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“大画面でレトロゲーム”開眼、10万円を切る本格プロジェクタ「N1S Nano」がある生活、めちゃくちゃ楽しい
- 提供:
- 日本ビジネス開発
2025年3月31日 08:00
本格的なプロジェクターが欲しいけど、高価なモデルは手が出ない
昔から、休日は家に引きこもって映画やドラマを鑑賞したり、ゲームをして時間を溶かしてきた人生だった。そして近年、NetflixやPrime Videoなんてものが登場してしまい、自分のインドアライフは充実する一方である。そんな生活が、ハタから見れば立派にオタクと言われることももちろん自覚している。
しかし最近、気づいた。同じコンテンツをプロジェクターで投影したら、「カッコいいオーディオビジュアル趣味」とアピールできるのでは。プロジェクターが欲しい。趣味人のオーラを出すために。
……と、まあそれは半分冗談としても(半分は本気)、そもそも映像コンテンツを観るのが好きなので“大画面への憧れ”は強い。6年ほどリビングに置いている49インチの4K液晶テレビでも十分に映像を楽しめているが、昨今はYouTubeや配信ライブなど、大画面に映えるコンテンツの種類が増えていて、“大画面で映したい欲”は加速するばかりなのだ。
ちなみに我が家のLDKは17畳で、広さだけで言えば、80インチ以上のテレビも置けないわけではない。……が、その選択肢は諦めている。というのも、そのクラスの大画面テレビは、使っていないときは“ただの黒い巨大な板”になる。家族と過ごすリビングに置くとなると、圧迫感がある。景観も大事にしたいので、大きいことが絶対的に良いってわけでもないのだ。結局、本棚やテーブルなど周囲のインテリアとのバランスも考えたら、なんやかんや今使っている50インチ前後のサイズが現実的か~って感じだ。
賃貸マンション住まいなので、ホームシアター専用室を作ることも叶わない。この環境で“大画面で映したい欲”を満たすなら、今のテレビと併用する形で、「Netflixを観たりゲームをするときだけプロジェクターを取り出して楽しむスタイル」がベストに感じる。
どんな製品があるんだろうと検索してみると、手頃な価格で小さなプロジェクターが増えているようだ。一方で、数十万円する高価なモデルもある。“安物買いの銭失い”は避けたいので、本格的なモデルが欲しいが、あんまり高価なモデルは手が出ない……と思い続けて幾年月。このたび、「お待たせ」とばかりにちょうど良いヤツが登場した。
この「N1S Nano」、我が家においては「これならジャスト!」と思えるスペックと使い心地を実現する1台だった。多分、同じようにこれくらいがちょうど良い人も多いんじゃないかと思う。さあ、このN1S Nanoで“大画面への憧れ”を叶え、カッコいい趣味人に進化しよう。
プロジェクター専業メーカーが手がけるちょうど良い高コスパモデル
N1S Nanoを展開するJMGOは、中国深センに拠点を置くプロジェクター専業メーカー。投影角度を自由に変えられる“ジンバル一体型プロジェクター”で話題となり、業界的にとにかく勢いがある企業のひとつだ。
今回ご紹介するN1S Nanoは、そんなジンバル一体型構造を採用しつつも、サイズを大幅に小さくし、さらに細かいスペックを調整し価格も抑えたモデルとなる。この細かなスペックが、マジで我が家にちょうど良かった。
製品としてはLED光源を採用したDLP式プロジェクターで、内部には0.23インチ DMDチップを搭載。最大投影サイズは180インチで、投影距離の目安は2.1mで80インチ、2.6mで100インチに対応する(※台形補正していない場合)。
投影時の最大解像度はフルHD(1,920×1,080)、明るさは460 ISOルーメンで、静的コントラスト比は400:1、色域はRec.709(127%)をサポート。HDR10に対応する。本体にはドルビーデジタルプラスやDolby Audioに対応する10W出力のステレオスピーカーを内蔵しており、55Hzの低音域までカバーする。
そして素晴らしいのがサイズ。本体は187×165×191mm、質量は約1.8kg。実際に手にすると、とにかくコンパクトで驚く。箱から取り出したときの第一印象で「あ、これなら我が家で無理なく使える」と思った。上述の通り、映画鑑賞やゲーム用途で都度取り出して使うスタイルを想定しているので、家の中で手軽に持ち運べることは大きい要素なのだ。
Wi-Fi 5に対応し、本体にはGoogle TVを搭載。最初にアカウントの設定さえ行なえば、YouTube、Netflix、Prime Video、Disney+などの動画配信サービスをこれ1台でシームレスに楽しめる。この辺の今どき仕様も嬉しい。
そして価格は92,180円。筆者はちょっと古い人間なので、いまだにプロジェクターで10万円を切ると咄嗟に「安いじゃん!」と思ってしまう。
