しいのがポイントである。

楽曲はデジタルリリースのみで、普段はスマホとワイヤレスイヤフォンで手軽に楽しんでいる人が多い1曲であろう。しかし、そんな懐かしくも新しい今どきのバズ曲を、ガチなハイエンドオーディオ環境で鳴らしたらどうなるのだろうか?

今回は、そんな贅沢極まりない特別企画!「カリスマックスのハイエンド試聴レポート」をお届けする。

今回は贅沢企画! スノ担の特別ゲストを召喚

さて、J-POP&アイドル楽曲オタクの筆者としては願ったり叶ったりの本企画であるが、せっかくハイエンドオーディオで体験するなら、まずはSnow Manというアイドルの魅力を存分に知ることが必須だ。

ということで今回は、特別にゲストを召喚! 大のSnow Manファンである家電プロレビュワー・石井和美さんにご登場願うこととなった。

家電Watchなど様々な家電メディアで健筆を振るう、石井和美さんをゲストにお招き

石井さんは、自身がSnow Manというグループに惹かれる理由をこう語る。

「全員スタイルがよく、ダンスが揃っていて、全体で見るととても迫力があります。今はヒップホップ系が人気ですが、ジャズダンスやバレエを取り入れた曲も美しく踊れるボーイズグループはなかなか見かけません。手先まで丁寧に表現されたダンスは、特にステージ上でとても映えます」

「私は若い頃からアイドルには興味がなく、ヘビーメタルなどロック一筋でしたが、気づけばどっぷりはまってしまった、初めてのアイドルグループです」

コメントの節々からほとばしるオタクの熱量。そんな石井さん、去年8月に「カリスマックス」がリリースされたときは、「やっとバズる曲がきた!」という嬉しさでいっぱいだったという。

「Snow Manは難しいダンス曲を全員できれいに合わせられる唯一無二のグループだと思っていますが、こういった幅広い層に届くキャッチーな曲も待っていました。あまり狙いすぎた曲は好みではありませんが、ダンスも含めてかわいらしく、ノリもよいのでカリスマックスは何度も動画を見ています」

熱い。さっそくこの勢いで、石井さんによるガチファン目線の感動を交えながら、試聴レポートをお届けしていこう。

言うなれば、オーディオのカリスマ級システムで家電界のカリスマと一緒に「カリスマックス」を聴く!……という三重カリスマ構成でお届けする。それではみなさま、Are you ready?

2,300万円の超弩級スピーカーで鳴らす「カリスマックス」

東京・青山にある「KEF Music Gallery」

まず我々は、東京・青山にある「KEF Music Gallery」を訪れた。英国の名門オーディオブランド・KEFの製品を体験できる試聴室兼ギャラリーである。ポータブルからデスクトップオーディオ、そして本格的なホームシアターやピュアオーディオまで、KEFが誇る様々な同軸Uni-Qスピーカーと再生環境が用意されている場所だ。

一般向けに公開されているショップギャラリーなので、ここに来れば誰でもハイエンドの音を体験できる。なお、ギャラリーの模様は以下の記事でもご紹介しているので、ぜひ参考にされたい。

ここで最初に我々が足を踏み入れたのは、壁埋め込みスピーカーによる7.2.4ch環境を備え、高品位なHiFi試聴とホームシアターを両立させたホームシアタールーム「THE EXTREME THEATRE」。再生に使用するのは、第12世代Uni-QドライバーとMAT技術を採用したトールボーイスピーカー「Blade」(ペア約300万円)だ。

まさに、手始めの1台として役に不足のなさすぎる(むしろ足りすぎている)ハイエンドシステムである。点音源の究極を目指して開発されたこのスピーカーで、Spotifyで配信中の「カリスマックス」(44.1kHz/16bit)を鳴らしてみた。

音が出た瞬間に感じられたのは、立体的なサウンドのメリハリの良さ。音が途切れる瞬間の圧倒的な静寂感と、そこに立ち上がる引き締まった低音。楽曲全体にスピード感があり、「BPMが上がったのでは?」と錯覚するほどだ。

ボーカルの分離感も高く、9人という大人数グループでありながら、それぞれの声の位置や質感がはっきりと聴き分けられる。これには石井さんも「こんな豊かな音のパラパラ、聴いたことがないです! 9人いる中で、推しの声がどこにあるのかがすごく分かりやすくて最高ですね」と大興奮。

