【IFA 2009】東芝、Blu-rayプレーヤーを11月より発売

-BD搭載ノートやマルチメディアタブレットも発表


9月3日開催(現地時間)

会場:メッセ・ベルリン見本市会場


 Toshiba Europeは、IFA 2009の開幕前日となる3日にプレスカンファレンスを開催。同社の欧州向け戦略を説明するとともに、Blu-ray Discプレーヤー「BDX2000」など、Blu-ray関連製品を発表した。

BDX2000の特徴

 BDX2000は、同社初のBlu-rayプレーヤーで、米国では11月に、欧州では12月より順次発売する。米国での価格は249ドルの見込み。HD DVDの旗振り役として、DVDの次世代をBlu-rayと争ってきた東芝だが、8月10日にBlu-ray Disc Associationへの加盟申請を行なったと発表。今回のIFAで、BDプレーヤー「BDX2000」とともに、BD搭載のノートPC「Satellite P500」も発表。Blu-ray搭載製品を欧州や米国で展開する。なお、日本での発売については「未定」としている。

 BDビデオやDVDのほか、AVCHDディスクやDivX HDの再生にも対応したBDプレーヤー。HD DVDの再生には対応しない。スモークミラーのフロントベゼルを採用し、BDドライブをセンターローディングで配置している。

 Ethernetを装備し、BD-Liveにも対応。SDメモリーカードスロットを装備し、写真再生のほか、BD-Liveコンテンツのダウンロードなどに利用できる。HDMI出力はドルビーTrueHDやDTS-HD Master Audioなどのビットストリーム出力が可能。DeepColorもサポートする。また、HDMI CEC機能のREGZA LINKもサポートしている。

BDX2000ドライブはセンターに搭載スモークミラーのベゼルを開けると操作ボタンなどが現れる

 


■ AVノートPCにもBD搭載。DLNA対応ソフトでケータイ/TVとも連携

Satellite P500

 Satellite P500は、18.4型の1,920×1,080ドットもしくは1,680 x 945ドット液晶を搭載したAVノートPCで、「HD映像機能をフルに備えた」という。デジタルチューナ(DVB-T)やHarman Kardon製スピーカーを装備するほか、同社PCとして初めてBlu-ray Discを搭載し、BDビデオの再生やBD-R/REのライティングに対応する。出荷時期は2009年第4四半期を予定している。

 加えて、デジタルチューナ(DVB-T)も搭載しているほか、超解像技術の「Resolution +」も装備しており、DVDのアップスケーリングとともに活用して、映像の高画質化を実現できるという。CPUはCore 2 Duoで、8GBまでのメモリ、1TBまでのHDDを搭載可能。CEC対応のHDMI出力と光デジタル出力なども装備している。

 また、Satellite P500をはじめ、第4四半期以降に発売する東芝の欧州や中東向けのWindows 7搭載PCに、DLNAベースのメディア共有ソフト「Toshiba Media Controller」を搭載する。携帯電話やパソコン、テレビなどのコンテンツ共有を目指したもので、同社の対応携帯電話の映像をパソコンで操作/再生したり、パソコン上のビデオをテレビで再生可能にするほか、パソコンからテレビのボリュームコントロールなども行なえる。

Satellite P500の特徴Toshiba Media Controller

 


■ “マルチメディアタブレット”や新ビデオカメラも

JournE touchを披露

 また、7型のタッチスクリーン液晶を採用した“マルチメディアタブレット”「JournE touch」も発表。第4四半期から欧州や中東で発売され、価格は249ユーロ前後の見込み。日本での発売予定はない。

 OSにWindows CE 6.0を採用したタブレットで、1GBの内蔵メモリやIEEE 802.11b/gの無線LANを内蔵。YouTubeの再生や、Internet ExplorerによるWebブラウズや、RSSの取得、MSN Messengerなどのコミュニケーション端末としても利用できる。加えて、MPEG-4 AVC/H.264やDivX、WMVなどのビデオファイルや、MP3やWMAなどの音楽ファイル再生も可能。さらにHDMI出力端子を備えており、テレビなどにHDMIを介してビデオ出力も可能となっている。

 SDカードスロットも装備しており、メモリ領域の拡張も可能。外形寸法は189×14×133.6mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約450g。バッテリはリチウムポリマーで音楽再生時で14時間、ネット経由でのビデオ再生で2時間以上の利用が可能という。

JournE touchボディの薄さが印象的JournE touchの特徴

 また、フルHD記録が可能なビデオカメラ「Camilio HD」も第4四半期から欧州で発売する。厚み17mmとスリムな「S20」と、YouTubeアップロード機能を備えた「H30」、光学10倍ズームの「H100」の3モデルをラインナップする。

 いずれも1,920×1,080ドット/60fpsのビデオ記録が可能なほか、静止画記録にも対応。H100は、424×240ドット/240fps撮影にも対応する。

Camilio HD S20Camilio HD H100

(2009年 9月 4日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]