だが、市場には5万円を切るモデルもあるので、それらと比べると、ちょっと高いと感じるかもしれない。しかし、プロジェクターで何より重要な明るさや、操作性や使用感の良さに触れたら、全然アリ。……というか、むしろコスパは高い。感覚としては“ちょっと前なら数十万円した本格プロジェクターが、10万円を切った”というイメージだ。
下手に安価なプロジェクターを買って失敗するリスクを考えたら、本機を選んだ方が後悔しないと思える要素が多い。その辺を詳しく語っていこう。
ジンバル最強! 動作サクサク! コンパクト! の三拍子
まず何よりも、投影画角をスマートに調整できるJMGOならではのジンバル一体型デザインが強い。我が家のように、賃貸マンション住まいでホームシアター専用室を作れず、リビングや寝室などでプロジェクターを都度取り出して使う場合は、セッティングが楽なのが一番だ。
セッティングは最もネックで、安価な製品だと「三脚を付けないと角度調整が難しくて面倒」なんてのもありがちだし、面倒になると使う機会が減ってしまって本末転倒になる。「結局プロジェクターは、投影する画角を決めて、据え置きで使うのが良い」なんて思い込みもあった。
しかし、JMGOのジンバル一体型が“セッティングの面倒さ”を解消してくれた。適当に設置し、壁に投影すれば、待ち時間のない超スムーズな「リアルタイム自動台形補正機能」とオートフォーカスで、ちゃんとした映像を見せてくれる。プロジェクターに慣れていなくても、簡単に設置して使い始められるのが素晴らしい。
また、先述したコンパクトなサイズ感も、使用時の“気軽さ”を演出する要素だ。リビングに置いても威圧感がないし、イカつい黒モノ家電を扱う感覚は皆無でスマートに使える。
あともうひとつ、大事なのは操作性。Wi-Fiに対応し、単体で様々な映像配信サービスを楽しめる今どきのプロジェクターは、動作がもっさりしていると、使っていてストレスが溜まってしまう。安価な製品の場合、この辺がネックになることもあるが、N1S Nanoはこうした使い勝手もばっちり。サクサク動作で快適に使うことができた。
画質は? 明るさは?
使い勝手の良さがわかったところで、続いては「画質」や「明るさ」など、映像投影時の視聴感に繋がる部分を見ていこう。
上述の通り、本機の最大解像度は1,920×1,080のフルHDだ。より高価なモデルを見ると、4Kのモデルが多いが、10万円以下に抑えるためのコストダウン部分なのだろう。ただ、我が家の環境で使ってみた感想としては、フルHDでも十分綺麗であり、むしろベストマッチなのではと思う。
というのも我が家の場合、リビングや寝室にスクリーンを設置するのは少々厳しいので、基本的に白壁に直接投影するスタイルとなる。そして壁のスペースの問題上、投影サイズは現実的に70~80インチになる。そう、“白壁”で、そこまで大画面に投影しないのであれば、フルHD画質でも十分楽しめるのだ。
加えて、再生ソースはNetflixやPrime Videoなどの配信や、YouTube、ゲームがメイン。つまり、よく再生するソースにそもそも4Kクオリティが多くない。これらの条件により、現状の我が家はフルHDモデルでコストを抑えた方が得策ではないかということだ。
逆に言えば、がっつりUHD BDプレーヤーとHDMI接続して、100インチ以上のサイズでスクリーン投影するのが中心の使い方になるなら、同じJMGOでも上位機種「N1S 4K」(194,480円)以上の4K対応モデルを選んだ方が幸せになれるだろう。環境に合わせて、4KモデルからフルHDモデルまでジンバル型の選択肢があるのが嬉しい。
そしてもうひとつ。プロジェクターをリビングで使うときに気になるのが、明るさ。遮光が十分ではない部屋で、映像が鮮明に観られるかは重要だ。本機のスペック上の明るさは460 ISOルーメンで、それだけ見ると少々心許ない印象だったが、実際に試してみると、思ったよりキレイで驚いた。リビングで夜間に使用する分には全く問題なしで、午後~夕方の時間帯も消灯してカーテンを全て閉めればそれなりに楽しめる。
実際、我が家で映画やゲームを楽しむのは夕食後=つまり夜間が多いので、本機を使っていて明るさ不足で困ることはなかった。「我が家のリビングは夜だけ映画館になる!」なんて言えちゃう。そういうライフスタイル面から見ても、本機の仕様は我が家にハマった。
ネトフリもYouTubeもSwitchも大画面で観え方が変わる
さて、製品のスペックや操作性を細かく確認してきたが、ここからはコンテンツ再生時の満足度について触れていこう。我が家で使用した感想を簡潔に言うと、「N1S Nanoがある生活、めちゃくちゃ楽しい」である。
Netflixの「イカゲーム」シーズン2も、YouTubeの「超ときめき♡宣伝部 OFFICIAL Channel」も、Nintendo Switchの「ドンキーコング リターンズ HD」も、これまで49インチテレビで映していた映像を80インチクラスで投影すると、また違った観え方になるのが良い。画面の隅々まで目に入るようになったことで、「ここにこういうものが映っているんだ」と、新しい発見があったりする。