また、せっかくホームシアタールームで楽しむならということで、Snow Man公式YouTubeで公開されている「カリスマックス」のDance Practice動画も再生してみることに。

壁に埋め込まれた7.2.4chスピーカー

AVアンプでアップミックスされた音声を、壁に埋め込まれた7.2.4chスピーカーが鳴らす環境で、「カリスマックス」はサラウンド感と広がりのある音場に変化した。目の前の大画面スクリーンに投影された映像と合わせることで、エンタメ感が大幅に増し贅沢な体験だった。

Snow Man 'カリスマックス' Dance Practice

さらに我々は、KEF Music Galleryの“本丸”へ。地下1階の特別試聴室「THE ULTIMATE EXPERIENCE ROOM」へ移動した。そこに鎮座するのは、KEFの最高峰オーディオにして“アート”でもあるカリスマ級スピーカー「Muon(ミュオン)」である。ペアで2,300万円と、お値段もカリスマ級だ。

KEF Music Galleryの地下1階の特別試聴室「THE ULTIMATE EXPERIENCE ROOM」。ペア2,300万円の超弩級スピーカー「Muon」が鎮座する

「え! スピーカーで2,000万円超え!?」と思わず声を漏らした石井さんの表情は、そのサウンドを鳴らした瞬間、「これは……」と感嘆の趣に変わった。このガチのカリスマ環境で聴く「カリスマックス」は、先ほどのBladeとはまた異なる世界を見せてくれたのである。

言うなれば、Bladeでは精細感のある音のひとつひとつが飛んでくる感じだったが、このMuonは巨大な「音の面」がそのまま押し寄せてくるような感覚だった。

低音のリズムが持つエネルギーと押し出し感が強く、音圧感と圧倒的なスケール感で、まるで実際の試聴室よりもはるかに広い大空間で聴いているような錯覚に陥る。ボーカルにかかっているエフェクト処理のニュアンスも手に取るように伝わってきて、「いつもと違って聴こえる」と取材陣一同、衝撃だった。

試聴後、石井さんはしみじみと語った。

「楽曲の最後の一音が鳴った後、それが消えていく中の余韻がすごかったです! あと、音にまったく無理がないという感覚になりました。今まで私はいかに圧縮された無理のある音を聴いていたのかと」

「最近はみんなイヤフォンで音楽を聴くのが主流ですが、このレベルのオーディオを体験すると『音楽をスピーカーで聴く楽しさ』が心の底から分かりますね」

業務用スタジオモニターとAtmosサウンドバーが鳴らす最新「カリスマックス」の楽しさ

続いてハーマン・インターナショナルを訪問。試聴室で“カリスマックス”体験してきた

次に我々は、2カ所目の試聴室へ移動した。東京・秋葉原にあるハーマンインターナショナルだ。同社は、劇場用からスタートし、音楽スタジオから家庭用までいくつものカリスマ的スピーカーを手がけてきた英国老舗ブランド・JBLを擁している。今回はそのオフィス内にある、2024年から本格運用を開始した試聴室「リファレンス オーディオルーム」にお邪魔した。

なお、こちらは上述のKEF Music Galleryとは異なり、普段は一般公開されていないクローズドな空間で、今回の取材のために特別に使わせていただいた。この試聴室の様子も、以下の記事で詳しく紹介しているので、参考にされたい。

ここには、JBLのスタジオモニターとサウンドバー、それぞれの最新モデルがある。先ほどのKEF Music Galleryではホームオーディオのカリスマをグレード違いで体験した形だったが、こちらには「業務用とカジュアルオーディオ、両方のカリスマ」を楽しめる環境が揃っているのだ。これを試さない手はない。

現場に足を踏み入れた我々の前に登場したのは、ご存じ象徴的なブルーバッフルが目を引く「JBL 4369」(176万円/1本)。JBLが誇る大型モニタースピーカーの最新フラッグシップで、色付けのない正確な音を届けるためのホーン構造と大型ウーファーを備えた名機だ。

さっそくこの業務用カリスマ環境で、Apple Musicで配信中の「カリスマックス」(44.1kHz/16bit)を再生する。すると1番のAメロに入った途端に、石井さんから驚きの声が上がった。

JBLで「カリスマックス」を“浴びる”石井さん

「これ、本当に左右のスピーカーから音が出ているんですか? メインボーカルがちゃんと真ん中から聴こえてきてびっくりしました。ステージの中心にボーカルがしっかり立っていて、スピーカーの存在を忘れるくらいです」

