【CES】シャープ、「Quad Pixel」のLED AQUOS最上位など
-3D対応のBDプレーヤー内蔵AQUOSも
シャープのブースでは、6日のプレスカンファレンスでも注目された、RGB + Yの4カラーフィルタを採用する「Quad Pixel Technology」搭載のLED液晶テレビを中心とした展示構成となっている。
フラッグシップの「LE920」シリーズ(52~68型)をはじめ、「LE820/810」シリーズ(40~60型)に同技術を採用。いずれも光源は白色LEDで、エッジライト方式を採用する。920は上下に、820/810は左右にLEDを配しているという。
LE920シリーズの60型(左)と68型(右) | LE920シリーズ52型の側面 | LE820/LE810シリーズ |
主な特徴は既報の通りで、表現できる色数は従来の1億色以上から、1兆色以上まで向上。HDTV規格の色再現を上回り、特にライトブルーやイエロー、ゴールドの色を美しく再現できるという。
液晶パネルは高開口率が特徴のUV2Aを採用。LE920は、シャープ初となる240Hz(4倍速)駆動に対応し、動画の残像を抑制。同社はこの技術を「AquoMotion 240」と呼んで訴求する。LE820/810は120Hz(2倍速)。
LE920の4倍速パネルと2倍速の比較展示 |
4系統のInstaPort対応HDMIを装備。RS-232Cや、PC接続用端子、Ethernet端子を搭載。また、LE820/810に備えるUSB端子を使い、音楽/静止画の再生も行なえる。前面がフルフラットの新デザインを採用したことも特徴。スピーカーはアンダー型で、本体内部に隠す形で配置している。
米国での発売時期は、LE920シリーズが5月、そのほかのシリーズは3月で、価格は、LE810が1,799.99~3,499.99ドル前後、LE820が2,199.99~3,999.99ドル前後、LE920が3,599~6,499ドル前後の見込み。なお、日本でも発売される予定。
また、3D対応製品としてBlu-ray Discプレーヤー内蔵型のフルHD/LED液晶テレビを展示。対応メガネで視聴できるデモを実施しており、一台で3D映像視聴を可能にする。CEATECで展示されていた3D液晶と同様にUV2Aパネルを搭載しているが、パネルの改良でより明るく表示できるようになったという。なお、「Quad Pixel Technology」は搭載しない。この製品を使うことで、2010年の発売が見込まれる3D対応BDソフトの再生が簡単に行なえるとアピールしていた。
3D対応BDプレーヤー内蔵のLED AQUOS | 側面にスロットインBDドライブを備えている | 視聴に使用していた3Dメガネ |
BDプレーヤー最上位モデルの「BD-HP70U」 |
BDプレーヤーでは、フラッグシップの「BD-HP70U」と、スリム筐体の「BD-HP24U」を発表。HP70Uは第2四半期、HP24Uは第1四半期に発売する。価格はそれぞれ499.99ドル、279.99ドル前後の見込み。
HP70Uの特徴は、USB端子にアダプタを装着することで、無線LAN接続が可能なこと。NetflixのVODサービスなどのネット機能がワイヤレスで利用できる。また、振動を抑えた設計や、強固なシャーシなどで高画質/高音質再生を実現するという。
5.1ch BDシアターシステムの「BD-MPC41U」は、BDプレーヤー搭載のメインユニットと、サウンドバー形状のセンター/フロント一体型スピーカー、リアスピーカー、サブウーファで構成。第2四半期の発売を予定し、価格は749,99ドル前後の見込み。
メインユニットにはiPodドックも搭載。テレビとはHDMIで接続する。音質面の特徴として、AudysseyのDSP技術「DynamicEQ」や「Dynamic Volume」などを投入している。
薄型プレーヤーの「BD-HP24U」 | BDシアターシステム「BD-MPC41」。サウンドバー型のセンター/フロントスピーカーを採用 |
サウンドバーの2.1chモデル「SB300」(左)や3.1chモデル「SB500」(右)。タッチパネルで操作できる | 2009年のCESで発表された「XV-Z15000」も展示された |
(2010年 1月 9日)
[AV Watch編集部 中林暁]