N1S Nanoが映す大画面で様々な映像を満喫していると、なんだか自分の生活の質が上がった感じがする。これはつまり、オタクの引きこもり生活を「カッコいいオーディオビジュアル趣味」にグレードアップできたってことだろう。
そしてこの恩恵に預かったのは、筆者だけではなかった。何なら、筆者以上に大画面を満喫していたのがうちの夫である。Netflixで配信されたオーディション番組「timelesz project」に激ハマりしていた夫は、N1S Nanoで改めて4次審査・5次審査・最終回を見返し、「大画面だとより感動する」と、候補生たちの健闘を涙で力説。そう、大画面の没入感が、コンテンツの感動値を一気に引き上げたのだ。夫の隣で自分も一緒に泣いたのでよくわかる。
また、コンパクトながら10W出力を確保した内蔵スピーカーのおかげで、プロジェクター単体でも人の声などが聴き取りやすく、それなりに楽しめたのも良かった。もちろんサラウンドばりばりの映画を観るとなると、別途スピーカーを追加した方が満足度は高くなるだろうが、YouTube再生やゲームをするのがメインなら、本機の内蔵スピーカーだけでも十分に楽しめると思う。
あと大事なのが動作音。公式スペックに動作音が26dB以下に抑えられていると書かれているが、実際に使ってみたら本当に静か。これなら動作音に阻害されることなく、作品に没入できる。こういった細部まで使いやすさに配慮されていて好感触だ。
プロジェクターの大画面でレトロゲーム、意外と良い
我が家のプロジェクター生活の中でも「これはオツだな」と思った楽しみ方も、ひとつ紹介しよう。簡単に言うと、「レトロゲームをあえて大画面でプレイする」である。特に楽しかったのが、「ドクターマリオ(Dr. MARIO)」だ。
「ドクターマリオ」は、「テトリス」や「ぷよぷよ」に代表される“落ち物パズル系”のひとつで、画面に映るフィールド(ビンの中)に発生した3色のウイルスを消していくゲーム。1990年にファミリーコンピュータおよびゲームボーイ向けに任天堂から発売され、以降も様々な機種で移植・リメイクされている名作だ。
ここで語りたいのは、ゲームボーイ版の方。というのも、画面の基本色が2色しかないゲームボーイ版の場合、白・黒・ドット(多分グレー)でウイルスの3色が表現されていて、小型画面でプレイすると、黒ウイルスとドットウイルスを見間違えてミスすることがしばしばあるのだ。昔のゲームボーイ本体はもとより、今、Nintendo Switch本体の画面でプレイしても結構ミスる(筆者の老眼が始まっている説もあるが、一旦置いといてほしい)。
そこで、大画面ドクターマリオである。
そう、80インチ投影のおかげで、黒ウイルスとドットウイルスの見分けがつきやすく、ミスが格段に減ったのである。長時間やって多少疲れてきてもミスしづらいのがポイントで、ステージをスイスイ進むことができて楽しい! これまでになく大量のウイルスを退治してやった。
……しかし一点注意したいのは、このゲーム、ルールがシンプルかつ異様に中毒性があるBGMも相まって、大画面が楽しくて永遠にプレイし続けてしまうという危険な罠が。大画面ドクターマリオをプレイするのは、ゲームの世界から戻ってこれなくても生活に支障がない日を選んでほしい。
他にも、ファミコンやスーファミ時代のゲームを、当時はあり得なかった大画面でプレイすると楽しいので、ぜひ一度お試しを。もちろんドットは粗いが、作品によってはそれが味になっていて良い(思い出補正が掛かっているのは認める)。まあ、あまりに大画面で投影すると粗さが出ると思われるので、ここでも80インチ前後の投影が現実的かなと思う。
あと、壁に投影された反射光を観ているので、特にアクションゲームのように動きが速いコンテンツは、目が疲れにくく感じるのも利点だった(※あくまでも個人の感想です)。就寝前のゲームはプロジェクターで……というのは、結構良いスタイルな気がする。
趣味人に進化できた
そんなわけで、N1S Nanoをリビングに置いたことにより、筆者のオタク生活は無事に「カッコいいオーディオビジュアル趣味」にアップデートされた。映しているコンテンツは変わらないのに、自分がレベルアップしたようで嬉しい。我がオタク人生を、使い勝手の良さでスマートに進化させてくれたN1S Nanoに全力でお礼を言いたい。
ちなみにインドアな筆者には遠い世界の話だが、本機はモバイルバッテリーからの給電でも動作するので、キャンプやBBQなどアウトドアでも使いやすいのではないかと思う。つまり、ひとりでも、誰かと一緒でも、N1S Nanoがあれば楽しい時間を過ごせるということだ。筆者のようなオタクの方にも、リアルが充実した方にも、毎日バリバリ手軽に使えるプロジェクターとしてオススメしたい。