JBL 4369が放つサウンドは、単にパワフルなだけでなく、正確性が高いのもポイント。ステージの奥行き感が立体的に描写され、フォーメーションチェンジで前に出てくるメンバーの位置関係も伝わってくる。

その迫力と正確性が高次元で融合したライブ感のあるサウンドに、「KEFとはまた違う聴きごたえで、こちらも凄い!」と、石井さんもテンションMAX。元々ロック好きだった石井さんの心にJBLサウンドがグッと刺さったことに加え、“推しの曲”の再生音を突き詰めることで、“推し”との距離が圧倒的に近づくことが実感された。

さて、今回は圧倒的カリスマ級のステレオ環境で「カリスマックス」を鳴らしてきたわけが、続くラストの試聴は、ここまでとは少々異なる再生環境にチェンジしてみた。

サウンドバー本体から分離する“ワイヤレスリアスピーカー”を搭載した「JBL BAR 1300MK2」

用意されたのは、JBLサウンドバーのフラッグシップ「JBL BAR 1300MK2」だ。Dolby Atmosイネーブルドスピーカーを内蔵し、完全ワイヤレスのリアスピーカーを付属する11.1.4chリアルサラウンドシステムである。

内蔵する29基のスピーカーユニットを全て個別のアンプで駆動する超ハイエンド仕様で、サウンドバーのカリスマ級モデルと言って良い1台だ。

Apple MusicではDolby Atmosで「カリスマックス」が配信されているので、「JBL BAR 1300MK2」で音に包まれてきた

そう、今回はこのJBL BAR 1300MK2で、「カリスマックス」のDolby Atmos(空間オーディオ)音源を体験してみたかったのだ。カリスマシステムの中でも現実的な、家庭用のサウンドバーという選択肢は、我々にどこまでの臨場感をもたらしてくれるのか?

さっそく鳴らしてみると、JBLの試聴室内に「カリスマックス」の立体空間が立ち上がり、取材陣一同「おお、凄いぞ」と前のめりに。これは、そもそも音源自体のアトモスミックスのクオリティも非常に大きいだろう。

特にわかりやすいのは、低音のリズムが“点”として立体的に鳴っていることで、多面性を感じられる。アトモス音源ならではのオブジェクト(音の配置)を生かした音作りの遊びが、部屋いっぱいに拡充し、楽曲中に散りばめられたパンチのある効果音SEがこちらに向かって飛び出してくるようで楽しい。

この臨場感には石井さんも、「もうライブみたいです! すごい!」と大喜び。リビングで手軽に構築できるサウンドバーながら、ライブ会場の興奮をそのまま自宅に持ち込めるポテンシャルを見せつけられた。

“推しが目の前にいる”。それがハイエンド沼

さて、ハイエンドオーディオと聞くと「クラシックやジャズをじっくり聴くもの」というイメージを持つ人もまだ多いかもしれない。しかし、幅広いジャンルや時代の表現がシームレスに融合した現代のダンスミュージックやポップスも、ポテンシャルの高いオーディオシステムで再生したときの伸び代と発見は非常に大きいのだ。

今回の「カリスマックス」で我々は、“究極サウンドの推し活”を体験できたと言って良いだろう。「推しの声のニュアンス」「フォーメーションを感じる奥行き」「楽曲に込められた制作者の遊び」、こういった要素の全てを、KEFとJBLの高品位オーディオシステムはダイレクトに鳴らした。

すると、広大なサウンドステージの中で、真ん中に定位する推しの声がすぐ目の前から聴こえる。オーディオの世界では、推しとの距離をすぐに縮めることができるのだ。そこには、スマホとイヤフォンでは味わえない感動と沼が待っている。

杉浦みな子

オーディオビジュアルや家電にまつわる情報サイトの編集・記者・ライター職を経て、現在はフリーランスで活動中。音楽&映画鑑賞と読書が好きで、自称:事件ルポ評論家、日課は麻雀……と、なかなか趣味が定まらないオタク系ミーハーです。 執筆履歴はhttps://foriio.com/minako-sugiuraから。

石井 和美

家電プロレビュアー。白物家電や日用品のお役立ちグッズなどを中心に製品レビューを得意とする。テストスペースとして守谷市に一戸建てタイプの「家電ラボ」を開設し、冷蔵庫や洗濯機など、大型家電のレビューも行なっている。レビュー歴10年以上。

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